「経理」の意味が全然違う!中国の役職名が面白い
新卒で対中貿易商社に入社してビジネス中国語の嵐にさらされたのが15年前くらい・・当時新鮮に感じたのが、中国の会社における役職名の呼び方が日本と全然違う事でした。パっと思いつく例をいくつか挙げてみます。
社長 = 総経理 / 老板
中国語だと总经理(ゾンジンリィ)、老板(ラオバン)と読みます。一番びっくりしたのはコレですね。最初は経理の人?会計?と日本語の意味で最初考えていたら、明らかに社長のことを指していたとわかった時には混乱したのを覚えています。王社長なら王総(ワンゾン)、李社長なら李総(リーゾン)とか省略して言うのが一般的。副社長の場合は副総(フーゾン)と言ったりもします。
ちなみに日本でいう部長職くらいの人は「経理(ジンリィ)」という呼び方も使います。
比較的小さな規模の会社や個人商店の経営者とかだと老板という言い方が一般的ですが、大きな会社でも親しみを込めて社員が「ボス」的なニュアンスで老板と読んだりもします。なぜこういう漢字を書くかは謎です。
個人経営のレストランで男性店主には「老板」、女性店主には「老板娘(ラオバンニャン)」と呼びかけるとフレンドリーに会話できます。
会長 = 董事長(ドンシージャン)
筆頭株主や会⻑、理事長、最高経営責任者などに相当する役職名です。日本で言う理事会や取締役会、株主総会みたいのを「董事会」という言い方をするので。これも漢字のイメージからはちょっと想像がつかないですよね。
課長 = 科長(クァジャン)
なぜに科学の科を使う?と戸惑いました。実はそのまま課長(発音は同じ)と書く場合もありますが、私が取引先でよく見たのは科長(科长)でした。
リーダー = 領導(リンダオ)
中国語の领导は、会社内のチームリーダーにも使えますし、政治の指導者みたいな大きなくくりでも使える言葉です。これも「領」という漢字に最初は戸惑いますね。
@@さん = 先生(シエンション) / 女士(ニューシー)
何かしら役職がある人なら性別問わず「楊経理」みたいな言い方をすればいいですが、特に役職のない方に「@@さん」と呼びたい時が中々難しいです。直訳すると男性なら「楊先生」、女性なら「楊女子」になるのですが、これは中々カタイ呼び方なので、少し親しくなったら「小楊(シャオヤン)」=楊ちゃん、「楊哥(ヤングォー)」=陽のアニキ、「楊姐(ヤンジェ)」=楊姉さんみたいな言い方を結構中国人はしたがります。
ただ、僕は日本人なので丁寧に「@@先生」とつけていましたが、特に問題はなかったです。当時は女性に対して「@@小姐(シャオジェ)」という呼び方もしてましたが、小姐にホステスみたいな意味合いもあるので、今は失礼に当たるのでほぼ使われなくなっている模様です。
他にもまだまだあるのですが、今日はこの辺で!