ABOUT TIME 〜愛おしい時間について〜を見て

タイトルの通り、ABOUT TIMEという十年ほど前の映画を見たので感想を書きます。
以外ネタバレありです。

この物語は、21歳の誕生日を迎えた男性が主人公で、冒頭ではその家族の紹介やこれまでの日常や過ごし方などが説明される。
誕生日を迎え、急に父に呼び出され「先祖代々の秘密」と称してある重大なことを告げられる。
それはタイムトラベルができるということ。
主人公はその能力に驚きつつも、父からはこの能力を使ってやりたいことをやるといいと説明される。ただし、お金の類の事は、おじいさんが失敗しているから辞めたほうが良いとアドバイスをもらう。
そこで主人公のティムは、彼女をつくりたい。と言い、父もそれに賛同する。

そこから、その能力を駆使してなんとか彼女をつくろうとするのだけど、はじめに作ろうとした彼女は、タイムトラベルの能力に関係なく断られてしまう。そのことからティムは恋愛は時間とか関係なく人は変えられないのだと教訓を得る。
そこからなんじゃかんじゃ進んで、次に出会った女性と結婚して子供も授かって幸せな普通の日々を送ることになる。
そんな時、ティムの父の余命があと僅かだと知り父から人生における大事なことを教わる。それは「普通の生活を送ること」「同じ出来事を生きること」なんともありふれているけど、それが大事だと教わり、それからタイムトラベルを使って過ぎ去っていった普通の出来事をせいいっぱい謳歌するティムの様子が描かれ、ラストは父と過ごした少年時代に戻り、ありふれた日常をもう一度噛みしめる。

それからティムは、平凡な日常に戻るのだけど、もうタイムトラベルは使わなくなった。なぜなら今をせいいっぱい生きることが大事だから。という教訓を得て終わる。

この映画を見て、正直自分もタイムトラベルが使えたとしたらまず彼女をつくりたいと思った(笑)
過去を振り返っても、あの時あの発言してたらなぁ~とかあーいう行動してたらなぁとか思うことばっかりだった。タイムトラベルの使い方は、ほとんどそういった失敗を認識した上で、その失敗を訂正する目的で使われていた。そう考えると成功するため【作中では成功する事もあったけど失敗することも描かれている】に、失敗することって成功の確率を上げるために大事なんだと思った。

自分も、現在絶賛彼女ほしいのだけど作中で彼女を作る過程で、出会いの場がたまたま同僚と出掛けた出会い目的のバーであったり、その彼女が好きなものを本当は好きでもないのにタイムトラベルを使って事前に調べて、彼女色に染まろうとしたりしていたのだけど一番初めはそういうことでもいいのかなぁと感じた。なんか変に真面目に、ドラマとかアニメみたいな白馬の王子様みたいな運命の出会いなわけではなく、ティムのように別にはじめは「ただ彼女が欲しい」という不純な動機でも、その後に素晴らしい平凡な日々が遅れるのだとしたらなんだっていいのかな〜と感じた。結局のところ「人生やらなきゃ損」というありきたりの結論に落ち着いた。もちろん結婚とかがすべてではないけど、少なくとも自分の場合、人との繋がりはかなり欲していると感じる。
数年前に難病が見つかったとき、なんとなく「死ぬ」と思って何故か急に繋がりが欲しくなり、地元のバレーチームに入ったり、高校のときに好きだった子とご飯にいって自分にしては積極的にアプローチしたり【結局どっちも失敗したけど(笑)】
だから口では「一人では大丈夫」とか言って置きながらなんだかんだ繫がりはほしいんだと思う。

今その時のことを振り返って思うけど、やっぱり自分の自信のなさみたいなものが巡り巡って自分にも周りにも迷惑をかけているんじゃないかと気付いた。
というのも作中の後半で、コンビニの定員さんに普通の買い物で目を見て挨拶したり、忙しいく走り回っているときに周りの景色を楽しんだり、仕事で良いことがあったら思いっきり喜んだり、嫌なことがあっても反発せずプラスに捉えたり、、、という描写があってどれも全部「ほんのちょっとしたこと」でどの場面も輝いて見えたし、何よりティム自身が楽しそうだった。
つい自分は「地味だから」「そんな資格ないから」と引っ込んでしまうけど、手の届きそうな範囲で「ほんのちょっとしたこと」ならできるのではないか?そんな気がした。作中では、時間を操った所で自分の性格や行動などは変えられないことも描かれているのだけど、変えられない事は前提で出来ることはあるということも強く提示してくれていた。

30歳で、まだぜんぜん自分のことを分かりきってないのだけど自分の事を分かるための失敗ならぜんぜん怖くないなと感じた。
そのためにもまずはなんでも行動を起こさないと、、、、今を全力で生きるために

とりあえず、結婚相談所に登録する事と、オフハウスに使ってない本棚を売りに行きます(笑)


この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?