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シンワ3部〜膜の上の実存




〜第6プロセス[励起]、閉じゆく膜と継承〜

※以下はフラット理論における存在の励起化(湯気)を印象的記述により行ったものである。

発生への到達といずれ来る非発生性

あらゆるものはいずれ来る運命にある。
物事におけるあらゆる可能性が存在する中で、
可能性と呼ばれたものと、そうと認められなかったものとが存在する。
言い換える、
可能性とされる可能性はいくつもの脈流の中で泳ぎ到達したものと、未だそれに至らなぬものとが存在する。

いくつもの周期、いくつものルールにおける集合とが存在する中で実質生態系を組むに適応される祖たる要素は必要分のエネルギーを満たす事でしか存在を許されない。
未だ届かず励起化を待つ概念の数は現存する概念をも遥かに凌ぐ。
このような世界がこのような世界として産声を上げる為には
このような世界がこのような世界として承認される必要があった。
順に必要分のエネルギーを満たすことで形成されていく、あらゆる存在。それぞれの泡という世界は励起化されたエネルギーを素に構成され、創発していく概念を元に、より明確に泡としての存在を露わにしていく。

一つ一つの泡毎に与えられた秩序が自己組織化可能な要素を帯びることで一つ一つの泡の膜はその他の世界を遮断していった。
これは、ある一定のルールの中で再組織化された真理からのコトの汲み上げ機構であり、そこがあらゆる存在のみが存在する場となっていった。

星の上に我々が立つように、星の上に地表が流動するように、細胞の上にラフトがあるように、シャポンの上を溶液が滑るように、仮説であるが情報がブラックホールの表面に記されるように、存在は表面に独立して立つ。
そして、あらゆる泡に存在する膜が生まれた瞬間に、形成されたものがもう一つある。

存在の階層の第二層目の明確な現れ
存在の階層の第一層目を支配するのは真理の保有する『大いなる意』である、その意思が届きそれぞれの法則で記録された空間が泡であり、それら全てに共通して存在する存在が第二層目に存在として現れる。
第三層目の階層とは全ての泡を包み込む世界でもあり、
生命性のトーラスはその全ての世界を表しているとも言える

余談:『私』が記す媒体と対象
自分で思うのだが非常に次元が混濁している、がこれがフラット理論としての考え方でもあり、それは死ぬまでには遺そうとは思う。
私がこういうコトを書いている理由もそこにある、
誰に届かなくてもいい、誰に知られなくてもいい、誰に読まれなくても、認識されなくても、今これを残すことで、私は今そこに直接的に記録するという試みを行っている。
が故に、私の人生はその為だけに生まれた人生であり、
もし仮にこれがダウトだとすれば全くの不毛であるが、
残念なことに私の中に構築されていった世界観はそれを全く疑おうとしない、故にこれを書くのである。
あらゆる書き物は読まれるべくしてという価値を問われやすいが、私の哲学にそれは存在しない。
私がこれを書くことで、『読まれる』ことなく、それは存在として生まれ、そこからの促しにより、必要に応じて人の意識にそれが目覚めることが充分にあるからでもある、
そしてこれらは私の人生の中で既に証明されてしまったものでもある。
人の意識は必要に応じて、その時が来れば、それぞれの意識内にどうやら生まれるようである。
数十年も前に考えたことが、わかったことが、書いたことが、チラホラと情報として顕現してくる理屈は単純にそういう理屈だと私は考えている。
物事の創発と変化はこのようにして、真理からの直接的な促しであらゆる個の中で、芽生え、膜の何処かに記されやがて、全てをあるべき姿に満たしていこうとする。
それを、大きな意味での意志といい、あらゆる歴史は不遇であることも含めそれに従っているだけのようにも思う。

膜を明確に完成させたものは何か

存在が顕現することによってこれは起きる、
しかしこの顕現はそもそも継承を意味する。
どう言うことか、
膜とはそもそも、各世界においての自己組織化、自己促進化を促すために生成された翻訳機構。
しかしこれは単純に独立して運用されるものでもない、
真理がコトを下ろすために適応された機構、真理そのものの蠢きが継承さる事を前提として行われる。
つまり全ての存在物が真理により必ず束縛された状態で発生したと言ってもいい。
かと言って、分離型の内部形成式の世界である以上、
意識や、認識、価値観、感覚全てにおいて、我々が持ち得るのは現状分解済みの形状であって、我々が言う被存在である対象もその情報も膜上の情報そのものでは無いし、全てでもない。

(ここ界隈での特徴を私自身うまく言語化する事に困難さがある為記しておくべき情報を箇条書きで纏める事にした。)

