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いいモノをつくるなんて、当たり前の時代に 【Member's Story 前編】

ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリント技術を用いて、医療領域で製品開発を行うものづくりベンチャーです。「不可能を、塗りかえろ。」というミッションのもと、さまざまな人たちが働いています。その一人一人をご紹介していきます。第7回目は、クリエイティブディレクターの山根哲也です。前後編の2本立てです。

プロフィール

1983年京都生まれ。2006年、日本で初めての広告制作会社ライトパブリシティに入社。現在は、クリエイティブディレクター・コピーライターとして広告から空間設計までの幅広いブランディングに従事している。 ジャパン・メディカル・カンパニーでは立ち上げ時からブランディングを支える。 主な受賞歴はTCC新人賞、2019TCC賞、日経広告賞最優秀賞、Spikes Asia Silverなど多数。

同じ船に乗っている感覚

CEOの大野さんが前職でコンサルタントに従事している時に、仕事をご一緒しました。それが、出会ったきっかけですね。仕事もプライベートも仲良くなる中、ある日、起業するからクリエイティブ面を見て欲しいと言われました。大野さんというキャラクターにも惹かれていましたが、ビジネスの中身にもとても興味がありました。自分自身の仕事観がアップデートできると思った。今は、パラレルワークで関わっています。本業のクリエイティブディレクター/コピーライターはそのままに、副業という形ですね。通常のジョブでもスタートアップ案件に関わることはあります。しかし、それはいわゆるクライアントワークでの付き合い方。大野さんたちとは、同じ船に乗っているという感覚がある。ふだんのクライアントワークが相手と向き合うイメージだとすると、大野さんたちとは円を描きながら、円陣を組んでいるようなイメージ。その中で生まれるスピード感やチームワークがとても新鮮です。今はクリエイティブに関わること、つまりインナー/アウター含めて、誰かに何かを伝えるためのすべてに僕は関わっています。チラシからラボの椅子ひとつまで、ぜんぶです(笑)

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製品だけではなく、発見的事実を届ける

この会社には、ユニークなプロダクトがいくつもあります。そのひとつが、赤ちゃんの頭の歪みを矯正するヘルメット「アイメット」。プロダクトの魅力を伝えることも大切です。しかし、本当に大切なのは「頭の歪みは治療できる」という認識を広めることと考えています。日本では頭の歪みは「自然に治る」「見た目だけの問題」と捉えられ、放置されることが多い。けれど、治らなかった場合、一生悩みを抱えるお子さんやご家族がいるのも事実なんです。お医者さまから聞いた話ですが、あるお母さんは、ヘルメット治療に適した期間を過ぎていると知って、その場で泣き崩れたそうです。プロダクトを届ける、だけじゃない。赤ちゃんの頭の形について、発見的事実を届ける。そのためのwebサイトやイベント開発に、今みんなで取り組んでいます。ヘルメット治療は、ご家族の方の愛情から始まるものです。「この子を何とかしてあげたい」「不自由をさせたくない」そんなかけがえのない思いがつまっている。アイメットは、赤ちゃんへの愛情そのものだ。その考えから「愛を、かぶせよう。」というコピーを書きました。(後編につづく)


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