2021年を振り返る
大晦日ですので、令和3年を振り返ってみたいと思います。
▼祝！Release The Snyder Cut 🎉：
もう、私の場合は何にも差し置いてコレですね。
数年越しの夢であり。
悲願でしたから。
2017年11月に始まった戦い。日本ではほとんど認知されず、しばらくは孤独な戦いが続きました。しかし2019年頃から風向きが変わり始め、2020年に勝利が確定し、2021年についに私達は戦利品を獲得しました。
2017年の落胆。
2018年の苦闘。
2019年の希望。
2020年の祝福。
2021年の公開。
いやー、とても長い道のりだったよ。
ありがとう、そして、おめでとう。
▼東日本大震災から10年：
あれからもう10年経ったのかと感慨に浸りました。当時私は虎ノ門のオフィスに居て、その日は電車が止まって帰宅できず、翌日（土曜日）の昼になっても復旧せず、やむなく数時間歩いて帰ったのを覚えています。地震そのもので命や生活を奪われた人達も多く居られたし、その後遺症のように「放射脳」を発症してしまった友人もいて、自分にとっても大きな分岐点になる出来事だったなと思います。
放射脳とは：放射能による人体・環境などへの悪影響を恐れるあまり、しばしば非理論的な主張をしたり放射能に関係のない事実を持ち出したりして害悪を訴える人々、またはそうした人々の思考回路を揶揄ったスラング。
思い返せば今年の2月と3月にも結構大きく揺れたんですよね。10年前の時と似たような長い揺れで嫌な感じを受けたのでよく覚えています。今年は東京でも大きな揺れを感じる地震が多くて、相変わらず続く自粛ムードのために代わり映えのない生活が続いたこともあり、あの時の地震がまるでつい先日に起きたことのように感じられて、時間感覚がバグっています。
2021年の福島県沖地震（ふくしまけんおきじしん）は、2021年（令和3年）2月13日23時8分頃、福島県沖（牡鹿半島の南南東70 km付近）を震源として発生したマグニチュード（Mj）7.3の地震である。宮城県と福島県で最大震度6強を観測した。また、東日本全域で長周期地震動が長く続いた。
2021年3月の宮城県沖地震（みやぎけんおきじしん）は、2021年（令和3年）3月20日18時9分頃、宮城県沖（牡鹿半島の北東20 km付近）で発生した地震である。 震源の深さは59 km、地震の規模はマグニチュード（Mj）6.9。 宮城県で最大震度5強を観測したほか、岩手県・宮城県・福島県で震度5弱を観測した。気象庁は、10年前の2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震の余震と考えられると発表した。太平洋プレートの沈み込みによって発生した地震とみられる。
東北で生まれた10代のアイドルが自分達で書いた詞で歌っている映像がYouTubeにあったので貼っておきます。小学生であの災害を経験し、色のない世界を見た彼女達が、今や立派に成長して表現者として仕事をしている。アイドルは世に出てくるのが比較的早い職種だと思いますが、数年後には様々な分野でこの世代のクリエイターが台頭してくるんですね。時の流れの速さを感じます。
多大な犠牲が出たことに対して不謹慎かもしれませんが、歴史に名を残した偉大なアーティストには幼少期に壮絶な経験をした人物も多く、そういう意味では今後東北地方から現れてくる才能は楽しみという気持ちもあります。あの災難を乗り越えた若者達はその乗り越えた事実をパワーに変えて、才能をより強く発信していって欲しいと思います。
▼新型コロナの収束：
ワクチン接種が進んで、1億人（79％）にせまる日本国民が2回接種完了したのは良いことでしたね。しかもファイザーとモデルナですから、当時の菅政権は本当によくやったと評価されるべきでしょう。ちなみにこの数字は接種人口では世界6位、接種率ではG7参加国で第1位です（接種率は人口が多い国ほど上げるのが難しく、日本の高さは特筆すべきものがあります）
（上位20カ国で1億人に迫るのは日本だけ；他は5000万人以下）
（5000万人以上の国で唯一の75％超え）
オミクロン株などまだまだ余談は許さぬ状況ではありますが、少なくとも日本では、新規感染者数も重傷者数もガッツリ減っていて、もともと清潔で綺麗好きで、真面目な国民性が功を奏しましたね。この点は本当に世界に誇れると思います。
なんとかこのまま感染者数を抑えて、医療体制も維持して凌ぎきり、新型コロナが弱毒化して普通の風邪になることを願うばかりです。
▼東京オリンピック：
当時からすでにやれる状況だったのだから、やって良かったと思います。日本でワクチン接種が十分に思えるくらいまで進んだのは秋に入ってからだったのと、当時は医療関係または芸能関係の職域摂取で副反応の多いアストラゼネカを摂取した人によるクチコミが悪い噂として先行していて、タイミング的にはやや残念でした。
