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イライラした時にどうしよう? 子どもに伝えたいことシリーズ4

 ここ最近、自分の子どもに伝えたいことについて、自分の考えをnoteに書く「子どもに伝えたいことシリーズ」を継続しています。
 今回は、「イライラした時にどうしたらよいのか」というテーマにしました。

○目次
・イライラ自体は悪いことではない
・イライラは自分を守るための感情
・行動は自分で選べる

○イライラ自体は悪いことではない
 人がイライラしてしまうことに対して、「いけないこと」のように扱われることが社会ではあります。様々な人々が日常的に出会い、協力する社会においてはイライラした感情が他の人を不安・不快にさせて、協力できなくさせる要因になる、という考え方があるからです。
 しかし、それはイライラ自体がいけないのではなく、イライラを表現する方法として乱暴な言葉遣いや行動をしてしまうことが、他の人を不安にさせてしまうのです。イライラの感情自体は、どんな人にも自然に沸き上がってくるものであり、感情単体では得に他の人には影響ありません。
 イライラの感情そのものが悪いのではなく、イライラの表現方法として乱暴な言葉遣い等を選んでしまうのが悪いのです。

○イライラは自分を守るための感情
 なぜ、私たちはイライラという感情を持っているのでしょうか。それは、イライラが自分を守るために必要なものだからです。
 例えば、自分が大切だと思う考えを否定されると、傷つき悲しい思いになります。この悲しい思いから自分自身の心を守るために、悲しい思いをさせた対象を排除したいと考え、イライラという怒りの感情を発現させます。悲しい思いだけではなく、自分が不快だと思ったことについても不快さを解消するために、排除の行動を促すイライラの感情を発現させます。
 なので、イライラすると私たちは対象を排除するように乱暴な言葉遣いや行動を無意識に行ってしまうのです。ある種の攻撃を対象に加えることで排除を成功させて、悲しい・不快な思いをしなくなるようになる、そのように人間はできているのだと私は考えています。

○行動は自分で選べる
 イライラする感情自体は、自分を守るために自然に沸き上がるものですから、コントロールはできません。けれども、イライラを受けてどんな行動をするのかは自分で選択することができます。
 選択するには、まず自分がイライラしていることを感じ取る必要があります。イライラを感じ取ったら、「イライラは自然な感情だ。でも何の行動をするかは自分で選べる。」と頭の中で唱えると、イライラの感情とは別に自分を冷静に見ている感情がでてきます。冷静な感情を基に、行動を選んで行うことで乱暴な行動を選択せずに済むことができます。
 一方で、イライラした感情に対しても単に無視をするのではなく、「何に対して自分はイライラしているのか。それは、自分のどんな考えを傷つけたと感じているのか。」と心の中で向き合うことで、イライラ感情が沸き上がりそうな状況を把握することができます。それを基に、事前にイライラしそうな状況を避ける、イライラしても前回より早く冷静な感情を持って行動を選択するようにします。

 皆さんはどう思いますか。

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