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カナダの永住権は取ったものの…

不穏なタイトルです。
しかし、正直なところ、念願だったはずのカナダの永住権が取れて、もちろんうれしいし安堵してはいるんですが、今までにない虚無感、不安に襲われております。なぜか。

(ブログの方にも、こんなことを書いておりました)

とにかく、仕事が見つからないという現実が、まず一番大きい。というか、実はそこまで必死になって仕事を探していないんですが… 
良くないなと頭では分かってはいるんですが、永住権取得前と違って、いわゆる picky になっている、つまりは選り好みをかなりしてしまっているんですね。永住権が取れる前は、何がなんでも働き続ける必要があったのと、運良く日本人絡みの仕事にありつけたので、まあ時々不平不満を漏らしつつも、普通に働いていたんですよね。
ところがいざ永住権が取れると、自分のマインドが大きく変わってしまって、求人を見ていても「こんな仕事をするために私はカナダの永住権を取ったのか…?」みたいに思ってしまう。何様なんでしょうね、本当に。特定の仕事をバカにしてるとか見下してるというわけではないですよ、でもこう… 分かりますかね… 「こんな仕事するなら、日本帰って派遣やった方が良いのでは…?」みたいな。そして、「じゃあ一体なんで私はカナダの永住権を取ったんだ?」と、負のループにはまっていくという… 地獄。

私が今、かなりの僻地に住んでいるというのも、仕事が見つかりにくい要因の一つかなと思います。求人数自体が少ないのもありますが、とにかく私にできる仕事がない。主な理由はざっと思い浮かぶだけでも下記の通り。

①(免許はあるが)運転できない、車がない(ドライバー系の仕事は全滅。特に冬に歩いて通うことを考えると、かなり通勤範囲が限られる)
②スキルがない(土地柄ゆえ、cook系の仕事、あとはいわゆるブルーカラー系の仕事の求人が多い。経験もなく、体力もない私には難しい)
③英語力足りない(そのまんま。これがすべての元凶ともいえる)
④年齢(これは推測だが、サーバー系などは特に、やはり若者を中心に採りたいんだろうな… という雰囲気を感じる。そりゃ中年のアジア人なんて真っ先に落とすよね… しかも夏は州政府から補助が出るので、学生を採りたいビジネスが多い)
⑤人種(田舎ゆえかもしれないが、特にレストランなどは店によって働いている人種がかなりはっきりと分かれている。白人系、中国系、ベトナム系、その他… 日本人が働ける店はほぼない)(そもそも日本人向けのビジネス=日本人でること、日本語がアドバンテージになるような仕事がほぼ存在しない)

だったら都会に引っ越せばいいじゃん!というのもごもっともである。実際、かなりそれについても考えた。が、いろいろ考えて、今じゃない気がする… という結論が出つつある。
今住んでいる家が(ネッコを含めて)好きだし、何せ家賃が爆安というのもある。そして都会に引っ越したからといって仕事が見つかる確証がない。その場合、ただ生活コストが上がるだけというリスクがある。さらに、次の話にもつながるけど、今の私の状態で何かしらの仕事をゲットできたとしても、じゃあその先はどうする?という大きな問題が生じてくる。

そして、今の僻地、もしくは都会に移ったあとに、なんとか自分にできそうな仕事をゲットできたとしても、自分の年齢を考えると「その仕事を、来年も、再来年も、ずっと続けられるのか?」という疑問がわいてくる。体力的な問題もあるし、それはスキルが伸ばせるような仕事なのか?という疑問。もし今、私が20代、30代だったらまだしも、恐ろしいことにもう40代半ばなのである。しかも誰にも頼ることのできない独身。
このままなんのスキルも身に着けることなくぼんやりと仕事を選んでしまって良いのだろうか… もうちょっとこう、カナダの地で、長く続けていけそうな仕事をするために、一からスキルを身に着けた方が良いんじゃなかろうか… という気持ちが大きくなってきたのです。

そして今考えているのが、やっぱりカレッジに戻って何か勉強しよう… ということです。何かって何!ってところなんですが… 本当になんの専門性も持たずにここまで来てしまったので、今から伸ばせるような下地もなく、ホントに一から始めないとなりません。

肝心のプログラムですが、ついったらんどのゆかいな仲間たちに意見を聞いたり、自分でもいろいろ考えてみた結果、accounting はどうだろうと。比較的、需要があって安定した収入を見込めそうな分野ではある。
いくら需要があっても、今から ECE や医療系は、体力的に(そして、頭脳、適性の面からも)かなり厳しいであろう。果たして accounting 系に適性があるのかは分からないが、カレッジ時代に基礎の基礎クラスを取った経験から、「まあ、そこまで拒否感はない」ということはわかっている。あとは実際に授業を受けてみないと分からない… ある意味、賭けではある。
( 今現在、その分野で働いている方が見たら多分ムカッとくるよね… 本当にすみません…)

とはいえ、自分の年齢、予算もあるし、あんまり時間はかけたくない。そして何よりもまた、カレッジでのグループプロジェクトとか二度とやりたくない!!!あと、冬に雪の中通うとかもイヤ… (どこまでも selfish, lazy… stupid ) ということで、オンラインカレッジを中心に調べていたのだが、この僻地、しかも徒歩圏内に私立カレッジを発見。そこだとオンラインも選べて、尚且つ、公立カレッジよりも短い時間でプログラムが修了できることを知る。(当然、地元企業とのコネクションにも期待)さらに、州とフェデラルから給付型の奨学金がもらえるかもしれないという情報をゲット。
(これもそのうち別途書きたいが、留学と違っていろいろ相談できるエージェントのような存在がないため、本当に情報集めに苦労しています…)
というわけで、私立カレッジに話を聞きにいったり、奨学金について問い合わせたり申請したりしている今日この頃です。

しかし… 本当にどうなるのやら。そもそもカレッジの入学テストにパスできるのか、奨学金はもらえるのか、プログラムを無事に修了できるのか、そして何よりも、卒業したとして仕事に就けるのか… まだまだ悩みの尽きない日々は続きそうです。
永住権取得はゴールではなく、スタートラインであるという言葉の重みを、今になってしみじみとかみしめております…



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