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認知症症状への対応で気をつけている事

臨床で働いていると、
身体領域、精神領域共に、関わる機会が多い認知症をお持ちの方。

私は高齢者領域に勤めているOTとして、
認知症をお持ちの方を担当する機会が多くありました。

その中で私は認知症をお持ちの方との関わりが楽しく、
その人たちが充実した生活を送るためにサポートする楽しみを発見しました。

そんな認知症をお持ちの方と多くの関わりを持った私が特に気をつけていた点があります。

本日はそれをシャアしていきましょう。

1 認知症とは?

まずは認知症とはどのような状態でしょうか?

診断基準としても利用されているICDでは以下のように定義されています。

通常、慢性あるは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次脳機能障害からなる症候群

つまり、脳機能の低下により、日常生活に支障をきたす疾患です。
物忘れによる発言などは疾患による影響なのです。
変形性膝関節症の痛みは症状としてしっかりとお話しを聞きます。
同じように認知症をお持ちの方のお話しも症状としてしっかりとお話しを聞いてみましょう。

2 なぜ私は”お持ちの方”と表現するのか?

私は”認知症の人”と表現することを避け、
常に”認知症をお持ちの方”と表現しています。

それはなぜか?
認知症をお持ちの方のリハビリで最も大切なのがその人の今までの人生とこの先の生きていく人生にどのように寄り添えるか?です。

つまり、その人自身をしっかりと見ていくことが必要です。
このような関わり方をしていく際に
”認知症の人”と表現してしまうと、その人の一部でしかない”疾患”の部分に大きくフォーカスしてしまいます。

一方で”認知症をお持ちの方”と表現すると、
たまたま認知症を罹患していた〇〇さん、と認知症を考慮したその人の全体を見ることができます。

こう表現することを気をつけることで、自分が今その人のどこを見ようとしているのか?と考える場面が作られます。

3 関わり方で気をつけていたポイント

私が”認知症をお持ちの方”との会話の中で気をつけていたポイントは
『だから』という言葉を使わない!
ということです。

『だから』とはどんな場面で出るでしょう?
おそらく
『あ〜、この話何度も話したよね、だからさ〜』という時にでませんか?

でも認知症の症状は記憶力の低下です。
私たちのとって、2回目や3回目の説明でも、その人達にとっては初めて聞く事実です。
そのはじめ聞く事実の前に『だから』とつけると決していい気分にはならないではないでしょうか?
そのため私は関わる際には『だから』と発言しそうになると一度整理し、初めて話すように話始めます。

4 まとめ

あくまでも私のこだわりですが
言葉は態度を示します、そんな言葉使いも気をつけていくと普段からその人自身を見るように気をつけられます。

臨床で幅広い視野を持つためにも言葉使いに気をつけてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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