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「withコロナ」の企業理念①

企業理念やクレドは決して新しい概念ではありません。

日本では江戸時代の近江商人の価値観である「三方よし」は現代の大手商社にまで連綿と続く企業理念です。(参照 伊藤忠商事株式会社「企業理念」)

また、クレド(CREDO)は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが第2次世界大戦の最中1943年に原文が出来たと言われます。           (参照 我が信条 Our Credo) 

しかし、その内容は時代を経て確実に変遷していることがわかります。特にwithコロナ 時代、つまり「今」こそ企業理念やクレドを改めて見つめ直し、再考しなければならない変遷の時期に入ったといえます。        これから述べる見解をベースに、しっかりと企業理念体系を整理し時代にマッチした企業理念やクレドを創造していただく一助にして欲しいと考えます。

理念変遷とwith コロナ期の理念_基礎期

先ずは歴史的な変遷を整理し考えを新たにして頂きたいと思います。

最初は「基礎期」、つまり2000年以前の企業理念を考えましょう。なぜ2000年なのか?キリが良いからではありません。この時期にはCI(コーポレートアイデンティティ)の戦略概念である「ブランディング」ブームがあり、多くの企業ではロゴマークや会社の称号を変更したりしました。その流れで企業理念にも手が入り変更がなされたのです。

それまでの企業理念は、偉大な経営者が自身の強烈な経営への想いを言葉にした、いわゆる「社是社訓」でした。額縁に掲げられた墨文字を思い浮かべます。つまり強いトップダウンやカリスマ性で従業員を惹きつけ、鼓舞し、エンゲージメントを高め成功してきた時代を象徴しているのです。

企業理念に関しては、戦後の経済思想をこの時代まで引き継いできたといえるでしょう。

では、それが2000年を境にどう変わったのか?次号につづきます。

#クレド #我が信条 #日本経済新聞 #COMEMO #企業理念 #ジョンソン・エンド・ジョンソン  


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