明日から使える!【鉄獣戦線メルフィー】の戦い方
1.はじめに
どうも皆さん、walp(ヴァルプ)です。
初めましての方は初めまして。
これまでは「はてなブログ」にて遊戯王に関する記事を書いてきましたが、今後は「はてなブログ」と「note」の2本で書いていこうと思います。
はてなブログ
・竜星関係
・制限改定考察
・メジャーテーマ紹介
note
・マイナーテーマ紹介
・対環境における戦略(デッキ問わず)
・マイナーテーマでの大会用構築紹介
・walpが大会で使ったテーマ構築紹介
こんな感じで分けて運用していく予定です。よろしくお願いします。
また、はてブロとは少し趣を異にすべく、こちらでは「割と真面目に」構築・プレイに関して書いていく所存です。
ですので、間違っても「ボ〇テンコウ」が話に割り込んで登場する、ということはございませんのでご安心くださいませ。
…と言っても、恐らく
「ボウ〇ンコウがいないボウ〇ンコウ使いの記事なんて…」
「ボウテン〇ウ出さないとか正気か!?」
「いや〇ウテンコウがメインだろ?9割読む意味なくなったわ」
「つべこべ言わずボウテ〇コウはよ」
などなど、ボ〇テンコウ過激派からの怒涛のツッコミ&要望が来ること、想像に難くないため、必要時にだけボの方に登場してもらうことにします。
よかったねボウテンコ〇。
note以上に望天吼をお楽しみいただきたい方は、下記はてブロにてお待ちしております。
今後とも可愛がってあげてください🐉
▼竜星のぼちぼち備忘録。
http://walpyugioh.hatenablog.com/
それでは本題に入ります。
今回はnote初投稿ということもあり、景気づけに先日大会で使った【鉄獣戦線メルフィー】の記事をお送りしたいと思います。
真面目に構築を考えて持って行ったデッキだったので、公認大会(ランキング戦)とはいえ優勝できて嬉しく思います。
本当はCSとかで使いたいのですが、コロナ禍ということもあり、私はしばらくCSに出ることができないため記事として残すことにします。
ではでは、
しばしの間、屈強な獣たちと
可愛いもふもふたちの戯れにお付き合いくださいませ。
2.【鉄獣戦線】って何するデッキ?
デッキ紹介に移る前に、【鉄獣戦線】が何をするデッキかを簡単にお話ししておきます。
【鉄獣戦線(トライブリゲード)】は、獣/獣戦士/鳥獣族でカテゴリ化されたテーマです。
メインモンスターの共通効果として、墓地から上記種族の中で任意の枚数分除外して、その除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ、獣/獣戦士/鳥獣族リンクモンスターを特殊召喚する効果を持ちます。
※この特殊召喚は「リンク召喚扱いではない」ため、墓地からの蘇生等はできません
要は墓地が肥えていればマーカーの多い強力なリンクモンスターを出せるって感じですね。
この共通効果を使用後は、獣/獣戦士/鳥獣族以外リンク素材にできない、という縛りはあるものの、出し先のリンクモンスターへの縛りではないためそれほど影響はありません。
テーマ内には墓地肥しのフラクトール、獣/獣戦士/鳥獣族を手札から捨ててssできるケラス、墓地に送られたら鉄獣戦線をサーチするナーベル等がいて、どれも使いやすい効果を持っています。
<鉄獣戦線モンスターまとめ>
フラクトール:墓地肥し
ケラス:獣系捨ててss
ナーベル:墓地いったらサーチ
そしてこれらから呼び出すテーマ内モンスターはフェリジット、ルガル、シュライグの3体です。
フェリジットは手札からいつもの種族たちをss、ルガルは相手ターンに墓地のいつもの種族たちのうち☆4以下を効果無効にしてss、エンドフェイズに手札に戻します。
そしてシュライグは場に出た時と自分がいつもの種族たちをssした時に場のカード1枚選んで除外します。強力ですよね。
また、リンク体には墓地に送られた場合効果もありまして、フェリジットは手札入れ替え、ルガルは相手打点ダウン、シュライグは除外されてるいつもの種族たちの数以下のレベルを持つモンスター1体をサーチします。
<鉄獣戦線リンクモンスターまとめ>
フェリジット:手札からss、墓地に送られた場合手札入れ替え
ルガル:墓地からss、墓地に送られた場合相手打点ダウン
シュライグ:場のカード1枚選んで除外、墓地に送られた場合モンスターサーチ
これだけでも十分汎用的なのですが、もう1枚優秀なカードがあります。
鉄獣戦線の罠カードです。
他にも速攻魔法や永続魔法でサーチカードが存在するのですが、出張で使う分にはやや使いづらいのと、単純にリボルトのパワーには負けるのでこちらだけ紹介しておきます。
書いてあることそのままですが、墓地・除外のいつもの種族たちを任意の数だけ蘇生してそれらでリンクします。
