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絵を描くことが楽しいと思い出した

 最近、子どもが絵描きに興味を持って、毎日のようにクレヨンや色鉛筆を使って描くようになりました。子どもから、一緒に絵描きをしようと誘われて久々に絵描きをするなかで、絵を描くことが楽しいと思い出すことができたので、今回のnoteにまとめてみました。

目次
・子どもの絵描き
・大人の絵描き
・思い出した楽しさ

○子どもの絵描き
 絵を描くことが楽しいと、「思い出した」のは子どもの頃は楽しかったのに大人になってからの絵描きがあまり楽しくなくなってしまったからです。そこで、まずは子どもの絵描きと大人の絵描きについてそれぞれ考えてみました。
 子どもの絵描きは、子どもの成長段階でかなり異なるので、今回は1歳過ぎの自分の子どもを観察して考えました。1歳過ぎの子どもは、当然ですが「絵」を描くことはまだ出来ません。ひたすらにクレヨンで線を引く絵描きをしています。様々な方向にクレヨンを動かし、クレヨンの色も頻繁に変えて線を描きます。おそらく、白い紙のうえに自分の動きに合わせて様々な色が引かれること自体を楽しんでいるのでしょう。自分が上手く描けたかではなく、絵描きの現象そのものを楽しんでいる感じです。

○大人の絵描き
 一方で大人の絵描きはどうでしょうか。大人は、クレヨンで白い紙に色を引ける現象は当然のものと受け止めているので、それ自体は楽しみません。自分がイメージした通りの絵を描けるか、を楽しんでいるように思います。また、他の人が描いた絵と比べて、自分の方が上手いと感じれば嬉しく、下手だと感じれば嫌になります。さらに、描いた絵が他の人から称賛されると嬉しくなりますが、逆に批判されるとすごく嫌になります。
 このように、大人は子どもの時と違って「自分のイメージ」や「他人」といった、描く行為そのものではなく、何かと比べることで感じる楽しさを絵描きに求めていると思います。比べる行為があるため、楽しいだけでなくどうしても嫌な気持ちも抱いてしまいます。このことが、大人になってから絵描きがあまり楽しくなくなってしまう理由の一つではないかと思います。

○思い出した楽しさ
 冒頭で述べた通り、最近絵描きを始めた子どもにこわれて、一緒に絵描きをするようになりました。絵描き自体、とても久しぶりでしたが、それ以上に「描くこと自体を楽しむ」様子の子どもを見て、自分も子どもの頃は同じ楽しみ方をしていたと、思い出しました。「思い出した」と書きましたが、正確には小さい頃の楽しかった感覚をなんとなく再認識した感じです。
 大人はたくさんのことを経験して、「何か初めてのことを体験した時の、体験そのものを楽しむ感覚」をなかなか得ることが出来なくなっていきます。けれども、子どものように何かを初めて体験する人と一緒に行動すると、その時の感覚を思い出すことが出来ます。それはとても良い気分になれるので、これからも子どもと一緒に子どもの初めて体験を楽しみたいと思います。

 皆さんはどう思いますか。

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