「課題が無い」からクレドを策定する!

クレド作成に限らず、何か新しい施策や新しいプロジェクトを会社で実施する際の理由として「何らかの課題があるから、その解決のため」という思考で動くことが一般的です。

課題とは往々にして「顕在化した問題」の場合がほとんどでしょう。

・顧客から同じ様なケースのクレームが頻発しているから ・従業員の離職が最近続いているから ・納期に関して不安定だと代理店から相談が数多く報告されたから…

もちろんそれは正しい理屈ですが、そもそも「課題が無いと新しい施策は始められない」という思考について立ち止まって考え直してみたいのです。

つまり、その逆の発想でプロジェクトは立ち上がらないのか?

「○○業務の強味をさらに高めるために新しいプロジェクトを立ち上げる」という思考は必要ないのか?ということを問いかけてみたいのです。

例えばクレドを実践する大手の教育関連企業A社では、今年の従業員サーベイで、ある部門の結果が素晴らしく高まりました。その原因を分析するプロジェクトを立ち上げたのです。

このプロジェクトでは、参加したメンバーは非常に前向きに議論し、社内に発信。新しい企業文化の構築に大いなる成果を果たしました。

また新しく構築されたビジョン・ミッションの達成を促進すべく、全社員で、より行動レベルの指針としてクレドを作成することも、前向きで組織に活力を与える動きです。

当社が依頼を受ける「クレド作成プロジェックト」は残念ながら、前者の「課題ありき」から発足するものがほとんどです。

失敗、不出来、改善、悩み、不満という課題からではなく未来、向上、成功、価値の増大を目的にプロジェクトを立ち上げる、そのインパクトは組織に大きな活力を提供すると思うのです。

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