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全訳ハトホル62「Spatial Cognizance(空間認識)」

記事の概要

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、62番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 右脳の空間能力を活性化して、状況から遊離した、あるいは状況に縛られない認識を手に入れるためのサウンド・メディテーションが紹介されています。

 混沌が加速する「混沌の節目」に入っている今、「状況に捉われない視座」は、ますます必要になっていると感じます。

 以前のハトホルの記事でも何度も言及されてきましたが、三次元現実以外の自分の現実にすぐにつながれるのであれば、あるいは「自分とは三次元現実以外にもいる」とはっきりわかっているのであれば、自分の置かれた状況から離れた状況認識を持てる可能性が増します。

 それにより、見るべきものがより見えてきます。

 困難な状況であればこそ、良いことも悪いことも、必要な情報が過不足なく手に入り、それについてジャッジせず、冷静に精査して、望ましい判断を下したいものです。

 そのためには、自分の多次元的側面に触れることが不可欠だと、私は考えております。

 もしかすると、人によっては、かなり簡単に、ヨガのサマディの状態に入れるツールかもしれません。

 ピンと来たら、どうぞご活用してみて下さい。


ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、最初の三つを扱っていると思われます。


Spatial Cognizance(空間認識) 2017/11/12 

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/07/21(水)

原文:

瞑想使用音源:”Spatial Cognizance Sound Meditation (Basic)” (05:55)

 あなた方の世界は今、巨大な変貌(metamorphosis)を遂げようとしています。

 それはまるで、大蛇が古い皮を脱ぎ捨てるようなものです。古い現実が脱ぎ捨てられる一方で、新しい現実が生まれています。この急激な変化の中にいる受肉した存在として、あなた方が直面している課題は、時に圧倒されるようなものかもしれません。

 このプロセスについては、これまでの通信でも言及してきましたが、今回のメッセージのより大きな背景を知るために、下記の、以前にお伝えした4つのメッセージを御参照下さい。

Transition States of Consciousness(意識の転換期 2011/04/20) 
Escalation of Chaotic Nodes and the Dismantling of 3-D Reality
(混沌の節目の拡大と3次元現実の解体 2014/10/14)
 
The Fifth Perspective:Transcending Space and Time(第5の視座:時空を超越する 2015/04/20) 
Restoration(回復 2017/02/18)

 私たちの視点では、これまでのメッセージで言及してきた「第6次大量絶滅期」が加速的なペースで進行しています。気候異常は増加しており、今後も継続します。その結果、農業と世界の食糧供給に問題が生じるでしょう。また、文化的価値観、国際関係、社会的・経済的制度の衝突は、世界を不安定にし続けるでしょう。この不安定化は、これまでのメッセージでも何度か取り上げてきた「混沌の節目(Chaotic Nodes)」の増加によるものです。

 これらの「混沌の節目」は、複数の連結した現象の結果です。これらの「混沌の節目」の連動性が高まる理由は、いくつかの要因が重なっているからです。それには宇宙的な起源によるものもあれば、ランダムなものもあり、人為的な影響によるものもあります。

 知覚された集合的な時間経験は、かつてない速さで加速しています。そして、この加速した時間認識の「圧力波」は、あなた方がますます依存するようになっている、新しく出現したテクノロジーのペースが高まっていることに起因しています。

 処理しなければならないデータの増加ペースは、生物としての許容量を超えています。文化としてはテクノロジーを基盤とした現実へと移行しています。

 このようなテクノロジーへの依存の結果、あなた方は、一種の、技術の奴隷状態(techno-servitude)に陥っています。そして、全ての新しい先端技術と同様に、このことには良い面と悪い面があります。

 あなた方が本当に善意ある種族であれば、あなた方の技術的な文化の加速は、あらゆる生命の質を向上させることができます。ですが、あなた方は集合的に善良な種族ではありません。また、惑星の生活を向上させることができる新たなテクノロジーの一部は、支配と奴隷化を望む勢力に乗っ取られています。

