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第4・5腰椎の触診

さて、前回までに頸椎・胸椎の触診方法について整理していきました。
脊柱の触診では
・棘間は側面から触診することでわかりやすい
・各ランドマークをしっかり確認する
が非常に大切になっています。ぜひ、臨床で意識しながら触れるだけでもいい練習になりますので、取り組んでいきましょう!

今回は脊柱触診の最後として、腰椎の触診について整理していきましょう。

1 腸骨陵の確認

ヤコビー線は以前も整理しましたが、もう一度整理していきましょう。

ヤコビー線は両側の腸骨陵の1番高い箇所を触れ、その高さで腰椎を触れていきます。そのため、まず腸骨陵に触れていきましょう。
方法として
① 骨盤と肋骨の間に手を入れる
② そのまま尾側方向に手をスライドしていく
③ 骨盤にぶつかった箇所が腸骨陵のコンタクトポイント

ヤコビー線

2 第4・5腰椎の触れ方

両側の腸骨陵を確認したら、次にその高さで線を結んでいきましょう。
これがヤコビー線になります。

スクリーンショット 2021-02-15 7.00.33

ヤコビー線は第4・5腰椎の椎間となっており、線の高さを確認したのちに、腰椎を横から触れ、棘間を確認しましょう。

棘間

3 確認の仕方

ここで不安になるのが、『自分が触れているのが本当に第4・5腰椎なのか?』です。

そのため、しっかりと確認していきましょう。
方法として
①第5腰椎の下の第1仙椎を触診
②第1仙椎を触れたまま、尾骨周囲に圧をかけて仙骨を後傾させる
③触れている箇所が動いた場合第1仙椎

スクリーンショット 2021-02-15 7.08.43

このようにやっていくと、
第4・5腰椎、第1仙椎の触り分けが可能となってきます。

4 まとめ

いかがだったでしょうか?
まずは、やはり
・ランドマークの確認
・側面からの触診
・確認作業
がポイントとなります。
常に意識して実施していきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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