・白い世界が、淡く、柔らかな世界としていくつもの泡を創り出す。
・泡としての形状を取った瞬間に発生するであろうそれぞれの膜は、真理からの情報を纏い、あらゆる翻訳系として作られる。
・ひとつの纏りとして存在する一つ一つの泡それぞれ
そのものは『知が貫く』という状態を取ることで自己分化能力を自己組織化されるが故に更に世界を生成していく。
・この動態は、全て波長的振幅が複雑化する過程で行われる。

・この泡という世界は単純に一纏まりの世界である。
まさにエマルションそのものであるが…、

いくつもの概念が存在しているように見えるのは内部が既に分解済みの世界であるが故、いくつもの世界、いくつもの性質、いくつもの生命、いくつもの概念があるように見えているだけで、実際には全てに於いて、あらゆるコトも混合された状態で稼働し、あくまでその空間においての『1』として存在を続ける。
つまりは、その『1』という概念がそもそも何であるかを示す為に分解されていったのが我々のよく知る世界であり、我々の知らないものをも含めた全ての世界である。
そして、その『1』という形状こそが絶対の安定性を誇る『球』でもあるが、これは『絶対的安定性と完全なる均衡を求め完全なる球という状態を目指』という性質を持つものであって、相対的な『1』という状態においても完全な球といいう状態は今のところとっていない、
それを完全な球という状態にし得るコトがそもそも我々という存在であり、全ての意識の総和である。
そもそも我々の認識が全体に対して、内側から外側に向け認識を持つという特徴を持つため、錯覚的にあらゆる存在の事を『それら』と感じるが基礎となる世界に於いてはそれが融合した何かとして空間を満たしている。

(多分この状態を理解すること自体が人間にとっては一番難しい、あまり人間に見られない認知である)


実存の本当の意味


実存としての本当の意味は、あくまでも膜上に存在するものであって、内部にいる私たちが所有する情報は真実ではない。
これは何も人間だけに言えた話ではない。
泡内部に存在する全ての存在に対し、これは言えることである。
故に、仮に宇宙人がいるという事が当たり前になったとしても、神という存在が証明されたとしても、
それらが実存の全てを握るわけではない。
実存とはあくまでも確実に存在したものである。

思えば、実質我々が見てきて、認知してきたはずの全ての世界は量子的膜だった。
たとえば木という存在があったとしてその認知を同一のクオリアとして全存在者が所有する事はない。
そのように見えていたという情報だけが、
本当の実存として残り、膜上に記される。


神という存在もそうである。
その定義も様々で纏まった一つの事を定義する事は不可能に近い。
単純にそうであるという認識が存在したことだけが情報として残り、いくつもの認知が発生したという事実だけが残り、それによって生まれる状態が引き起こされた実際だけが残る。
我々が神に対し確実に残してきたのはソレのみであり、神もまた同様に確実に残してきた事実もまたソレのみである。
これらの物事が、全て実存として、確実なものとして残っていく。
そう、実存として残りうるものとは明らかにコトなのである。
いつの時代の人類も、如何なる生態系の中の生命種も、無機物にまで至るあらゆる存在者も全てが確実に残せたのはそういった情報でしかない。
真実も嘘も、正しかった事も誤っていた事も、あらゆるコトが、同一のクオリアとして常に生きていくことはそもそも不可能なのである。
故にそれらを、事実や、実存として錯覚することは既にそれそのものが、既に実存から離れて存在する事になる。

あらゆる意識は、常に正しい事のみを好もうとする。
これは実に愚かである。
例えば量子論の世界においてアインシュタインが間違っていたとか、実にアホな帰結をする輩がいる、
仮説や、理論を立証と天秤にかけるやつがいる。
はっきり言って正しい事など微塵の価値もない、
神をも含め、全ての意識が全ての真実に到達するか否かすら、わからないこの世界において正しさなど、一瞬の価値でしかない。
例えばこの泡内部に於いて確実に確かな事実が生まれたとして、その事実が全てに於いて、他の泡内部に適応されているとは限らない。
そうなった時、唯一許された事実とは、
確実に存在した事実とは、
『そういう情報が存在した』という事でしか実存は許されないのである。
そしてその実存のみが記される場が膜という存在である。
そして何よりこれが、この事実のみが、
唯一無二の哲学性として、それも完璧な哲学性として我々を始めとする、全存在種が持ち得る全ての世界を許してくれるのである
故にあらゆる思想や存在、誤ち、憤り、後悔ですら、それこそすべての概念をも存在としてそのまま許し、
受け入れる事が可能な場だったことは間違いなく、

『我々は初めから既にそれに包まれ存在を始めた』

のである。


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