【溶接職人】いい仕事とは「正早安楽」
ものづくりの最大の魅力は、思いがカタチになる瞬間。
そう語るのは、製造部 溶接グループの林田さん。自社にとどまらず、グループ会社の職人からも信頼を得ている溶接職人の、大切にする価値観とは?
(取材・編集:社長室)
――:
溶接といってもいろんな種類があると思います。林田さんはどのようなものを溶接していますか?
林田:
薄板(3.2~4㎜の鋼板)をメインとした溶接をしています。ベネックスにはTIG溶接、MIG溶接、スポッド溶接などいろいろとありますが、わたしはTIG溶接を主に行っています。
――:
中途採用で入社していますが、日本ベネックスを選んだきっかけは?
林田:
1社目も製造業で溶接をしていました。ベネックスは溶接の技術が特に高いと思ったので、自分の成長を考えて入社しました。
――:
もともと、ものづくりが好きなんですか?
林田:
そうですね。18歳の頃からバイクをカスタムするのが好きで、その延長でものづくりというものが好きになりました。
やっぱり頭で考えていたものが、カタチになっていく瞬間とか、プロセスそのものが好きなんです。ものができる瞬間って嬉しいじゃないですか。
――:
その中で溶接のやりがいとは?
林田:
それぞれのパーツを溶接してつなげることで、だんだんカタチになっていく。その瞬間が楽しいですし、やりがいも感じます。
あとは、ひずみが出ないきれいな溶接ができたときは嬉しいですね。当然ひずみを出さないのは基本ですが、けっこう難しいです。素材、板の厚みで熱の入れ方、抑え方が変わってきますから。
これから難しい作業に挑戦してスキルアップしたいです。誰にも負けたくないですね。
――:
会社の雰囲気はどうですか?
林田:
職人っぽく、みんな黙々と作業をこなしていますね。本当にまじめな人が多い気がします。それぞれ個人のクオリティーが高く「プロの集団」という感じがします。
――:
林田さんにとって「いい仕事」とは?
林田:
製造業だからといって、ただ「いいものを作るだけ」ではダメだと思っていて。やっぱり利益を生むものをつくらないといけません。そのために意識していることがあります。
「正早安楽 (せいそうあんらく) 」という言葉です。
「正確に」「早く」「安全に」「楽しく」ということです。
最終的には楽しくないと辛いですよね。楽しむことも大事にしながら、利益が出るいいものをつくる。それが結果として「いい仕事」になると思っていますね。
ちなみに、これは会社の「通信教育制度」を利用して学びました。
――:
ちなみにどんな内容の講座ですか?
林田:
テキストベースの教材なんですが「『仕事を動かす・自分を動かす』 実行力を高める」という講座でした。仕事のタスクマネジメント、セルフマネジメント能力を身に着けるというもので、約2ヶ月間学びました。
埼玉県のグループ会社へ一時期出向しているときに、集中して学びました。地元長崎と違って、知らない土地なのでそんなに出歩くことがなく、暇でした(笑)。だからこの機会にしっかり学んでみようと。
これからも自分を高められることを学んでいきたいです。
(お読みいただきありがとうございました!)