【クレドの作り方】向上と改善
多くの企業のクレドや企業理念を目にする機会が多いです。「完成したので見てください」という依頼や作成途中でコメントを求められます。
想いを込めて自社のビジョンやミッションをクレド文面に表現し、強いメッセージ性で価値観を述べたり、社会的責任、コンプライアンス、顧客志向、エンゲージメントなど教科書通りの項目が載せられていたり。
どれも正解、不正解などありません。
でも、そんな時、私は決まって「向上と改善」の話をします。
向上、改善、どちらも物事を良くしていく意味で使います。分かりやすく やや強引に区別をすることをお許しいただきます。
・向上はbetterment (いま良い取り組みをさらに良くしていくアクション)
・改善はimprovement(上手く行っていないこと、不満足を標準レベルに戻すアクション)
拝見する多くのクレドや理念の文面には「向上」を導く要素が少なく、 「改善」の要素の方が多い。
結論的に申し上げると、
クレドや企業理念は「向上の要素」で構築されるべきなのです。
このクレドを実践すると、顧客の期待を超えるようなアクションを起こせるのか?顧客は満足し、自社を称賛してくれるのか?大いに喜んで今後も自社製品、商品を選択してくれるのか?社員はワクワクするのか?
という視点が重要です。
そうでなければ従来から存在する「業務マニュアル」「規範」「就業規則」と何ら変わらず、屋上屋を架すだけになってしまうです。
※引き続き、クレドや企業理念の作成について、これまでの数多くの成功・失敗の考え方を書いていきます。
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