ポイ捨て自警団
ぼくの会社の周りには、よくうんことタバコの吸殻が落ちている。
もう見慣れた光景で、気に留めることもないが、そのうんこと吸殻がチョークで白く囲われていることがある。
よく見ると、近くの木に
「うんこ・吸殻を片付けよ、不届き者に天罰下る」
のお手製の注意書きが貼り付けられている。
皆さんはご存じだろうか?
これは、このあたりで活動しているポイ捨て自警団によるものだ。
といってもぼくも彼ら(彼女ら)を見たことは一度もない。
このようなマーキングと張り紙を何度か目撃しただけだ。
それにしても、ポイ捨て自警団、脱糞人(だっぷん・びと)、吸殻を捨てる人、一体どんな人達なのだろうか?
残された手がかりから人物像を整理してみよう。
①ポイ捨て自警団の正体
普通、道端にゴミが落ちていて嫌な気持ちになる人は、まず自分でゴミを拾う。
人によっては「ゴミを捨てるな!」といった看板を設置するだろう。
しかし、自警団は違う。
まず、自らうんこや吸い殻を片付けることはしない。
やることといえば、近くに注意書きを添えて、喫煙者・脱糞人(だっぷん・びと)を晒し者にし、プレッシャーを与えることぐらいである。
このやり方から、
「私達は喫煙者・脱糞人(だっぷん・びと)に決して屈しない」
という自警団のプライド、そして物事を遠回しに伝える嫌味な性格が伝わってくる。
自警団は少し陰湿で、プライドの高い人間であると推測が可能だ。
また、張り紙の「うんこ片づけよ」の文字が、見事な達筆で書かれているのも注目だ。
習字教室で習ったのだろうか?
習字の師範代も、生徒に伝授した自分の技術・所作が、うんこや吸い殻のポイ捨てを取り締まる世直しに使われているとは望外のことだろう。
習字のスキルをどこかにねじ込もうとする気概は、地域の古紙回収の案内をわざわざ習字で書けあげようとするおばあさんを連想させる。
また、自警団が正義感にあふれた性格であることは間違いない。
なんとなくだが、アベ政治を許さない正義感のある人たちと近しい印象がある。
★プロファイリング結果
ポイ捨て自警団 = 正義感の強い、嫌味でプライドの高いおばあさん
②脱糞人(だっぷん・びと)の正体
うんこを片付けないのはどんな人だろう?
ぼくの会社がある地域の治安を考えると、路上でうんこする人がいても不思議ではないが、犬を散歩させている人も多く見かけるので、うんこしているのは人間ではなく犬の可能性もある。
うんちのボリュームを確認すると、そこそこの細うんちだといいうことがわかる。
この細さは小型犬だろう。小型犬といえば、いま流行りのポメラニアンなどが連想される。
よくないイメージになってしまうかもしれないので、慎重に言葉を選ぶと、僕の中では犬のうんこを放置する人は、ヒステリックな教育ママがどうしても浮かんできてしまう。
ヒステリックな教育ママがポメラニアンを散歩している風景、
ポメラニアンが脱糞している風景、
教育ママが「うんち出たね~~」と褒めてあげている風景、
湯気が上がったうんちをバックに遠ざかっていく教育ママとポメラニアン、、、
どれも合点がいくものばかり。
うん。これだっ!!!
★プロファイリング結果
脱糞人(だっぷん・びと)=ヒステリックな教育ママ(ポメラニアン)
③吸い殻をポイ捨てする人の正体
★プロファイリング結果=ドカタ
この3人の人物像をイメージしたが最後。
ぼくの脳内で、犬のうんこを拾わない教育ママ、吸い殻をポイ捨てするドカタ、ポイ捨て自警団のババアの3人の法廷が開廷するのだ。
自警団のババア(裁判官)
「それでは裁判を始める」
教育ママ
「タバコは有害物質!そんなものを道に捨てるなんて!子供が口に入れたらどうするおつもり?」
土方
「うっせえババア!タバコ踏むよりクソ踏むづけるほうがよっぽど迷惑だろ!考えろババア!」
教育ママ
「うんちはやがて自然に帰ります。これは自然の理です。ご存知てよ?そらっ!天然由来のうんちです!ブリブリブリッ」
土方
「ンァ・・・ッ!!なにしやがる!このババア!!」
裁判官
「静粛に!静粛に!」
・・・
それでは!
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