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上海で感じた大阪人のサバイバル術

私は20歳そこそこで中国留学したんですが、それまでの人生で実は1人も関西人に会ったことも話したこともなく、上海留学のクラスメイトとして出会った大阪出身の豪くん(以下、当時の呼び方でゴウちゃん)が初めてでした。ちなみに、上海には大阪、京都、兵庫、滋賀など関西圏出身の留学生がめちゃくちゃ多かったですね。(地理的に近いから?)

ゴウちゃんは私より1年早く上海留学していてすでに上海で1年半のキャリアがあり、上海生活にも慣れていたので地元の美味しいレストランに連れて行ってくれたり、私が留学生宿舎のベトナム人のルームメイトと喧嘩していた時に家に泊めてくれたりと多方面で世話を焼いてくれました。

もともと以前紹介したタイ人のハンという友達が彼とクラスメイトだったので、ハンが「ヘイ友達!コンビニ行くぞ!」と私とゴウちゃんを同時に誘ったのが会話のきっかけでした。

ハンを交えてランチしたらあっという間に打ち解けた私達。飲み食いはもちろんカラオケにボーリング、毎日のように遊びに出掛けていて、ここでゴウちゃんとハンの親友でもある韓国人のパクちゃんともよく飲みに行く間柄に。この他にもゴウちゃんを通して知り合った友達は何十人といて、人脈の広さにもいつも驚かされていました。

私とゴウちゃんの仲が良すぎて、当時ゴウちゃんに恋をしていた関西人の女性から「アンタらくっつきすぎや!邪魔やねん」とはっきり言われるほど。それこそ恋の悩みや将来の展望まで夜が明けるまで語ったこともありました。

関西の文化なのか、ゴウちゃん固有の性格なのか、自宅に友達を招いて食事を振舞ってくれることが多く、鍋をつついたりタコパしたりと、とにかくおもてなしされまくっていた気がします。
あとは関西人の面白いところは関西弁に絶対的にな自信をもっており、中国人相手でも「对对对!ってなんでやねん!」「太好吃ゆーことやな!」と関西弁混じりの中国語を貫き通すところです。しかも中国人相手に微妙にニュアンスが伝わっていて笑いをとってるのが輪をかけてすごい。(これもゴウちゃん含め当時知り合った関西人留学生固有の特徴かもですが…)

個人による…と言ってしまえばそれまでですが、私が感じたのは大阪人て中国の環境で圧倒的有利だなぁということ。ボケとツッコミの習慣が根付いているのでユーモア好きの中国人とのコミュニケーションを取りやすいことと、アメちゃん文化に代表されるように垣根なく誰にでも絡んでいくおもてなし精神と図々しさ。中国サバイブにおける究極の生命体が大阪人であり、語学力うんぬんを超えたところで私も色々なことを学びました。

帰国後も何度もゴウちゃんの地元の大阪に遊びに行ったり、私の地元にも遊びに来てくれたりと今でも交流が続いてます。

こんなオチのない文章を書いてしまう私とずっと仲良くしてくれてるゴウちゃんが、ザ・大阪人と言えるのかは甚だ疑問ですが。

ゴウちゃんと杭州した時の一枚

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