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頸部の評価③

前回までに頸部がどう動くのか?を整理することで、頚椎1つ1つを評価することの重要性が理解できました。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回からは、頸部を動かす筋の評価方法について整理していきましょう。


1 特徴

頸部の筋力を測定する際に重要となるのが、頭部の動きと頸部の動きを分けて測定することです。
一般的にイメージされる頸部の動きは複合屈曲、複合伸展です。
複合屈曲とは、頭部の屈曲と頸部の屈曲を同時に実施した複合的な運動です。
一方、複合伸展は頭部の伸展と頸部の伸展を同時に実施した複合運動です。

(引用:Daniels and Worthingham ’s Manual Muscle Testing, 8th ed)

それぞれの動きで、頭部を屈曲・伸展させる筋と頸部を屈曲・伸展させる筋は異なります。臨床で筋力の状態を把握するためには、より細かく分けて評価することが重要です。

2 どう稼働しているのか?

本日は頭部の屈曲時に利用される筋について整理しましょう。
頭部の屈曲とは主に環椎後頭関節が可動し凸面の後頭顆が環椎の凹面の上関節面に対して、後方に転がるように動きます。

この際に利用される筋は
・頸長筋
・頭長筋
・舌骨筋群
となっています。
とくに、頸長筋と頭長筋は動的な前縦靭帯のような役割を果たし、頭部の垂直方向の安定性の重要な要素を供給する筋のため、しっかりと筋力を把握することが重要な筋です。

3 実際の評価方法

ではどう評価すればいいのでしょうか?
具体的にはMMTを参考にしています。
① 療法士は下顎に手を当てる
② 対象者に顎を引くように指示
③ 筋力を測定

4 まとめ

頸部の筋力を把握する際、頭部の動きと、頸部の動きを分けて考えることで、どの筋が筋力低下しているのか?を把握することが可能となります。
しっかりと1つ1つ丁寧に評価をしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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