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【海街diary】次女佳乃(長澤まさみ)に学ぶ仕事との向き合い方

映画を観るときに、「〇〇が〇〇することで〇〇になる物語」という枠組みで切り込んでみると面白いものが浮かび上がってくることがある。映画「海街diary」ではどうか?

次女佳乃(長澤まさみ)が、人の死と向き合うことで、仕事にお金以外の意味を見出していく物語

というのはどうだろう。

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腹違いの妹すず(広瀬すず)が鎌倉の家に来たある日の朝、遅刻しそうな佳乃はすずと駆け足で最寄駅に向かう。息を切らせながらようやく駅についた佳乃だったが、どうも予定の電車に間に合わなかったようだ。すずに「遅刻するよ?」と尋ねられると、佳乃は「いいのよ、大した仕事じゃないんだから」とこぼす。会社に遅刻しない努力もしていなさそうだが、それに加えて「恋をしていれば、クソつまんない仕事も耐えられる」と言い放つのである。冗談半分のような言い方だが、仕事はツマラナイものだと考えているようである。

そんな佳乃は銀行窓口の受付担当だったが、ある日課長付の外回り担当になる。そこで、海猫食堂のおばちゃんが余命短いことを打ち明けられるのだ。幼い頃から通っていた海猫食堂のおばちゃんの命がもう短いことにショックを覚え、そして海猫食堂のおばちゃんに心から向き合きあっておばちゃんにとって本当に必要な遺産相続の提案をしていく、つまり銀行員としての仕事を全うすることに目覚めるのである。

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花火を職場の同僚と楽しむ佳乃。一緒に仕事をした課長と何か始まりそうな、充実感が溢れているシーンだ。

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ツマラナイ仕事で稼いだお金を彼氏に貢いでいただけの佳乃。その佳乃が、人の死と向き合うことで、仕事にお金以外の意味を見出していく物語として読み解けるのではないだろうか。

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