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【コロナ期】クレド/経営理念の文言③

この時期に、クレドや企業理念をアップグレード(改訂)すべき理由の3番目は、リーダーは本音、弱味さえ共有する誠実なマネジメントを発揮する べきだからです。

リーダーシップに関しては歴史的にも多士済々が様々に語り、その手法には枚挙に暇がありません。もちろん私たちが作成支援した企業理念やクレドのすべてに示唆をあたえる文言が掲示されています

しかし、コロナ禍を受けて、今のままリーダーシップのあり方や変更の可否を熟慮せず、従前どおりに何の変革を迫らなくて良いのでしょうか?

例えば政治家のリーダーシップを例に考えてみましょう。コロナ初期にあって「コロナは風邪」と言い張ったり、数字を過少評価し楽観的発言を繰り返した大統領たちがいます。

一方では、ドイツのメルケル首相のように事実をベースに国民に語り掛け「私も悩んでいます」と共感を示しながらも毅然と事実に対峙する姿勢を見せるリーダーもいます。一時、支持率が低迷し首相継続さえ危ぶまれていた彼女は、コロナ対応への好感によりその数字は5月の調査で64%と近年での最高値を記録しました。

さて、そのような対局的なリーダーシップ像を私たちは、いまリアルに目撃しています。命なのか?経済なのか?その判断は難しく、また単純な比較論ではないでしょう。後の歴史が、それらのリーダーシップ評価を下すとして、少なくとも傍観者然として、「リーダーシップ」の在り方を論じることなくスルーしてはいけないと思います。

政治家のリーダーシップを分かりやすい対比として書きましたが、後者のメルケル氏の考え方は、先日私がインタヴューした大手製薬会社の副会長M氏の以下の言葉からも真意を得たと考えています。その言葉とは、

リーダーは何よりも誠実でなければならないのです。稼いだり、部下を指導する以前の大前提として。

まさに企業理念やクレドを変更する理由の最後は、この「リーダーは誠実でなければならない」という文言を理念の文言に加え、それに従った課題解決、判断をすべきだと考えるからなのです。



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