見出し画像

そもそも私たちは、言葉でできている

皆さんもご存知のように、あなたの身体は、あなたが口にする食べ物によって出来上がっています。


そして、今回の結論を先に言ってしまいますが、それと同じように、


あなたの心はあなたが発する言葉によって出来上がっていると考えられます



ん?どういうこと?



1.自分が発した言葉

2.自分に入ってくる言葉


この2つは、人間の大脳にある海馬というところにどんどん蓄積されるようになっていて、日常的な出来事や新しい情報などがこの海馬の中に入っていくということは、既に以前の投稿で記載をいたしました。


脳医学者の林成之氏によれば、否定的な言葉というのは、自分が言うのも、誰かが言っているのを聞くのも、脳にとっては悪影響しかないそうなのです。

脳の中にある「A10神経群」という部位が反応して、目の前のやるべきこと、モノ、人に対して、マイナスのレッテルを貼ってしまうようにできていると述べられています。



「嫌いな食べ物はなんですか?」と聞かれると私は「辛い食べ物すべて」と答えています。


中学生の頃、学校の先生たち何名かと私で、中華料理屋さんで食事をする機会がありました。

今思えば、なぜ先生たちに混ざって私がいたのかは覚えていませんが、そんなことがあったのです。


当時の私は食べ盛り、なんでも食べます。

あまり家族で中華料理屋に外食をするという機会がなかったため、家で出てくる麻婆豆腐や、家で出てくる青椒肉絲とは違う本格的な味を楽しんでいました。


すると隣に座っていたバレーボール部の顧問・教科は理科の先生が、酢豚の中に入っていた真っ赤で大きな唐辛子を指さして、「これ甘くて美味しいから一口で食べてごらんよ」と私に言ってきました。

恥ずかしながら本格的な中華料理を堪能したことのなかった私は、それを唐辛子だと知らず、

「えー!ありがとうございます!パクッ!」


私の脳は、これから口に運ばれるソレがとっても甘くて美味しいものだと思い込んでいる。


しかし現実は真逆だった。


辛いなんてレベルではなかった。


唇がビリビリする。


喉が焼けそうに痛い。


口の中が燃えている。


た、たすけてくれ。。。



周りの大人たちはとても楽しそうに笑っている。

これはいったい何の仕打ちなのだ?ふざけているのは分かっている。

しかしこちらはもはや救急車さえ呼んで欲しいと思っているぐらいの初めての痛みが襲ってきている。


そしてさらには大量の汗が全身から噴き出してきている。

恥ずかしさも顔を出してきた。


そこから私は辛い食べ物全般を食べることができなくなってしまった。

そしてよく汗をかく身体となった。

信じられない話だが本当です。


いつかその先生には、定年退職祝いなどと称して、モンブランか何かの万年筆に似せたビリビリペンを渡して、復讐を遂げたいと思っています。



話を戻すと、ここでポイントとなるのは、私が中学生の時からずっと「嫌いな食べ物はなに?」という質問に対して、「辛い食べ物すべて」と答えていることにある。

実際のところは多少辛ければ美味しく食事をすることができるし、この中華料理屋さんの話も先ほど何十年かぶりに思い出したぐらいだから、正直トラウマとまではなっていない。


つまり、「辛い物は嫌いです」と、もはや無意識に口に出し続けているからこそ、脳が「お前は辛い物が嫌いだ」と信号を送り続けているということもである。

もはや口癖となっていると言っても過言ではない。


自分で言うネガティブな言葉というのは、本当にその通りになってしまいます。


皆さん心当たりはないでしょうか?

よく聞くネガティブな口癖ランキングが、いつだって上位の「疲れたー」とか「めんどくせー」とか「やってらんねー」という言葉はつまり、あなたを本当に疲れさせているし、めんどくさくさせているし、やってらんなくしているのです。


否定的な言葉を誰かが言っているのを聞くのも脳にとっては悪影響しかないという点においては、以前投稿した、水泳の話がそのまま当てはまります。

「バタフライは難しい」ということを挑戦する前に聞いてしまえば、「バタフライ=難しい泳ぎ方」というレッテルを脳が貼ってしまうということになります。


あれ?ちょっとまて?

っていうことは、逆にポジティブな言葉を使うと、ポジティブなレッテルを貼ることができるってことじゃない?



そういうことなんです。



まさにその通りで、ポジティブな言葉を発して、自分の脳にポジティブなレッテルを貼ってもらうことは非常に重要です。

例えば、プロのアスリートが試合前に、「私勝てるかな?ミスしないかな?ドキドキする…大丈夫かな…」なんて言っている人、見たことないですよね。


プロとして活躍するアスリートは試合前に、「俺ならやれる、俺ならできる」「私はここまで多くの努力をしてきた。自分はできる」という風に言葉を発します。

これはつまり自分にポジティブなレッテルを貼っているのです。


どうでしょうか?少しずつ言葉を起点にしていくことに慣れてきましたでしょうか?


つまり、題名にもあります通り、言葉の使い方は自身のセルフイメージにダイレクトに影響を与えます。

私たちは何をするにも言葉を使います。

そしてその言葉によって心は形成されているのです。


私たちは言葉でできている。

このワンフレーズだけを覚えておくだけでも、違った未来が見え始めてくると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?