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DAOとは何か?

こんにちは!今日は、「DAO」について、わかりやすく解説していきたいと思います。

そもそもDAOって何?と思っている方も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、「DAOとは、共通の目的のために集団が共同で所有し、ブロックチェーンで管理された組織のこと」なんです。

従来の組織と比べると、DAOには大きな特徴があります。それは、「誰かを信用することなく、世界中の同じ志を持つ人々と共に働くことができる」という点。気まぐれに資金を使い込むCEOや、帳簿を操作するCFOはいません。代わりに、「ブロックチェーンベースのルールがコード化され、組織の運営や資金の使われ方を定義しています」。

つまり、DAOでは「グループ内の他の誰かを信用する必要はなく、100%透明で誰でも検証可能なコードだけを信用すれば大丈夫」なんですね。これにより、「グローバルなコラボレーションやコーディネーションに新たな可能性が広がりました」。

最近では、「VitaDAOのように早期の長寿研究に資金を提供したり、UkraineDAOのように戦争の被害者を助けるための活動に資金を提供したりと、特定のテーマに沿ってさまざまなタスクを実行するために組織化されたDAOが増えてきています」。

でも、これらをDAOにするのは果たして適切なのでしょうか?Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン, イーサリアムの共同創設者)は、「UkraineDAO自体の内部の仕組みを理解することで、ひとつの可能な答えを得ることができる」と述べています。

イーサリアムについて知りたい方はこちら↓

「一般的なDAOは、大量の資本を単一のプールに集め、トークン保有者の投票によって各割り当てに資金を提供することで"分散化"する傾向がある」のに対し、「UkraineDAOは、その機能を可能な限り独立して動作する多くのポッドに分割することで機能する」そうです。

このように、DAOにはさまざまな形態があり、その在り方は進化し続けています。「資金や運営の管理において、誰かを信用することなく、世界中の同じ志を持つ人々と共に働くことを可能」にするDAO。それは、「組織を運営するための新しい方法」として、大きな可能性を秘めているのです。

DAOのメリット・デメリット

DAOのメリットとデメリットを、こちらの本の一部を引用して紹介します。
(こちらの本すごく綺麗にまとまっていて法的な詳しいところまで書いてあるのでおすすめです!!)

<メリット>
1. 透明性
2. 効率性
3. グローバル性
4. コミニティ主導
5. 経営者不在によるコストの不発生
6. 組織・サービスの永続性
7. トークンのインセンティブの活用

<デメリット>
1. 意思決定の遅さ
2. フリーライドの発生
3. 法規制の不確実性
4. セキュリティリスク
5. ベストプラクティスの不確立
6. トークン設計の複雑性
7. DAO, web3の認知度の低さ

DAOを作るプロセス

でも、DAOってどうやって作るの?と思う方もいるかもしれません。実は、「DAOを作成するプロセスは、技術的な知識がなくても比較的簡単」なんです。

まず、「DAOの目的を定義し、その目的を達成するためのルールを決める」ことから始めます。次に、「それらのルールをスマートコントラクトとしてプログラミングし、ブロックチェーン上にデプロイする」のです。

そして、「DAOのメンバーシップを表すトークンを作成し、それを配布する」ことで、いよいよDAOの運営がスタートします。「メンバーは、トークンを使って提案に投票したり、DAOの意思決定に参加したりすることができる」のです。

とはいえ、DAOを作るには、ブロックチェーンやスマートコントラクトについての知識が必要不可欠。そこで、「AragonやDAOstackのようなプラットフォームを使えば、プログラミングの知識がなくてもDAOを作成することができる」というわけです。

これらのプラットフォームでは、「テンプレートを使ってDAOの基本的な構造を作成し、必要に応じてカスタマイズすることができる」のだとか。つまり、「DAOの作成プロセスを大幅に簡素化し、誰でもDAOを立ち上げられるようにしている」わけですね。

さて、ここまでDAOについて見てきましたが、実際にDAOはどのように活用されているのでしょうか?

DAOの実際の活用例を知ろう!

