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肩峰の触診

前回より上肢帯の触診を整理して行っています。
骨の触診は基本的に突起部を触れていくため、圧をコントロールしながら触れることでわかりやすいことが多いです。
この圧をしっかりコントロールすることも重要ですので、臨床では相手の表情を確認しながら実施していきましょう。

さて、今回の整理していく箇所は肩峰です。
この肩峰が触れられることでどのように臨床上活かすことができるでしょう?
本日も整理していきましょう。

1 肩峰を触診する意義

肩峰が触診できることで、自分のイメージと実際の場所のすり合わせが可能となります。
それにより、より正確なイメージが可能となります。
特に肩峰は正確なイメージが可能になることで、視診による重心線の確認が可能になります。
重心線は耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部ー外果の前方が基準になっており、この重心線がズレていることで姿勢の崩れを見ることが可能となり、おおよそどの辺で崩れているのか?の検討もつきやすくなります。

スクリーンショット 2021-03-01 7.00.50

2 肩峰の特徴

では肩峰はどのような特徴があるのでしょうか?
肩峰は矢状面から確認すると肩甲骨の最も外側に突出しています。

スクリーンショット 2021-03-01 7.20.21

さらに、上から確認すると、平べったくなっていることも確認できます。

スクリーンショット 2021-03-01 7.21.24

つまり、肩峰は
・外側に突出している
・全体は平べったい
という2つの特徴があります。

3 実際の触診方法

実際に触診する時には、上記の特徴をイメージしましょう。
まずは外側に突出しているため下の写真のように、斜め上から肩関節を触れていくと最初に触れられるのが肩峰です。

スクリーンショット 2021-03-01 7.22.21

肩峰に触れたら、肩関節の少し動かしていきましょう。
触れている部位が動いてなければ肩峰
触れている部位が動いていれば上腕骨

という形で確認できます。
さらに、確認後は、肩峰が平べったくなっていることをイメージして指を前後に動かし、全体を確認していきましょう。
つまり
①肩関節の斜め上から触れていき、骨を触診する
②肩関節を少し動かし、確認
③肩峰全体を触診

という流れになります。

4 まとめ

いかがだったでしょう?
臨床上、触診を練習する時には
・触れる目的
・触れる箇所のイメージ
をしっかりつけて取り組んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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