 一方で、これらの新しい技術を使って生活の質を向上させようとする善良な力もあります。これらの相反するアジェンダの結果、テクノロジーが地球に与える未来の影響と、皆さんの運命は未知数です。

 蛇の脱皮という比喩に戻りますが、そのような生き物をどのように乗りこなすのか?複数の現実がせめぎ合う世界で、どのように機能していくのか。加速する変化の中で、どうやって生き残っていくのか、そして、生き残るのは誰なのか――つまり、自分の本質とは何なのか。

 ある視点から見ると、あなた方が世界で経験していることは、破滅的な性質を持っています。別の視点から見れば、それは非常に強力な進化の触媒とも言えます。言い換えれば、あなた方の世界の変容(metamorphosis)は、あなた方を破壊するか、あるいは、あなた方を高次の意識状態へと導くのかもしれません。個人レベルでは、個人的な破壊か高次元の現実への上昇かを選択するのは、あなたです。

 このメッセージの目的は、人類(humanity)や地球上の他の生命体が直面している惑星規模の課題を取り上げることではありません。そうではなくて、そのような激しい状況の中で、あなたが個人として何ができるかに焦点を当てています。

 このメッセージの情報は、ハトホルの現実である10・11・12次元である「アーエートス(Aethos)」からのものです。「アーエートス」にいるハトホルたちの視点では、あなた方の宇宙は(私たちの宇宙も同様に)、多くの宇宙の一つに過ぎません。これら無数の「宇宙」とその中に住む存在は全て、ホログラフィックな光で表現された、幻想的な夢として知覚しています。

 つまり、あなたの現実も、私たちの現実も、基本的には、光のホログラム的な投影による一時的な幻想であり、本質的に、はかないものであり、実体がなく、魔法のようなものなのです。

 「アーエートス」にいる存在たちは、私たちの靈的教師です。彼らは、ほとんどの存在が現実として知覚している、投影されたホログラムの光の幻想的な効果を超越しています。「アーエートス」は、その代わりに、意識の基盤そのものに完全に入り込んでいます。

 あなたにも、この生得的な意識の基盤がありますが、時間と空間の中で受肉しているために、それが曖昧になっています。他方で、あなたの神経系には、五感が組み込まれています。これは、あなたが肉体をもった存在として生きていくために、生物として必須条件であり、必要なことです。しかし、あなたの意識の基盤は、あらゆる感覚的な現象を超えています。

 生物学的な死の瞬間、あなたは無限に直面することになります。つまり、あなた自身の広々とした意識の無限の本質です。

 このメッセージの中で、「アーエートス」は、あなた方が御自身の広々とした意識(spacious awareness)に直接触れ、また、感覚的な現実や、知覚される時間や空間の制限を超えていける、サウンド・メディテーションとその方法を提示しています。

 このメッセージは、2部に分けてお届けします。

 今回のメッセージでは、基本的なサウンド・メディテーションと、自分自身の広々とした意識――我々が「空間認識(Spatial Cognizance)」として言及してきたもの――にコンタクトするための基本的な方法を御紹介します。次のメッセージでは、より調和的で複雑なサウンド・メディテーションを御紹介すると共に、この方法の高度な応用例を探求します。

 既に述べたように、テクノロジーはその性質を問わず、全て両刃の剣です。良い方向にも悪い方向にも使えます。先ほど、皆さんが依存している外的技術との関係でこの話題を取り上げました。

 しかし、今、私たちは「意識の内なる技術(inner technology of consciousness)」を共有しています。

 もちろん、これは、両刃の剣でもあります。

 この方法が与えられている唯一の理由は、あなた方が直面している複数の現実を超越し、変革する力を与えるためです。これは、あなた方自身の意識が持つ広々とした性質についての、意識における障害を一時的に取り除くことによって、達成されます。自分の心(Mind)という無限の現実(=あなたの超越的な性質)に触れることで、困難な状況にあっても、ある種の自由・満足・至福・幸福を感じることができます。