その一例が、「分散型自律組織(DAO)を使用した分散型金融(DeFi)アプリケーション」です。「DeFiは、従来の金融システムに代わる、より開放的で透明性の高い金融サービスを提供することを目的としている」のですが、「その中核となるのがDAOなのです」。

例えば、「Compound というDeFiプロトコルでは、ユーザーが資産を預け入れると、その見返りにガバナンストークンであるCOMPを受け取る」仕組みになっています。「COMPを保有することで、プロトコルの変更案に投票し、プロトコルの将来を決定する」ことができるのです。

また、「分散型取引所(DEX)であるUniswapも、ガバナンストークンのUNIを使ってDAOとして運営されている」のです。「UNIトークン保有者は、手数料の配分方法やプロトコルのアップグレードなどについて投票することができる」のです。

このように、「DeFiプロトコルの多くがDAOモデルを採用することで、ユーザーがプロトコルの意思決定に直接参加できるようになっている」のが特徴的ですね。

他にも、「NFTコレクションのガバナンスにDAOが使われたり、チャリティープロジェクトの運営にDAOが活用されたりと、DAOの応用範囲は広がり続けている」のだそうです。

さらに、「企業がDAOを活用することで、ステークホルダーとの関係性を変革する」可能性もあるとのこと。「株主総会に代わるものとしてDAOを導入し、株主だけでなく従業員、ユーザー、地域社会などのステークホルダーにガバナンスへの参加を可能にする」というアイデアもあるそうです。

このように、「DAOは組織運営の新しいパラダイムを提示している」と言えるでしょう。「特に、グローバルなコミュニティを巻き込んだ大規模なコラボレーションを実現する上で、DAOは非常に有望なツールとなる」かもしれません。

DAOの課題

とはいえ、DAOにはまだまだ課題も多いのが現状です。

例えば、「ガバナンスの仕組みが十分に確立されていない」点が挙げられます。「単純な投票だけでは、少数派の意見が無視されたり、短期的な利益を追求する判断が下されたりするリスクがある」のです。

また、「法的な位置づけが曖昧であるため、紛争が起きた際の解決方法が不明確」という問題もあります。「DAOを法人格として認めるべきなのか、それともあくまでも契約関係の集合体として扱うべきなのか」、議論の余地が残されています。

さらに、「ブロックチェーンの技術的な制約から、意思決定のプロセスが非効率になりがち」という指摘もあります。「投票の実施や結果の反映にかかる時間やコストが大きくなることで、DAOの運営が滞る可能性がある」のです。

加えて、「ガバナンストークンの分配が不公平になるリスクや、大口保有者による支配が起こるリスクも懸念される」ところです。「トークンの所有状況次第では、一部の参加者が過度な影響力を持ってしまう」かもしれません。

このように、DAOにはまだ多くの課題が残されています。しかし、「これらの課題を解決するための取り組みも活発化している」のが現状です。

例えば、「ガバナンスの仕組みについては、単純な投票に加えて、評判システムや専門家の意見を取り入れる仕組みが提案されている」とのこと。「少数派の意見を尊重しつつ、長期的な視点に立った意思決定を行うための工夫」が求められています。

また、「法的な位置づけについては、各国の規制当局や法律家による議論が進められている」そうです。「DAOに適した法的枠組みを整備することで、紛争の解決方法を明確化する」必要があるでしょう。

さらに、「ブロックチェーンの技術的な制約については、スケーラビリティの向上や新しいコンセンサスアルゴリズムの開発などが進められている」とのこと。「より効率的で安全な意思決定のプロセスを実現するための技術革新」に期待が寄せられています。

加えて、「ガバナンストークンの分配については、公平性を担保するための仕組みづくりが模索されている」そうです。「トークンの所有状況を透明化したり、一定の上限を設けたりするなどの工夫」が必要になるかもしれません。

このように、DAOを取り巻く環境は日々変化しています。「課題の解決に向けた取り組みが進む一方で、新たな可能性を開拓する試みも活発化している」のが現状だと言えるでしょう。

DAOの未来

では、DAOの未来はどうなっていくのでしょうか?

