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めまいの予防には5つの『S』

今回はメニエール病に悩まされている患者さんからリクエストがあったため、メニエール病や内耳性のめまいを予防するために気を付けるべき点をお伝えいたします。

タイトルにもあるようにめまいを予防するためには5つの『S』が重要です。
5つの『S』とは

・STRESS(ストレス)
・SLEEP(睡眠)
・SPEED(スピード)
・SMOKING(喫煙)
・SALT(塩分)

以上の5つを指すのですが、それを1つずつ説明していきます。

・STRESS(ストレス)
めまいの最大の敵はストレスであるという風によく言われます。
ストレスによって自律神経の交感神経優位の状態が増えて、自律神経自体のバランスが乱れます。
自律神経のバランスが乱れると近くを通っている、前庭神経というめまいの原因となる神経にまで悪影響を及ぼしてしまいめまいを引き起こしてしまいます。
さらには交感神経優位になると血流が悪くなるため高血圧になり動脈硬化が進み内耳の細い血管への血流量が減ってしまいます。

・SLEEP(睡眠)
睡眠時間を確保しないことには、傷付いた神経や組織の回復は正常には行われません。
人間は年齢を重ねると体の回復力は必ず落ちます。
ですが、年齢を重ねると夜更かしや睡眠不足になる方も増える傾向にあるため、体の回復が日々の疲労に追いつけていない可能性が高いです。
前の記事でも触れましたが、最低でも7時間は睡眠を取るようにして下さい。

・SPEED(スピード)
スピードとは乗り物のスピードの事です。
本来人間の体は自分の足で歩いて移動する事を前提に作られています。
ですが現在は新幹線や飛行機など、あり得ないスピードで移動することが可能になりました。
飛行機によく乗られている方はご存知の方もいらっしゃると思いますが、航空性中耳炎という症例もあるほど、スピードや気圧の変化によって耳には負担がかかります。

・SMOKING(喫煙)
めまい予防のために禁煙は欠かせません。
可哀想な実験ではありますが、かなり前にスウェーデンの研究者がウサギの内耳動脈の変動を研究する実験を行いました。
色々な食べ物を与えたり、ストレスを与えたりと様々な状況の内耳動脈を観察する中で、煙草の煙を吸い込んだ際の内耳動脈は急激に血流量が低下したそうです。
めまいだけではなくて健康を維持するためにも禁煙をしましょう。

・SALT(塩分)
リンパ液にはカリウムとナトリウム(塩分)が存在し、リンパ液においてはカリウムが多い状態が正常です。
塩分を取りすぎると余分な塩分は排出されるように出来ていますが、その際にカリウムまで一緒に排出されてしまいます。
そうなるとリンパ液内のバランスが崩れてしまい、内耳のリンパの流れが悪くなることによってめまいが引き起こされてしまう事もあります。
美味しいものには塩分が多く含まれているケースも多いので、なるべく塩分を意識して食事をしてみて下さい。

めまいの原因を特定することはそう簡単なことではありません。
病院や治療院に通っても良くならないと悩まれている方が多い症状でもあるため、1つでも多くの原因を知っておくことが重要だと思います。

今回は代表的なめまいの原因を5つ出してみました。
まずは取り組みやすいことから始めていき、効果を感じた時にはそれを頑張って継続してみて下さい!!

最後まで見ていただきありがとうございます。

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