 これを読んでいる方の中には、既に意識の地平に触れている方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの方々は感覚の網にかかっています。

 自分の広々とした意識――「空間認識(Spatial Cognizance)」――と接触することで、困難な状況にも、より効果的に対処できるようになります。これは、あなたが自分自身を、どんな状況にも縛られていないと認識しているからです。むしろ、普段のように感覚的なプレッシャーを感じない、拡張された心(Mind)の状態にあるのです。

 「空間認識」の習得が進むにつれ、直面する状況は見た目とは違うことがわかってきます。それらは、あなたが知覚しているほど強固ではなく、動かないものでもありません。ホログラフィックな光の、一時的な定在波のパターンなのです。そして、全ての現象が「良い」とされるか「悪い」とされるかに関わらず、不思議な性質(magical nature)を持っていることがわかります。

 意識が高まることで(拡張することで)、状況に、より巧みに対処できるようになります。それはまるで、状況に捕らわれているのではなく、状況の上にいるかのようです。あなたの世界が複数の「混沌の節目」のスパイラルに陥り、肉体的、精神的、靈的、そして惑星的な変化の大津波を引き起こす際に、この能力は、計り知れないほど役立つでしょう。

 より拡張した意識で自分自身や世界に向き合うことが、「空間認識力」の正しい使い方です。

 しかし、皆さんの中には「空間認識」を、3次元の現実から逃れるための手段として使う人がいるかもしれないという危惧があります。これは、比喩的に言えば、剣の反対側に当たります。

 実際、私たちの視点では、ますます多くの人間が、精神疾患に準じるような状態に陥っています。世界中で、不合理な破壊的行動が増えているのを見てもわかります。このような有害な行動は、逆説的には、無心になって破滅するという、一種の逃避です。もう一つの逃避とは、満足感や幸福感、至福に満ちた泡の中に身を置き、周りの人や物事を、何も気にかけないことです。これは靈的自己統御ではなく、妄想への逃避です。

 しかし、もしあなたが「空間認識」に本格的に接触し、この心(Mind)の状態で世界の変化する現実に対応するならば、あなたは無数の利益をもたらす超越した変換力を鍛えることになるでしょう。

空間認識の本質とは
 意識の基盤(=空間認識)は、あなたの中にある最も深い空間であり、感覚で認識する世界を含む全ての現象を超越しています。

 「空間認識」は、その性質上、満足感・幸福・至福を備えています。これらは固有のものであり、あなたという存在の感覚的・精神的・感情的な領域で何が起こっているかに関係なく、独立して存在しています。つまり、怒ったり、悲しんだり、その他の「ネガティブ」な思考や感情、状況に陥っていても、意識の基盤はそれらに影響されないということです。このように、「空間認識」は、加速する世界の変化に対応するための、かけがえのない助けとなるのです。

 それはまた、本質的に広々としたものとして(つまり、空間そのもののように無限で束縛されていない)、自己を認識しています。それは、純粋意識とでも言うべきもので、自分自身を意識している意識です。

 「空間認識」に完全に入った時、あなたは平穏で、周りの状況に縛られない、自由であるという明確な感覚を持っています。これも「空間認識」(=意識の根拠)のかけがえのない性質です。

 人間の場合は、右脳の空間能力を使って、最も効率よく、「空間認識」に入ることができます。あなた方の神経生理学のこの側面は、空間知覚のマスターであり、この生来の能力に寄り添うことで、より簡単に「空間認識」の直接体験に入ることができます。

サウンド・メディテーション
 基本的な「空間認識サウンド・メディテーション」の長さは、5分55秒です。お好きなように、何度も繰り返し聞いて、その可能性をより深く追求することができます。

