社会の歯車になりたい
正採用の仕事を辞めてから1年と4か月。
そろそろ、社会の歯車になりたい。
一般的には、「社会の歯車」ってあまりいい意味で使われない言葉だ。社会にこき使われているというか、自分の思い通りにならないというか、そんなイメージ。
でも、小さくても社会を回す力になっているのってすごいと、今の私は思う。
私はうつ病が悪化して仕事を辞めた。
うつ病の治療はとにかく無理をしないで休むこと。
はじめは正直楽しかった。
やっと楽になれる。やっと好きなことができる。やっと嫌なことをしなくていい。
でも、夫と結婚して今の住まいに移り、誰も知らない土地で生活するようになって感じた。
さみしい。
知り合いのいない場所で仕事も持たない私は、社会と隔絶されたような気持ちだった。
SNSが私と社会の唯一の窓口だった。
残業続きだと嘆く後輩。
大きなプロジェクトを成し遂げたと報告する知り合い。
職場であった嬉しかったことを共有する友達。
みんな、当たり前に社会の一員になっている。
それぞれに私の知らないつらさがあるのだということは頭で分かっていても、私には仕事の愚痴が言えることすら羨ましかった。
引っ越してしばらくして、夕方のアルバイトを始めた。
少しだけ社会と繋がれた気がして嬉しかった。
別の場所で短期アルバイトもした。
私の名前を呼んでもらえることが、「ありがとう」と言われることが、労ってもらえることがこんなに嬉しいことだなんてはじめて知った。
この春、ここからもう一歩踏み出したい。
今までよりも仕事をする時間を増やしたい。
具体的には、平日日中、毎日働きたい。
そして、私も社会に貢献しているのだともっともっと感じたい。
私がこの春チャレンジしたいこと。
それは、新しい仕事を始めて、社会を回す歯車の一つになることだ。
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