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収束したわけではなくただ様子を見ているだけ

昨日のメルケル首相の発表によりますと、4月19日からドイツは段階を踏んで少しずつ規制が緩和されていくことになるようです。
学校が一部で再会したり、お店がまた営業を再開することができたりと、ほんの一部少しずつの緩和です。

でもこれで事態が収束したと考える人はほとんどいないと思います。ウイルスの問題はまだ確実にありますが、このまますべてを停滞させ続けることもできないので折り合いをつけながら社会を元に戻していく、あくまでも様子を見ながらの規制を緩めているに過ぎません。

たとえばお店が営業できるとしても800m2以内の店舗と、ここだけ切り取ると大体のお店が条件に当てはまるように見えますが、これも業種が限られています。
なんでそっちはよくてうちはだめなんだということが、実際起こります。
そして自動車産業のように国にとっても重要な産業は例外が適応されているようです。自動車販売の営業所は、800m2以上の敷地があっても営業が許可されています。

そしてソーシャルディスタンスの決まりはまだ解除されていないので、小規模なお店では店内に入れるのは1人ずつになるという事態も発生します。

観光業全般はかなり心が痛む状況なのは今や世界共通だと思いますが、ドイツでも夏休みの休暇の時期も、国境や州境はまだ閉じているままかもしれません。でもこれは本当に仕方がない。

私にとって良いニュースは、たくさんの人たちが集まる機会、展示会やメッセなどは、今のところ8月下旬に解禁になるようです。但しドイツは、です。フランスやイタリア、スペイン、イギリスはこの限りではないと思います。

最悪の場合は年内の展示会やメッセは全滅かと私は密かにあきらめかけていたので、これは本当に嬉しいです。ドイツだけでももう充分嬉しいです。

色々な規制が緩和されても、公共の乗り物の中はマスクの着用が義務付けられたりと、別の規制はできるようです。でもそのようにして生活がまた始まるというのは、とりあえず良い兆候なのだとは思います。


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