 音のパターンが主な感覚入力となるように、ステレオヘッドフォンやイヤーパッドで聴くのが良いでしょう。瞑想中は内側の空間に注意を向けているため、警戒心が必要な場面では聴かないようにしましょう。瞑想は、あなたが注意を向ける、唯一の焦点でなければなりません。

 最初にボウルを叩く音が聞こえた時、大きな空間の感覚を思い出して下さい。自分にとって大きな空間だと感じられれば、その空間が何であっても構いません。山の頂上でも、広いオープンスペースでも、あなたが選んだ広々とした環境でも良いのです。どのような空間を選ぶかは重要ではありません。重要なのは、それが大きく感じられることです。

 音を聴き続けながら、空間の感覚を確認して下さい。空間を視覚化したり、それについて考えたりしてはいけません。あなたは、とても大きな空間に囲まれているという感覚を再現しているのです。空間を視覚化したり考えたりしても、「空間認識」を直接体験する脳や心(mind)の部分は活性化しません。広い空間に囲まれているという感覚だけが、自分の広々とした性質を体験するための神経回路を活性化させます。

 広い空間に囲まれているという感覚が生まれたら、その空間感覚に気づいている自分に気づきます。広さを意識するというシンプルな行為は、計り知れないほどの洞察力と卓越性の種となります。日常的なシンプルさに惑わされないで下さい。

 「空間認識」を持てていることに気づきながら、広々とした感覚を持つことができたら、言わば、「空間認識」の広大な邸宅の玄関に入ったことになります。

 このプロセスには、最後にもう一つ重要なステップがあります。それは、「感謝」や「恩」といった、高度な一貫性のある感情(coherent emotion)を加えることです。このような感情的な資質が加わることで、より高い次元の「空間認識」が可能になるのです。

 実際、感謝や恩の気持ちは、善良さに満ちた高次元の世界の基準となっています。

 自発的に感謝や恩の気持ちを生み出すのが難しい方は、「自分に気づく力(self-aware)」が、あなたの最大の才能の一つであることを考えてみて下さい。この自己認識の種は、死ぬ時に、あなたと共に、非物質的世界を経験します。どのような世界に生まれ変わろうとも、たとえエネルギーや精霊として生まれ変わろうとも、自己認識能力はあなたと共に旅をするのです。そのため、自己認識能力を養い、それを身につけることは、自己実現のための多大で不可欠な恩恵となります。

サウンド・メディテーションの洗練された使い方
 サイコ・ナビゲーションの技術に精通している方は、次のようにして広々とした空間を体験することができます。自分が広い空間に囲まれているだけでなく、自分の内的空間と周りの外的空間との間に境界がないことを想像してみて下さい。つまり、あなたの意識の境界設定メカニズムが一時的に停止し、普段慣れ親しんでいるよりもはるかに大きな空間にまで気づきが拡大して、自己認識できるようになるのです。これにより、右脳の深い潜在能力とその空間能力が活性化されます。

 この原理のより高度な応用では、宇宙全体、あらゆる世界、そして宇宙を構成する全ての多次元の現実を含むところまで、空間の感覚を拡大します。このように広々とした空間に溶け込むことで、多くの人は、「空間認識」に最も大きな変化をもたらすことになります。

 このように広々とした空間にアクセスする方法を行った場合、瞑想が終わったら、通常の自分の感覚に戻ることが重要です。そのためには、目を開けて末梢神経を働かせるのが一番簡単です。耳たぶをやさしくさすって下さい。というのも、体の器官の主要な経絡が耳や足にあるからです。ゆったりとした意識を深く探求した後、3次元現実に戻るのが難しいと感じた場合は、足や腕、胴体を揉むことで、外部からの刺激を処理する脳・心(mind)複合体を刺激し、通常の感覚的現実に戻すこともできます。

