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足関節の評価①

前回までに膝関節の評価について整理しました。膝関節が動くための条件を機能解剖を基に確認することで評価する項目、目的が明確になります。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回からはこちらも臨床で評価・介入する機会の多い足関節について整理しましょう。


1 特徴

一般的に足関節と言われると、距腿関節であり下肢の末端の関節のことを指します。この関節は蝶番関節で、運動自由度は1度であり、矢状面で足部と下腿間の運動を調整しています。
非常に堅固に連結した関節であり、一側下肢で体重支持してしいる間には、きわめて大きな負荷が加わります。
さらに、この関節は全体重を支持し、また歩行、走行、跳躍など、速いスピードで足部が接地するとき、運動エネルギーの発散によって生じた力に耐えることができる構造です。

2 どう可動しているのか?

上記でも記載した通り、運動自由度は1度であり底屈、背屈の運動が生じます。それぞれに動きが最大なったとき、足関節だけでなく足根骨間関節も、可動域は小さいが無視はできない程度に運動にかかわっていることも特徴です
具体的には最大屈曲(底屈)では、足底アーチを平坦化することにより、足根骨間関節が屈曲角度をわずかながら増加させます。
逆に最大伸展(背屈)では、足底アーチが高まることで、可動域も増加させます。

3 実際の評価方法

足関節の評価としてまずはしっかりとROMを測定しましょう。
その際に注意するべきポイントは運動軸です。
外果は内果よりも下方かつ後方に位置するため、回転軸は純粋な内外側軸からわずかにずれています。そのため回転軸は、距骨の外側から内側へ両果を通りぬけるので、軸は前額面で約10°、水平面で約6°ずれます。
その運動軸に誘導し、可動域を測定しましょう。

4 まとめ

ROM測定でもその関節がどう可動しているのか?を意識することで生活に直結した評価にできます。今回の足関節だけでなく、その他の関節の運動軸も確認していきましょう。
そのためにも一度機能解剖で整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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