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ハムダなおこさんにお会いした話

皆さんご機嫌よう、もーやんです。
以前、読書感想文でわたしのイスラーム観をご紹介いたしました。そのきっかけとなった『ようこそアラブへ』の著者ハムダなおこさんと実際にお会いする機会を得たので、記念noteです(*´▽`*)

先月、日本橋のホテルで開催された『日本中近東アフリカ婦人会チャリティバザー』。皇室の方も来場される由緒正しきバザーらしく、その名の通り中近東やアフリカの各国大使館も出店。腕によりをかけた料理や、雑貨や特産品の売り上げが寄付されます。その他にも、バザーらしく日本人会員の手作り市やフリーマーケット、各国の民族衣装のショーなど盛り沢山。毎回2,000名以上の方が来場されるそうです。

ハムダさんのメルマガで来日して出店されることを知り、この機会を逃すともう会えないかも、と意を決して飛び込んでみました。

○会場にて

・あ!あの人がハムダなおこさんだー!うわー!

とは言っても、ハムダさんの本は面白かったけど中東もイスラームもよく知らないしなぁ…とギリギリまで参加を悩んだため(チキン)、前日にええいままよと決意して、当日会場でチケットを購入。

会場となるロイヤルパークホテルの3Fすべてにブースが広がり、大勢の方で賑わっていました。受付のあるエントランスホールを合わせると、大きく4フロアに分かれており、ハムダさんは受付近くの一角で著作や雑貨を販売されていました。

この度、ちょうど新刊を上梓されたハムダさん。会場では割引プライスで販売&その場でサインという嬉しい特典があり、迷わず新刊を購入しサイン&直接お話をする機会をゲットできました。わードキドキ。

実際にお会いしたハムダなおこさんは、文面の印象通りパワフルでチャーミングな方。小柄で穏やかな雰囲気ながら存在感があり、華がパッと開くような笑顔でお話してくださいました。
言葉を交わした時間は短いながら、図書館で偶然見つけたこと、メルマガをきっかけに今日来たこと、そして最後に「お会いできて嬉しいです!」とお伝えしたらとても喜んでくださったので、大満足☆
さながら憧れの人に会えたティーンエージャーのような気持ち(*'▽')

あっという間だったし、その後もブースを覗いたり、またお話するチャンスはいっぱいあったのに照れて近寄れなくて。まるで思春期のように遠くから見つめました。笑。

せっかく行ったのに~、という気持ちはありつつも、今回は結果として参加して本当に良かったです。実際にお会いして言葉を交わす機会って、やっぱりなかなか無いこと。しかもUAEと日本という距離も考えるとなおさら。

行ってみて残念だったとしても、行かないで後悔するよりマシ!と思ったのですが、いざ行ったらルンルン有頂天でした。( *´艸`)

・ほかのブースについて

今回は完全にハムダさん目当てであったため、その他のことは何も調べずに突撃したわたくし。一番に用事を終えてしまったので(笑)、その後はのんびりと会場を巡りました。

大きなホールにズラッと出店されている各国の特産品ブース。そして壁に沿うように飲み物を手軽に楽しめるブースや、大使館の料理人自慢の郷土料理のブースが並びます。会場には日本人の他にも関係者の方も大勢いたため、なんだか海外の市場のよう。

お邪魔したお昼過ぎには店仕舞いの気配もあった飲食ブース。元気なアフリカマダムにつられて『何かのムース』や『エビ系の揚げ物』などお土産に購入。旦那さまと口をすぼめた超酸っぱくて甘いムースは、調べてみるとなんとバオバブの実のムースでした。いわゆるスーパーフードのジャンルのようで、樹木として知るバオバブがまさか食べ物だとは思っていなかったのでビックリ。
あたし、バオバブ食べたのね…(゚∀゚)!

特産品のブースも賑やかで、キリマンジャロのさくら女子校とか以前テレビで観た団体の出品もあれば、特別参加のウクライナの団体や、本格的な工芸品や民芸品で行列ができている団体などさまざま。

たとえ実際に話さなくても、目が合うだけでニュースで報道される向こう側の人々と直接つながっていくような不思議な感覚になっていました。

特産の黒胡椒を購入したマダムからは、英語で「あなたが私の国に来たら案内するよ」とか「また次回のバザーは家族で遊びに来てね」など気さくに話しかけてもらいました。英語は難しいけれど、楽しいコミュニケーションにウキウキ。

○本の魅力と威力

ハムダさんのバザー出店を知ってから、お会いするなら他の本も読まなきゃ!と図書館で借りたものの、当日までには読み切れず。
遅くなったものの次の3冊を拝読いたしました。
・『アラブに自殺、イジメ、老後不安はない』
・『アラブからのメッセージ 私がUAEから届けた「3.11」への支援』
・『アラブからこんにちは』

どの本も面白くて興味深く、新たな視野が広がるテーマばかり。政治や社会的な問題、現代人の悪い所というお話も多いものの、わたしはハムダさんの本に共通する魅力は「にんげんだもの」あるいは「家族」というテーマにあると思います。

どこに住んでいても、母親はやんちゃな息子に手こずり、年頃の娘に手を焼き、頑固な老人に苦労し、夫と価値観をぶつけ合う……。人間関係は人種も世代も超えた普遍的なテーマで、UAEで30年生活を送るハムダさんが語る人間模様、人情は日本人の誰しもが楽しく切なく読めると思います。

等身大の、1人の主婦としての実体験から語られるアラブ社会は、素晴らしさも課題も抱えた豊かな国で、ステレオタイプな「イスラーム社会」へのイメージを覆されます。

逆に、進学率や女性の活躍に関しては日本の方が遅れている部分も指摘されていて、3.11の支援に対する日本大使館の対応の拙さなどは「あちゃー」という感じ。出版されて多くの日本人が知ることを思うと、本の威力というのは凄いなぁ、とまた別のことに感心してしまいましたよ(´ω`*)。

知らなかった日本の一面、知らなかった他国の一面、そして知らなくても共感できる「にんげん」あるある。血の通った文章の先には、人々の生活が確かに存在するものとしてグッと身近に見えてきます。そうすると、遠い異国の話ではなくなり、自分事に置き換えて読んだり、思いを馳せたり。

現代の日本人とは全く異なる習慣があるからこそ、際立つ人情の話がたくさんあって引き込まれます。

今回購入した新刊はまだ読めていないので、またいつか新刊についての読書感想文を書きたいと思います~(*'▽')


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