 サウンド・メディテーション自体は、右脳をサポートし、注意の焦点を拡大した空間の感覚にシフトするようにデザインされています。最も簡単な方法は、これまで説明してきたステップに沿ってこの瞑想を行うことで、感謝や恩の気持ちと一緒に広々とした空間の感覚に気づいていることです。

 そして、もしあなたが望むのであれば、知覚を緩め、感覚的な世界の経験を超えた意識の基盤を認識するプロセスを開始するために、時々、戻ってくるサウンド・メディテーションとして、それを扱うことができます。

 しかし、このサウンド・メディテーションの究極の目的は、脳や心(mind)が、望めばいつでも、「空間認識」に入れるように訓練することです。そして、日常生活の中で、サウンド・メディテーションを使わずに「空間認識」に入るのです。この単純な行為によって、あなたの脳や心(mind)は、2つの現実――「空間認識」の現実(そしてそれがもたらす、自由の広々とした認識)と、3次元存在の現実――に同時に対処できるようになります。

 そうすれば、人生で直面する様々な状況に対して、より大きな対応力を発揮することができるでしょう。なぜなら、あなたは感覚的現実の網に同調していないからです。その代わりに、自分の究極の本質(=超越意識)を確認することになります。あなたの自己感覚は、地上意識の無限の広がりを含む、個人のアイデンティティーの枠をはるかに超えて拡張するでしょう。このような「空間認識」は、個人のアイデンティティーを超越していると同時に、逆説的にも、個人のアイデンティティーを含んでいるとも言えます。このように自己認識の範囲が広がれば、急速に変化する世界の課題にも対応できるようになるでしょう。そして、死の瞬間には、自分が次にどこに行くのか――つまり、どの時代にいるのか、どの次元の存在なのか――を決める能力が、身についている可能性が高いのです。

 これは「アーエートス」の最大の贈り物の一つであり、あなたの世界が最も危険な航路に入る時に、あなたに提供されているものです。あなたの周りで何が起こっているかに関わらず、あなた自身の「空間認識力」にコンタクトすることをお勧めします。「空間認識力」は偉大な味方であり、運命の転換者であり、あなたと変わりゆく世界の両方に利益をもたらす、非凡な能力の宝庫です。

ハトホル
2017/11/12


トム・ケニオンによる見解と考察
 このハトホルのメッセージには2つの印象を抱いています。

 1つ目は、現在の地球の混乱についての見解です。以前のいくつかのメッセージでも、惑星の困難が増していることを、ハトホルは示唆していましたが、今回のメッセージは、これまでで最も強い表現になっています。具体的には、次のような段落を指しています。

“ある視点から見ると、あなた方が世界で経験していることは破滅的な性質を持っています。別の視点から見れば、それは非常に強力な進化の触媒とも言えます。言い換えれば、あなた方の世界の変容(metamorphosis)は、あなた方を破壊するか、あるいは、あなた方を高次の意識状態へと導くかもしれません。個人レベルでは、個人的な破壊か高次元の現実への上昇かを選択するのは、あなたです。”

 この「破壊」と「高次元の現実への上昇」という考え方こそが、このメッセージの核心であると思います。

 私の意見では、ハトホルは率直に述べています。そして、地球上の全ての生命体が危機に瀕しているとも言っています。

 この危険な通路に対抗する資源として、彼らは「空間認識(Spatial Cognizance)」という珍しい資源を伝授しています。この技法と同名のサウンド・メディテーションを組み合わせると、自分の意識の広々とした(=無限の)性質を直接体験できると言います。

 このように自分自身を広々とした意識で体験できるようになると、普段のように感覚に基づく現実のプレッシャーを感じることなく、私たちが直面している大規模な変化に、より巧みに対処できるようになると、彼らは言うのです。自分自身を認識している大きな内的空間から状況を経験すると、ある種の優しさが生まれます。