何が強いって、①除外から帰還するため墓地が増え、鉄獣戦線共通効果のコストが増える②対象を取らない蘇生&リンクのためDDクロウ墓穴の影響を受けにくい、という点です。
このカードで相手ターンにシュライグを出せば1妨害となります。
現状では鉄獣戦線魔法罠をサーチする手段がないため自力で引き込むのみですが、やろうと思えばトラップトリックで持ってくることもできます。今後魔法罠サーチが出ることに期待ですね。
3.新規による強化
さて、ここまで簡単にではありますが、【鉄獣戦線】について紹介してきました。
「メルフィーまだ?」と思っている方もいらっしゃるようですが、もう少しだけお付き合いを。
新規の登場で【鉄獣戦線】がどう変わったか、お話ししていきます。
時を戻そう。
2020年10月31日にBLAZING VORTEXが発売されました。
このパックに収録された2枚の鉄獣戦線カードによって、各地のCSに一定数【鉄獣戦線】が登場し始めます(正確にはこれまでにも【十二獣鉄獣戦線】とかちらほらいましたけど)。
その要因となったのはこちらのカード達。
<鉄獣戦線キット>
<鉄獣の邂逅(ランデブー)>
従来の【鉄獣戦線】では、フラクトールからの展開でも
フラクトール効果でナーベル墓地落とし
→ナーベル効果で鉄獣戦線サーチ
→鉄獣戦線召喚から墓地のフラクトールとナーベル除外して効果
→リンク2(主に双龍)
という感じでした。
1枚1枚のカード性能は高いのですが、圧倒的にその数が足りず、純構築に限界が感じられます。
そのため、十二獣やその他の獣系カテゴリとタッグを組む形を取っていたのです。
しかし、こうした事情が新規の登場により一変します。
フラクトール1枚から王神鳥シムルグ+烈風の結界像+墓地ランデブーが構えられるようになり、結界像へ効果対象耐性・1回のみ破壊耐性が付与できるようになりました。
この盤面を作る組み合わせとして、フラクトールの他にも
レスキューキャット、ケラス+キット、ケラス+ナーベル等でもよくなったのです。
こうして、従来のパワー不足を払拭しつつキットが獣族ということで、
レスキューキャットという新たな初動も手に入れた【鉄獣戦線】。
ただ、弱点があるとすれば、
①召喚権の被り
②召喚権を潰されること
③召喚権で出した鉄獣戦線に無限泡影やヴェーラー等の無効系をもらうこと
④大正義ロンギヌス、王宮の鉄壁
等が上げられます。
実際、誘発をケアするためにはケラスやワンフォーワン、指名者系統、それらを引き込む壺系統にお祈り、という状況です(どの展開系テーマも似たようなものだとは思いますが)。
烈風の結界像は強いものの、もちろん弱点もあるわけで、現状の純構築は手札誘発や罠を多用して、万一自分の展開が止まっても妨害を用意する、というスタイルになっているようです。
4.メルフィーによる恩恵
さて、皆さん長らくお待たせしました。
ここまでメルフィーが一切出て来ないので不安に思った方も多いかもしれません。
ですがご安心を。
ここからはメルフィーのターンです。
この章までで【鉄獣戦線】、あるいは【鉄獣戦線】+結界像ギミックはパワーは高いものの、初動潰しに弱い点をお話ししてきました。
Q.)では、メルフィーを入れるとどうなるのか?
-A.)火力と安定を両立することができます。
ポイントは4つです。
①<魔獣の懐柔>というパワカ(1枚から3妨害)
②メルフィーによる獣リソース確保(ケラス/キット/レスキューキャット)
③わくわくアーゼウス
④1枚初動Max12枚
①<魔獣の懐柔>というパワカ(1枚から3妨害)
文字通り獣族のパワカを使い、3妨害&リソースを構えることができます。
ケラスが登場した頃、ss持ちの効果で☆2獣族であることから、メルフィーとの相性がささやかれていました。もちろん非常に良いです。
ただ、当時は捨てたいカードが魔轟神のケルベラルぐらいしかなく、ユニコール不採用の場合はやや微妙なカードでした。
しかし、今回キットという新規を手に入れて状況が変わりました。
ケラス+キットから王神鳥結界像が立つだけでなく、横に双龍も置くことができるのです。
<ケラス+キット展開>
さらに、キットも☆2獣族であるため、レスキューキャットと魔獣の懐柔をも取り込むことができるようになりました。
<魔獣の懐柔1枚展開>
パピィ(→カラントーサで1破壊)、わくわく(素材にカラントーサで蘇生して1破壊)、森(パピィが手札に戻って相手モンスター効果無効&攻撃封じ)の計3妨害となります。
わくわくの下にはキット(2枚目)がいるので、蘇生後に倒されたらナーベル経由の後続サーチ、倒されなければカラントーサとわくわくを作り、素材のキットをコストにダイレクト効果を発動、キット効果でナーベル(2枚目)を落として鉄獣戦線サーチ、とリソースまで確保できるのです。
②メルフィーによる獣リソース確保(ケラス/キット/レスキューキャット)
