失敗しない!「クレドの作り方③」
クレドは経営者(社長)の意向で作成することが決まるものでしょう。その意向を受けて人事部や経営企画部が主導的役割を果たしプロジェクトチームを組成して動き始めることが一般的です。
しかし、当然ながら順調に行く場面もあり、また立ち往生することもありながら進んで行きます。その過程の中で、実は忘れがちな大きな落とし穴があります。それが「管理職の巻き込み」です。
クレドは、「従業員によるボトムアップで作成」という方向性は間違いではありませんが、最初から最後までそれを貫くと思わぬ失敗を誘発することは前号でお伝えしました。さらにもう一つ重要なことが、この「管理職である部門長の巻き込み」なのです。以下の表をご覧ください。
当社のクライアント企業のクレド推進リーダーに「理念・クレドの浸透に必要な要素は何か?」を選択してもらった結果です。
ご覧いただけるとお解りになりますが、結局は「管理職の参画」が最もインパクトのある要素だということが解ります。
ということは、作成段階の早い時期から「管理職を巻き込む」必要があると言えるのです。なぜなら仮に完成後に「このクレドの執行をサポートして下さい」と管理職に依頼しても、コミットメントしにくい状況は容易にイメージ出来るからです。「自分はよく解らない…」、「忙しいので…」、「部下がやるでしょう…」など管理職は自責の感覚は得にくい状況のまま浸透活動がスタートしてしまうはずです。
そのような状況では部門全体へもポジティブイな取り組みメッセージは発信されず、部下も積極的にクレド浸透活動と向きあうことが難しいでしょう。
必ず作成時に管理職を巻き込む。そのためには、プロジェクトチームに毎回出席を依頼する必要はありません。必ずレポートを共有するなどでも対応できるはずです。このポイントを注意してプロジェクトを進めて下さい。
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