まあ本音を言えば、私だって東京に住んでいるのだからすごくマイナーな競技でいいから一つくらいは観戦に行きたかった（そしてそれを後世に自慢したかったｗ）というのはありましたけれども。それこそ数年前はマラソンが狙い目かなあなんて思ってましたけども、まあマラソンに限って言えばコロナ以前に高温多湿を理由に札幌に変更されてしまったので、そもそも東京では見れない状況にはなってしまっていたのですが。何年も前からTOKYOマラソンを始めてリハーサルしてたのに不憫でしたけどね。小池さんが固い表情で会見してたっけなー。笑。
日本人選手の大活躍にはシンプルに感動しました。それから選手村の施設や食堂に見られる清潔とおもてなしが行き届いた日本の美徳を、日本のメディアでもなく日本の選手でもなく、海外の選手がこぞって拡散してくれたのは嬉しかったですね。（日本の選手団はSNS利用に何かしら釘が刺されていたのかな；というか開催直前まであんなに世論が荒れていたら怖くて発信できないですよね；本当に愚かな一部の日本国民が自分達で招いた悲劇ですよ）
2020年の前半に延期が発表された時期に「いっそ中止を検討しろ」と声を上げるならまだ分かりますが、開会式の当日まで続いていた反対派のみっともないデモや抗議がとても目障りでした。2021年は、すでに小中学校は普通に登校してるし、国体やインターハイだって開催してるし、プロ野球も試合してるんだから、無観客にすれば出来ない筈がないんですよ。朝日新聞社だって甲子園で高校野球の大会を開いてましたよね。
それで反対派の攻撃対象にされたのが小山田圭吾や小林賢太郎のような運営に携わったクリエイターでした。彼らは組織に守られずまず個人名が前に出てくるので攻撃の対象にされやすい。彼らはJOCから仕事を依頼されたからある程度の非難も覚悟して勇気を出して引き受けてくれた訳で、そこにコロナがぶつかったことでいよいよ執拗に攻撃されることになり、20年以上前の発言や作品を都合よく切り抜かれてSNSで拡散されての大バッシング。問題の本質を理解していないどころか、そもそもリンク先の記事を読みもせずショッキングな見出しだけ見てリツイートしてそうな、攻撃材料になるなら何でも良いと感じさせる手段を選ばない罵詈雑言の嵐で、攻撃された人達は本当に気の毒だったという言葉では済まされないくらいに気の毒すぎる状況でした。
▼KK問題：
今年の後半は皇室のことを考える機会がずいぶん増えました。
皇室のことを考えるとは、即ち日本のことを考えるということです。
私は、眞子さんが誰とでも自由に結婚できることを問題視していたのではなくて、眞子さんが結婚相手に選んだ人がヤバすぎるから問題視していたんです。日本国憲法では天皇は国民の象徴とされていますが、つまり天皇はあらゆる日本国民の投影であり、それはあらゆる国民と同一人物であるということになります。したがって天皇のご家族（皇室）は国民の家族でもあるんです。主従の関係ではなくて、家族の関係なんだよという表現が、実は一番しっくり来るんじゃないかと最近は思うようになりました。
想像してほしいのですが、もし自分の身内の結婚相手がヤバそう（借金を抱えている；父親が「焼身自殺」で死んでいる；母親の交際相手が短期間に連続して死んでいる；過去に金銭的な援助を受けた人に対して感謝の気持ちを持っていなさそう）だったら苦言や忠告の一つも言いたくなるのが家族じゃないですか。それを眞子内親王殿下（当時）は全くの聞く耳持たずで、それだけでもある種の家族崩壊の危機だった訳ですけど、その上で婚姻届を提出して皇族を離脱した当日に家族に対して「あれは誹謗中傷だったと思ってるからな」「ちなみに小室家の報道されてるアレコレは全部私がやったことだから責めるなら私を責めろよな（皇室に歯向かうことになるけどよ）」と捨て台詞を残してそのまま去ってしまった。これには私も傷つきましたね。
しかも同じ会見の中で「皇室を離れた実感はすぐには湧きませんので」と述べるダブルスタンダードっぷり。あれは今考えると「結婚後もしばらくは警備や生活面でのサポートを申し出を頂いたらお受けしますよ」という意思表示だったのでしょうか。
たしかに眞子さん圭さんに対する誹謗中傷も中にはあったと思います。眞子さんに至ってはずっと皇室のプリンセスだったのですから、幼少期からずっと「可愛い」だの「可愛くない」だの好き勝手に言われて、オマケに佳子フィーバーなんてものもありましたから芸能人でもないのに姉妹で比較までされて、お辛い気持ちになられたこともあったでしょう。しかしそんな不届な輩なんて国民全体から見れば本当に少数派です。そういう不敬極まる発言や書き込みの横に、真摯に考えて、言葉を慎重に選んで、皇室を心配するからこそ苦言を述べざるを得なかった善良な国民の気持ちを踏み躙ってしまったことは、今からでも認識して反省してほしいですね。
