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メディアにウケる情報とは? こだわるべき8つのポイント

広報活動を行う以上、メディア側の視点を学んでおかないといけません。
どんな情報を聞くと「すごい!」「報道したい!」と思うのでしょうか?

インターネットで調べると諸説あり、時代や状況、メディアによっても多少変わってくるでしょう。ですが、私なりに大事にしているポイントは下記の8つです。これら8つのうちどれか/複数に当てはまれば、それなりにメディアからは「お!」と思ってもらえます。

①新規性
②話題性
③意外性
④地域性
⑤季節性
⑥社会性
⑦人間性
⑧独自性


①新規性
まずはこれがとっても大事なポイントです。企業にとって初めての取り組みやサービスであることはもちろんですが、もっと大事なのは「業界において」「日本において」「世界において」初めてかどうか、ということ。もうすでにあちこちの企業がやっているサービスをうちも始めてみました…では、メディアとしてはあまり魅力を感じてくれません。
ベンチャーなども含めて様々な企業が、様々な取り組みをしている中で、本当にうちが一番か分からない、という場合は(よく調べた上で)「当社調べ」とか「XX協会に所属する企業のサービスとして初」など、少し対象を限定する表現を付けて発信すると、ある程度の免責にもなります。
やりがちな間違いとしては「とりあえず”業界初”ってつけちゃおう!」というものですが、これは御法度です。メディアから信用してもらえなくなってしまいます。

②話題性
次に、今話題になっているキーワードをきちんと盛り込むことです。そうすることで、きちんと時流をおさえたうえでサービス開発をして、発信をしている、ということが暗に伝わります。

③意外性
「え!あの企業が!?」「あの社長が!?」「あの商品が!?」など、驚きをもって迎えられる情報発信を心がけましょう。ギャップ萌えという言葉があるように、多くの方は「ギャップ」に弱いものです。この手法は、一般的に認知度の高い企業ほど使える手法ですが、そうではない企業でも、例えば
「通常はXXXのようにサービス開発をする弊社ですが、この度の〇〇を受け、YYYのような開発手法に切り替えました」などと書くと、「普段こんなことは絶対にしないのに、今このご時世だから変わったんだな」ということが伝わります。

④地域性
ご当地ものは、特にローカルメディア(地方新聞、ローカルテレビ、ローカルタブロイドなど)や有力メディアの地方版(NHKやそのほか全国紙の地方版)などに訴求できます。
これらは道府県政記者クラブや、各都市にあるメディアの支社(なぜか同じビルに新聞各社がまとめて入居していたりする)などにアプローチしてみてください。経験上、情報が溢れている東京に比べ、比較的小さなネタでも寛大に受け入れてくれるので、「記者クラブ怖い…」などと思わず、ぜひ連絡してみてください。(記者クラブでの情報発信の仕方についてはまた別途まとめます)

⑤季節性
その季節ならではの情報は、毎年恒例でメディアが扱います。ちょっと先取りくらいの時期の発信がが良いでしょう。
・GWのお出かけ情報…3月中旬〜4月上旬
・梅雨の時期のカビ対策…4月下旬〜5月上旬
などなど、ひと足はやい発信をしてみてください。現在6月初旬という事で、今季節モノを発信するとしたら、お盆の時期の事とかでしょうか。

⑥社会性
社会問題に関しては、メディアは日々の事件や動向などにとらわれることなくずっと追い続けていて、場合によっては担当記者が専属で居たりします。日本の社会問題の解決に資する情報であれば、そのキーワードをきちんと入れましょう。できればその問題に対する企業としての姿勢などもきちんと伝えられると、メディアからのコアなファンの獲得に繋がるはずです。うまくすれば、その手の話を記事にする時にいつも声をかけてくれる、といった素敵な関係にも発展します。
・「人手不足の解消の一手に AIを使った採用マッチングで採用率30%UP」
・「感染予防・医療費削減に繋がるオンライン診察 処方箋発行から薬の配送までフルラインのサービス登場」
などなど、社会問題と絡めた発信ができると良いですね!そして、こうした社会問題は、大抵省庁が絡んでいますので、関係する省庁の記者クラブにもしっかりと投げ込みなどをしていきましょう。

⑦人間性
ちょっと心が疲れた時、やさぐれた時に、多くの人は心がほっこりする感動ストーリーなどを求めます。
「倒れたご高齢者を心臓マッサージ 弊社従業員がXX消防署より感謝状」
「涙腺崩壊 保育士やっててよかった瞬間エピソード集公開」
などなど、ホロリとくる情報を発信してみると良いかもしれません。
メディアには忙しい日と余裕のある日があります。ニュースが少なく、ちょっと余裕のある日に報道できるように、メディア各社は取材し溜めていたりするので、臆せずアプローチしてみましょう。

⑧独自性
これは、「うちの企業ならでは」「この業界ならでは」の情報です。
外国人の多い企業が「社内にお祈りスペースを設置」とか、IT業界で「超ギークなコンペティション開催」とか、ちょっと変わった情報を提供できると良いでしょう。
業界紙や、⑦のように、ちょっとニュースが少ない日などに使えるよう取材がくるかもしれません。

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