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筋力訓練のポイント②

前回から、
療法士が臨床で多く利用する筋力訓練を
効果的にする方法について整理しています。

前回の内容は、筋力向上に必要な回数について整理しました。
それが、最大収縮力の60〜95%を目安にその人にあった回数でしたね。
では、その人にあった回数はどのような判断をすれば良いのでしょうか?
本日はそちらを整理していきましょう。

1 筋力訓練に必要な回数とは?

まずは筋パワーを向上するための条件を確認していきましょう。
文献では以下のようになっています。

筋力訓練

(引用:レジスタンストレーニングより)

上記によると、最大収縮力の60〜95%の筋力にて3〜15回繰り返すことで筋肥大が生じるとされています。

この3〜15回の間の中で、対象となっている人の適性回数をしっかり把握することがポイントとなります。

2 その人にあった回数は?

では、その人にあった回数とは何回でしょうか?
3〜15回の間でも、さらに条件を見つめ直してみると、
”筋疲労が生じるまで”
となっています。
つまり、『結構きついな〜、もう辛いな〜』ということが基準となります。

しっかりと相手の状態をボルグスケールなどで確認することが重要です。

3 実際の臨床において

臨床において、”筋疲労が生じている”に気づくためにはどこに注目すれば良いのでしょうか?

若い方でしたら、お互いに確認を取りながら実施可能ですが、
高齢者になると、わかりづらい・・・

そのような時、
私は動作を観察していました。
それが代償動作です。

本来実施していただきたい動作から、
少しづつ逸脱した代償動作が生じてきたら、
促したい筋に疲労を感じていると簡易的に判断がつきます。

ぜひ、この動作が変わる瞬間の回数を把握しておきましょう。

4 まとめ

筋パワーの改善には、筋疲労が生じるまで。
そのためには代償しているか?していないか?が回数の基準になります。

ぜひ、臨床で意識してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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