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上腕骨小結節の触診

今回は小結節の触診です。
前回整理した大結節の触診が可能となると、その横にある小結節の触診が可能となります。
しかし、それよりも確実に触れる方法について本日は整理していきましょう。

1 触れることの臨床意義

小結節が触診できることにより、臨床ではどのように活かせるのでしょう?私は具体的に以下の2点になります。
・結節間溝のランドマーク
・触診が可能なことによる筋の走行イメージの修正

前回のテーマの大結節と小結節の間には結節間溝があり、そこには上腕二頭筋長頭腱が走行しています。肩関節や肘関節の不安定性がある場合、この上腕二頭筋長頭腱が過剰収縮し、疼痛を引き起こしていることが多くあります。しっかりと触れられるようになり、チェックできるようになると臨床上非常にわかりやすくなります。

小結節に付着する筋は以下の図のようになっています。

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この小結節の位置を把握するとことで、筋のイメージがより具体化され触診がより確実になってきます。ぜひイメージできるようになるためにも確実に小結節に触れられるようになりたいですね。

2 小結節の特徴

私が触診ができない時は上腕骨の内側に小結節があるいめーじでした。
しかし、実際には肩関節中間位で正面から確認すると、ちょうど上腕骨の中央部に位置しています。
このイメージをしっかりと修正することで、より触診の確実性が向上します。

スクリーンショット 2021-03-15 7.29.35

3 触診方法

では、実際にどのように触診していけばいいのでしょうか?
上記でも述べた通り小結節は正面に位置しています。そのため肘窩より頭側にたどっていくことで触診が可能となります。
①肘窩を確認
②肘窩より頭側にたどり、骨隆起を見つける
③内外旋で確認

スクリーンショット 2021-03-15 7.30.03

この時のポイントは小結節と大結節の違いを確認するために、内外旋を大きく動かし全体を確認していきましょう。

4 まとめ

いかがだったでしょう?
臨床上、触診を練習する時には
・触れる箇所のイメージ
をしっかりつけて取り組んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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