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【一人暮らしの思い出】アシダカグモ

今年の4月、仕事の都合で5年間住んでいた部屋から引っ越しました。
ぼくが初めて一人暮らしを始めた家ということで、汚い1Kの木造アパートでしたが、愛着のある部屋でした。

この部屋のことを忘れてしまうのも寂しいので、思い出を書きます。
今回のテーマは「アシダカグモ」です。

この部屋に引っ越ししてから1ヶ月くらいのとき。
会社終わり、家に帰ってきたら部屋にめちゃくちゃでかい蜘蛛がサササッと壁を這っていました。
暗がりの中でもわかるくらいの存在感で、小学生の手のひらぐらいのサイズ感でした。絶対外来種だなと思いました。
山の中ならまだしも、自分の部屋にこんなのがいるということがめちゃくちゃ怖かったです。

特徴をネットで調べたらアシダカグモというクモだとわかりました。
ぼくはその時初めて見たのですが、どうやら家に住み着くおなじみのクモで毒などは持たない種類とのこと。
どっかの昆虫オタクの家から脱走したタランチュラ的なクモではなくて一安心でしたが、検索で出てきた一つの記事が気になりました。

『怖くない!益虫アシダカグモの活躍ぶり!』

この記事によると、「嫌われがちなアシダカグモですが、実はゴキブリやハエなどを食べてくれる益虫なので、怖くありません!」とのこと。

そんな優しい働き屋さんのアシダカグモが、無理解で冷酷な人間たちに殺されてしまう様子を描いたこの記事は、Twitterなどでも大好評だったようです。

「なるほど!ともに生きよう!」とぼくも一瞬納得させられそうになりましたが、違和感を覚えました。

共に生きるには、なにより存在感がありすぎて、一人で暮らししている感じになりません。エロビデオ見る時も、なんとなくクモの目を気にしてしまいます。
それに見た目が怖すぎて、見つけた時にびっくりするストレスを考えるとコスパが悪すぎるでしょう。

ある日突然、自分の部屋に「いいことだけするおじさん」が住み着くようになったとしましょう。
部屋にゴキブリや蚊が出たらスピーディに退治してくれるおじさん。
たまに洗い物とかもしてくれるおじさん。

いいこと尽くめのこのおじさん、自分の部屋にいてくれて本当に嬉しいですか?

僕にとってはゴキブリを退治しようが風呂洗ってくれようが、おじさんが家にいるだけで困ります。

しかし、この記事のライターは、
「おじさん!!いつもゴキブリを食べてくれてありがとうテチ~~!おじさん大好きテチ~!」
て言って涙を流して喜ぶんでしょう?

僕とライター、どちらがまともか皆さんで判断してください。

それでは!

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