パピィ、キャシィにより鉄獣戦線やレスキューキャットのリクルート・サーチが行えるので、一度森を作るだけで妨害orリソースを選択することができます。
しかもサーチしたメルフィーは相手ターンに手札に戻るので、確定で+1アドということになります。
また、キャシィからレスキューキャットを持ってきた場合だと、次のターンにわくわくを作ってアーゼウスになったり、キャットからキットをリクルートし手札にケラスを確保できるため、他の獣系モンスターをコストにしてssすれば、鉄獣戦線の動きに繋げることもできます。
③わくわくアーゼウス
メタビ相手に強いのがこのアーゼウス。
通常の【鉄獣戦線】ではLL搭載でもない限り出すことはありませんが、メルフィーを混ぜると簡単に出すことができます。
最近は【エルドリッチ】のシェア率が上がったり鉄壁入りの【閃刀姫】がいたりするため、このカードを採用できるのは大きな強みと思っています。
ただ、基本の動きではアーゼウスよりもわくわくを優先して維持するようにします。
というのも、わくわくの方が他の妨害と両立しつつ、リソースも確保しエクストラも消費しないため使い勝手が良いからです。
アーゼウスはここぞという時まで出し惜しみしましょう。
④1枚初動Max12枚
これは最大値の話ですが、1枚初動のMax値は12枚となります。
フラクトール×3、テンキ×3、レスキューキャット×3、魔獣の懐柔×3です。
このうち、召喚権を使用するものは魔獣の懐柔以外の3種類です。
したがって、積もうと思えば9枚の召喚権に加えてss札が3枚、さらにケラス+コスト獣で6枚のss札があることになります。
召喚権被りが嫌な場合はテンキの枚数を調整すると良いでしょう。
金謙を積んで選択肢の幅を広げるのも一つの手ですが、私はエクストラをなるべく消費したくなかったので、デッキ構築の際に1枚初動数を多くしました。
5.基本戦術
【鉄獣戦線メルフィー】の基本戦術は主に2パターンです。
下記2パターンで制圧後、三太夫やミセス、フレスヴェイスを使い返しにkillします。
①王神鳥シムルグ+結界像+破壊耐性
②魔獣の懐柔展開からの3妨害
①はケラス+キット、テンキorフラクトール、レスキューキャット+獣系モンスターから、②は魔獣の懐柔から盤面を作ります。
①は相手に風属性以外のss封じという強力な縛りを押し付け、②は2破壊+1無効を構えることができます。
制圧力だけ見れば①だと思いますが、リソース確保の点から言えば②に軍配が上がります。
強さの単純比較ができる布陣ではありませんが、両者ともに少ない手札消費から築く布陣として優秀です。
また、両者ともに展開成功後、相手が盤面を返すことができなければ次のターンに1killが可能。
テンキorフラクトール展開はニビルを食らわずに王神鳥まで行けますが、他の札ではニビルにかかるため、結界像を出さないニビルケアルートも用意しました。
その場合でも2妨害+リソースを構えることができるので、従来よりも柔軟性がある方だと思います。
6.構築
それではあらかた概要紹介が終わりましたので、構築の方に移ります。
【鉄獣戦線メルフィー】は、その名の通り【鉄獣戦線】と【メルフィー】を混ぜた関係上、どうしてもメルフィーを素引きしすぎる事故が見受けられました。
適度にパピィキャシィを引く分には構わないのですが、フェニィポニィ単体だけ引くとどうしようもなかったのです。。。
そこで、事故を軽減すべく、モンスターの枚数を減らす決断に至りました。
「こんなのメルフィーじゃない!」
「可愛いもふもふを返せ!!!」
と仰る方もいらっしゃるかもしれませんので、先に断っておきますm(__)m
しかしながら大会で使ってみても、基本はメルフィーが盤面にいますので、「これはただの【メルフィー】なんじゃないか?」と錯覚を起こしましたし、ともすれば「【鉄獣戦線】からいきなりデッキ変わったんやけど…(盤面メルフィー化)」と対戦相手に仰天されたこともあります。
ひとつ言えるのは、「使ってみてとても楽しい」です。
とても重要なことですので、あえて言わせていただきました。
作成者一個人の意見ではありますが、むきむきの鉄獣戦線が盤面維持したり、王神鳥で絵も言わせぬロックを行い、かと思いきやいきなりメルフィー盤面になり、場がほんわかムードに包まれる……
皆さんにもぜひとも味わっていただきたい…
ですので、ここまでお読みになって興味を持たれた方は、引き続きお付き合いいただけると嬉しく思います。
また、「ここまでで大体わかった、十分満足したので現実に戻るよ!」の方は、次回の記事でお会いしましょう。
…ではボウテンコウには九支を拾ってきてもらうとして……
その隙に話を進めましょう。
こちらが【鉄獣戦線メルフィー】の構築になります。
サイドも載せていますのでよろしければご参考に…
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