Vitalik Buterinは、「DAOは、単なる投票システムではなく、コミュニティの共通の目的を達成するための手段になる」と述べています。「投票は、コミュニティの意思を集約するための重要なツールではあるが、それだけでは不十分」だと指摘しているのです。

「DAOが真に機能するためには、参加者が共通の目的を理解し、その達成に向けて協力し合う必要がある」というわけです。「投票だけでなく、議論やコラボレーションを通じて、コミュニティの一体感を醸成することが重要」だと言えるでしょう。

また、「DAOは、単なる組織の運営方法ではなく、社会の在り方そのものを変革する可能性を秘めている」とも指摘されています。「中央集権的な意思決定ではなく、コミュニティの合意に基づいて物事を決めていく」というDAOの理念は、社会全体に波及していくかもしれません。

「政治や経済、文化など、あらゆる分野でDAOの考え方が浸透することで、よりオープンで民主的な社会が実現する」可能性があるのです。「個人の自律性を尊重しつつ、全体の調和を図る」というDAOの精神は、未来の社会を形作る上で重要な指針になるかもしれません。

とはいえ、DAOがこうした理想を実現するためには、まだまだ多くの課題を乗り越えていく必要があります。「技術的な制約や法的な位置づけ、ガバナンスの仕組みなど、解決すべき問題は山積み」だと言えるでしょう。

しかし、「DAOの可能性を信じ、その実現に向けて挑戦し続ける人々の存在が、DAOの未来を切り拓いていく」のではないでしょうか。「課題を一つ一つ乗り越えながら、DAOの理想に近づいていく」ことが求められています。

「DAOは、まだ発展途上の概念であり、その可能性は無限大」だと言えるでしょう。「これからも、DAOを巡る議論や実験が活発化していくことで、DAOの在り方がさらに進化していく」ことが期待されます。

私たちには、「DAOの可能性を探求し、その実現に向けて行動していく」責任があるのかもしれません。「一人一人が、DAOの理念を理解し、その実践に取り組んでいく」ことが、DAOの未来を切り拓く鍵になるでしょう。

DAOは、「組織運営の新しい形」であると同時に、「社会を変革する力を秘めた概念」でもあります。「DAOの可能性を最大限に引き出すことで、よりよい未来を創造していく」ことが、私たちに課せられた使命なのかもしれません。

引用元:
DAOs are not corporations: where decentralization in autonomous organizations matters - Vitalik Buterin


最後に

最後に、この記事を執筆したDAOATHON運営チームについて
少しご紹介します。

私たち「DAOATHON運営チーム」は、日本国内外のDAO・Web3プレイヤーを巻き込んだハッカソン・ビジネスコンテンストを開催するチームです。DAOの可能性に惹かれ、その普及と発展に尽力したいという思いで活動しています。年に一度の大規模ハッカソン・ビジネスコンテンストイベント「DAOATHON」https://daoathon2024.studio.site/ の企画・運営です。DAOATHONでは、世界中からDAOに興味を持つ人々が集結し、アイデアを競い合います。新しいDAOプロジェクトが生まれる場であると同時に、DAOについて学び、語り合う場でもあります。また、私たちは定期的にDAOに関する情報発信やコミュニティ運営も行っています。勉強会「Road to DAOATHON」の開催、Mediumやnote記事の執筆、SNSでの情報共有など、様々な形でDAOの魅力を伝える活動をしています。私たちのミッションは、より多くの人々にDAOの可能性を知ってもらい、DAOムーブメントを盛り上げていくこと。日本と世界をつなぎ、日本におけるDAO・Web3の健全な発展に貢献したいと考えています。この記事が、読者の皆さまにとってDAOの世界への入り口となれば幸いです。DAOの未来に興味を持たれた方は、ぜひDAOATHONにご参加ください。私たちと一緒に、DAOの可能性を探求しましょう!DAOATHON運営チームは、これからもDAOの普及と発展に尽力してまいります。皆さまのご支援とご参加を心よりお待ちしております。

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