▼日本という国を後世に残すために：
日本がなぜこんなに平和で豊かで安心して暮らせるのかと問えば、それは長い歴史をかけて「隣人に脅かされないコミュニティ」を形成してきたからであって、つまり国民がそういう国を作ってきたからなんです。一般に大衆が一つの目的に向かって進むためには、普通はその精神的な支えとして特定の宗教（キリスト教やイスラム教やヒンドゥー教など）または偶像崇拝（アイドル視）されるほどの独裁者（ヒトラーやスターリンやゲバラなど）が必要なのですが、これを持たない日本がどうして国民レベルで信条を共有できたか、それは天皇とそのご家族を神聖な存在であるとお慕い申し上げることを、戦前は文字通り神の子として、戦後は国民の象徴として、政治とか商売みたいな損得勘定とは掛け離れた別次元で尊重して、その伝統を2681年という長きに渡って守り続けてきたからなんです。
その歴史と積み重ねを皇室の方々（それも事もあろうか皇位継承順位第一位である秋篠宮家）がご理解されてなさそうに見えるというのは本当に情けないですし（これだって家族のように想ってるからこそ怒りよりも情けなさが先にくる）、同じく日本の平和がどうして得られたのかロクに理解もしないで「自由にさせてやれば良いじゃん」と無責任な国民が増えている（著名人やインフルエンサーに中韓の人達が多く入り込んでいる側面もあるでしょう）のも、日本が国家存続の危機を迎えている一つの発現であろうと不安になります。
皇室の尊厳にかかわる問題を、個人の自由の問題で回答するのは、論理のすり替えであり詭弁なのですが、それが理解できてない国民が多くて疲れを感じることが多かったです。（更にこれを他でもない秋篠宮皇嗣殿下までも11月30日の誕生日会見で仰られていたのが、ますます悲しかったです）
私の「お気持ち」を勝手に表明させていただくならば、秋篠宮家には早々に皇室を離脱いただき（リベラル層はもともと皇室を縮小したがる立場ですし、コンサバ層は多くがこの宮家に失望して味方がどんどん離れている状態なので、要するに秋篠宮家は右からも左からも見捨てられて失脚する危機にある）、愛子さまには然るべき時期に旧宮家から男系男子の養子をとって、その男児には幼少期から帝王学を授けて、皇位継承におかれましては「今上天皇→愛子内親王→男系男子」と進めていただくのが一番の理想ですね。
男系で継承するのは単一国家の元首が世襲制で2681年続いてきたという世界に類を見ない長さの伝統を守る意味もありますが、最近ではY染色体の保存という科学的な側面からでも裏付けができる状況になりつつあります。まさに古代の先人の知恵が一周回って科学と融合している奇跡のような状況とも言える事態なのであって、これからの何百年何千年も未来にわたって日本が世界から一目置かれる存在であり続けるために男系男子の継承は続けた方が良いと私は思います。
一点だけ追記しておくと、私は人格や人望は遺伝だけでなく教育によっても培われると考えているので、男系男子はあくまで伝統として守られるべきという意見です。なので、悠仁さまはまだ15歳とお若いですし、これから秋篠宮家が襟を正し、きちんと教育（帝王学）を施していただけるならば、「男子三日会わざれば刮目して見よ」という格言がありますが、その通りになる可能性もあるよな、とまだ期待は捨てていません。ただし進学先は、報道されている偏差値が高いだけの高校（しかも今回の進学時期に合わせて特例で筆記試験不要な編入ルートを期間限定で設定したというヤクザっぷり）ではなくて、普通に学習院にしていただきたいですけどね。数十年後にこんな会話はしたくないです。
「今の天皇陛下って筑波大附属高校と東京大学を卒業してるらしいよ」
「でも高校は学生交換制度による編入で、東大は推薦入試だよ」
「え、そんなの試験管が不合格にできるわけないじゃん」
「で、どちらも陛下が進学される数年前に設立されたんだよ」
「は、なにそれ完全にチートじゃん」
「仮にも日本国民の象徴でおられる方なのにね」
「こうやって不正入学だって揶揄されてる時点でヤバイんじゃね」
「伝統に従って、学習院に進んで頂ければ十分だったんだけどね」
皇嗣殿下におかれましては、もう歳を召され過ぎているしマイナスイメージが付き過ぎてしまったので、世論を収めるためには最初から一歩退かれて悠仁さまに皇位をお譲りするのが得策かなと思われます。ご自身でも過去に「自分は天皇に即位することはない」と発言されていましたし、多くの国民と珍しく意見が一致する部分でしょう。上皇陛下と同じくお気持ちを表明されるのが良いかと。
＝ ＝ ＝
映画、地震、流行り病、五輪、KK、皇室。後半はエンタメからは掛け離れた内容になってしまいましたね。来年が良い年になることを願います。🙏
了。
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