舞台『中村仲蔵 ～歌舞伎王国 下剋上異聞～』ホリプロ貸切公演観劇（蓬莱竜太氏×藤原竜也さんアフトク付）
初日から7公演を経て中村仲蔵舞台は既にアップデートをしていた
本日ホリプロ貸切公演が私の観劇の2回目。
初日の緊張感の高い中での物凄いエネルギーの塊のような舞台を観た5日後、
今日はまた全然違う場面で感動しきりでした。
2か月間にわたる稽古期間を経て初日を迎えているので、初日から既に素晴らしかったのですが、今日は芝居の変化があってとても面白かったです。
二代目市川團十郎（高嶋政宏さん）の引退口上に思わず涙
多分高嶋さんが一番アップデートしていたように私には思えました。
歌舞伎役者としての所作が板について特に口上場面のリズムと感情の込め方が素晴らしく、泣いてしまいました。
市原隼人さんは絵画のような美しいたたずまい
浮世絵から抜け出て来たような市原さん。惚れ惚れ。立ち姿の美しいことよ・・・・ただ１つ残念なのは舞台で声が前にでずらいようで、地声では無く少し高いトーンでセリフを言っているのでところどころ聴き取りづらい。
でも初日よりは少しずつ声が前に出るようになってきていました。物凄い努力だと思います。感動します
三味線も弾かれてますがやっぱり初日より音色が深くなってる。凄い。
イッチーはほんとに応援したくなる役者さん。
貸切公演はちょっとしたお土産付
劇場改札を入った後に、「中村仲蔵」の千社札シールとティッシュを1人1個ずつ頂きました。
（ホリプロ貸切はいつもなぜかティッシュ笑）
※今日は1幕開演15分前に藤原竜也さんの開演アナウンスがありましたが、アレは貸切公演で特別のもので通常はありません。
（PARCO劇場の三谷幸喜さん風の開演アナウンスでした！）
そして貸切公演特典は終演後、演出家の蓬莱竜太氏と主演の藤原竜也さんのアフタートーク。15:20に終演、少し休憩をはさんで15:30からアフトク開始。15:50終了。
収録用のカメラも入っていました。
アフタートークの話（少しだけ）
司会は演劇ライターの方？？？（すみませんちょっと聞き漏らし）市川さんという方。浴衣姿の藤原竜也さんがセンター、蓬莱さんが舞台上手側に。
座るためのイスは作品中で使っていた蕎麦屋の樽椅子。
蓬莱さん「この作品、いわゆるイス使わないですからね」と。
私はメモなどは取って無いためほんの少しアフトクのお話で印象に残ったことを。
・四代目市川團十郎役の高嶋政宏さんはなんと13回も着替えているそうです
・二代目市川八百蔵役の浅香航大さんは舞台進行のどこかで大道具を押してます→今度探して見つけてみて、とのこと
（※とにかく転回が多いのでどうしてもとある場面で役者さんに手伝ってもらわないといけなくなり浅香さんが快く引き受けてくれたとのこと）
・ナルし先輩と竜也さんのコミカルなやりとりは、
竜也さん「全部台本どおりです」
蓬莱さん「ウソです！」笑
初日と今日と2回観ましたが、二人のやりとりはセリフは一緒で少し言い方を変えたりしているような感じでした。今日も相変わらず面白かった！
・１つ悲報→ブリリアホールに作った花道は、もしかしたら地方公演では劇場客席設計の関係で作れないところが多いとのこと。
（御園座はもともと花道があるのでOK）
この作品で花道が無いのはちょっと残念。とても効果的な使い方をしているので。
藤原竜也さんのお話の中で印象的だったのが
「2か月間という（通常の舞台よりも長い期間）稽古をやってきた。天才歌舞伎役者の話だけどカンパニーには歌舞伎役者は一人もいない。何が正解なのか？歌舞伎に寄せる方なのか、それとも演劇としてやり切るのか？試行錯誤しながら進めて来た。そんな時に中村勘九郎さんが”この時代の歌舞伎は誰も見たことが無い、当たり前だけど映像も残っていない、だから自由にやっていいんだ”と言ってくれてその言葉にとても勇気づけられた。」
アフトクの最後に藤原竜也さんが
「地方公演もあるのでみなさん、ぜひ地方公演も観に来てくださいね！」
観客大拍手でしたがほんとに行く？笑
■ 舞台「中村仲蔵 ～歌舞伎王国 下剋上異聞～」
2024年2月6日（火）～25日（日）
東京都 東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）
■キャスト
中村仲蔵： #藤原竜也
初代市川八百蔵 / 酒井新左衛門： #市原隼人
中村伝蔵： #浅香航大
志賀山お俊： #尾上紫
中村伝九郎：廣田高志
七代目中村勘三郎 / 中村任三郎： #植本純米
瀬川錦次：古河耕史
蕎麦屋の万蔵ほか： #斉藤莉生
金井三笑： #今井朋彦
原川浩明、木津誠之、稲葉俊一、丸川敬之、永澤洋、草なぎ智文
パーカッション：萱谷亮一、奥田真広
脚本： #源孝志
演出： #蓬莱竜太
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