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2021年3月の記事一覧

グラナダのプレー

グラナダのプレー

今回は趣向を変えて、少しマニアックな試合の解説や監督の思惑の推測をしてみたいと思います。

少し前の試合になりますが対象はグラナダです。

この試合に限らずグラナダは負けている試合でよく大味な采配を振ります。

実にマンガ的というかチャンバラ的というか、この人間臭さは好めます。

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進㉒

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進㉒

近日発売予定の「専門家のサッカー解説書 密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進」の出版を記念して、その全文を数回に分けて当サイトで先行配信をします。

本記事で最後となります。
発売日までの期間限定となりますのでお早めにご閲覧ください。

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練習メニュー

図12-1

練習メニュー1

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ここから先はカラーでご閲覧ください。

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進㉑

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進㉑

当記事を含めて残り2回となります。
発売日までの期間限定となりますのでお早めにご閲覧ください。

・個人スキル

それでは最後に密集エリアでのポゼッション維持や適切なタイミングで密集地からボールを排出するにあたって求められがちな個人スキルを、よく見る現象の説明も交えながら説明したいと思います。

一つは今しがたも触れたところでありますが、ボールを受けた選手がタメを作る能力、とりわけ後ろからボールを

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密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑳

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑳

本記事を含めて残り3回となります。
発売日までの期間限定となりますのでお早めにご閲覧ください。

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・スペースの確保

これまでにも説明したとおり、この三角形を利用したプレーにおいて角度というものは重要になります。言い換えれば縦の高さと横の幅です。

これを具体的に、プロアマ問わず起こりがちな、上手くいかないプレーを例に見ながら整理してみましょう。

図10-1はCFがやや外

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密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑲

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑲

例えば、ビルドアップ時におけるダイヤモンド形成と排出先の解説において、図9-5のようなピッチ図を何度も見せてきましたが、この状況においてピッチを上下という概念で捕らえたとき、攻めている方向が上になりその反対側が下になります。

この「上」の行きつくところ、最終目的地には相手ゴールが置かれたゴールラインがあります。「下」は自ゴールのゴールラインがあります。

そしてこの上下はダイヤモンドにおけるそれ

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密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑱

密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑱

・組み合わせ

密集エリアでの距離、角度、相手との力関係、三角形や三人目の選手の捉え方がわかったところで、この章ではその包括的な意味での三角形、あるいはワンツーの概念、つまり特定の場所に相手の警戒心を向けさせ、そこではない場所を利用するうえでの、もう少し局所的で具体的な例なども見ておきましょう。

例えば一般的にサイドチェンジはくさびのパスを打った後に成立しやすいと言われています。

二つの図を比

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