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脊柱の触診って難しくない?

みなさんと一緒に整理している触診をシリーズ。
本日より脊柱の棘突起の触診に移行していきましょう。
棘突起の触診でみなさんは
『項靭帯や棘上靭帯との触り分けが難しい・・・』
と悩むことが多くないでしょうか?
触診を勉強した頃の私はすごく悩みました。
本日はどのように棘突起を触れていけば触り分けができるのか?
を整理していきましょう

1 脊柱の触診する意義

まずは、なぜ脊柱の触診が必要なのでしょうか?
考えていきましょう。
療法士として関わりが多いのが、
① 生理的S字を考慮した姿勢評価
② 骨盤後傾、円背姿勢へのアプローチ
③ 椎間関節の可動域の評価
④ 圧迫骨折後の可動域訓練
などが思いつき、臨床で触れようとする機会も多いのではないでしょうか?
ぜひ、触れられるようになりたいですね。

2 項靭帯、棘上靭帯とは

では、棘突起の触診を難しくしている
項靭帯や棘上靭帯はどのようになっているのでしょう?
こちらも確認していきましょう。

椎骨を連結する靭帯は、上下の椎骨を結ぶものと、
全椎骨を通して結ぶものとの2種類がある。
項靭帯は後頭骨と第7頸椎を結び、
棘上靭帯は項靭帯の続きをみなされ、第7頸椎棘突起から仙骨後面までを結ぶ。
両方とも、後者に分類される。

画像1

(引用:基礎運動学 第6版 補訂)

3 実際の触れ方

上記の図を確認しても、棘突起を前面から触れようとすると
必ず、項靭帯または棘上靭帯と介して触れるため、
触り分けを困難とします。
どうするのか?
答えは、棘突起を横から触れることです。

画像2

上の写真のように、
横から棘突起を触れることで、
項靭帯や棘上靭帯に影響されずに棘間の触り分けが可能となりまります。

4 まとめ

棘突起の触診で大切なのは、
棘間を正確に触れ、1つ1つの脊柱に触れられることです。
そのために
項靭帯や棘上靭帯の影響がない側方から
触診してみましょう。
きっと触診がしやすくなると思いますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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