胸椎の触診を練習しよう
先週までは、胸椎のランドマークである肩甲骨の触診について整理していきました。
しっかりと肩甲骨の各部位が触診できることで胸椎の触診の正確性が向上します。
さて、胸椎は上の図のような位置関係にあります。
臨床上触れていくことが多いのが、棘突起かと思いますが、この棘突起に触れていく時にポイントがあります。
本日はそのポイントについて整理していきましょう。
1 胸椎のランドマーク
上の図にもありますが
・両側の上角を結んだ位置に第1または2胸椎
・両側の下角を結んだ位置に第7胸椎
がランドマークになっております。
ここでのポイントは、しっかりと肩甲骨のアライメントも一緒に評価していきましょう。
円背などにより肩甲骨が外転位に変位している場合は、この位置関係が変わってきます。
しっかりと棘突起から約4横指の位置に内側縁があるか?を評価していきましょう。
2 胸椎の構造
胸椎は大雑把に分けると
・上位胸椎は回旋
・下位胸椎は屈伸
の方向に大きく動きます。
この動きをするために、特に第5胸椎以下は棘突起が斜めになっていきます。このため、触診がしにくくなるのがポイントです。
3 触診の仕方
では、この胸椎をどのように触診していけばいいのでしょうか?
まずはやはり解剖のイメージをしっかりと持ちましょう。
胸椎は第5以下は棘突起が斜めになっていることをイメージしながら触れていきます。
そして、棘間がわかりやすくなるために、背部から触れるのではなく、写真のように側方から棘突起に触れていきましょう。
これにより棘上靭帯を避けて触診が可能なため、棘間が背部から触れるよりもわかりやすくなります。
4 まとめ
胸椎の触診をするためには、まずは姿勢についてチェックし、肩甲骨の洗い面とも評価していきましょう。
さらに、解剖のイメージを持って触れていくことが重要です。
ぜひ臨床で意識して触れていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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