 また、ハトホルは、「空間認識」のより高度な段階では、この世界が確固たる現実であるという幻想を「見通す」ことができると言います。その代わりに、全てのものが実際にはホログラフィックな光の一過性のディスプレイであり、あらゆる多次元宇宙は本質的に魔法であることを認識するでしょう。

 サウンド・メディテーションと彼らが説明した方法の両方に取り組むことで、それらが自分で認識しているよりも、広大な空間感覚を作るために働くことを、私は証明できます。これにより、日々の生活の中で「空間認識」を行う際に、より臨機応変に対応できるようになりました。つまり、この資源を意識的に活用しないと、自分の感覚、精神、感情の創造のストレスや、加速する時間軸のプレッシャーに、容易に巻き込まれてしまうのです。

 このメッセージで2つ目に印象的だったのは、「空間認識」は、本質的に、ヨーガのトランス状態、つまりサマディ(または内なる直接的な意識)と呼ばれる、非日常的な精神状態に入るための、珍しい方法だということです。サマディ(空間認識)は、その深い状態において、至福と自己認識を伴う無限で広々とした意識状態を示します。

 「空間認識」の方法や背景は確かにユニークです。それは、ウパニシャッドにルーツを持つ古代インドのヨーガや、チベットで頂点に達した「ゾクチェン」(大いなる完成)で議論された、哲学的領域の一部を共有していることは間違いありません。

最終的な感想
 「空間認識」――サウンド・メディテーションと、この広々とした意識状態に働きかける方法の両方――は、全ての人に当てはまるわけではありません。もし、サウンド・メディテーションや方法に共鳴できなければ、次へ進んで下さい。

 もし、この方法に御縁を感じるのであれば、それは「次元傾向」によるものかもしれません。ハトホルは、以前のメッセージ(「A Stream from the Higher Worlds(高次世界からの流れ)2016/08/15」)で、「次元傾向」について言及しています。この言葉の意味を詳しく聞いてみると、「次元傾向(Dimensional Tendencies)とは、意識に影響を与える微細エネルギーの振動帯域である」とのことでした。

 このような微細エネルギーのパターンは、個人的な経験、特にパワフルな経験から生じます。これらのパターンは、前世の経験や転生、あるいは他の非物理的な意識次元で生じたものかもしれません。これらの微細エネルギーの結果が、世界での経験に対する私たちの反応や、行動の仕方に影響を与えます。

 もしあなたが、ハトホルが提示する「空間認識」の概念と方法に惹かれるとしたら、それはあなたが前世や他の意識次元で、「感覚的現実」の幻想的な性質を探求した可能性があるからです。つまり、将来の人生で、このような秘教的知識を探求するための「次元的傾向」を生み出したのです。

 「空間認識」をマスターするための努力は、行う価値があると、私は考えています。そして、もしあなたがこの素晴らしい心(Mind)の状態を探求することを選んだならば、あなたの探求に大きな予期せぬ発見(serendipity)がもたらされることを願っています。

 最後に、「空間認識」をマスターすることによって、あなたやあなたの全ての関係者、そして全ての衆生に利益をもたらしますように。

※なお、音楽は、運転中や複雑な機械を扱う作業中には聴かないでください。操作を誤る可能性があります。瞑想や静かなワーク、あるいは、リラックスのためにお聞きください。

※瞑想音源は、個人使用に限り、無料で使用できます(トムの公式サイトの「リスニングセクション」注意書きより)。


サウンド・メディテーションについての補足

 翻訳完了日から予想されるでしょうが、これは、初期に翻訳した記事の一つです。

 ただ、この記事以前の記事を翻訳して、様々な概念により親しむことで、この「空間認識」の理解も深まり、何度か、手を入れました。

 その過程で、何度もこの記事を読み、またサウンド・メディテーションにも取り組んできました。これは、最も気に入っているサウンド・メディテーションでもあります。

 その体験に基づき、このサウンド・メディテーションを行う上で、いくつかのポイントを述べます。

サウンド・メディテーションを行う状況を作る 
 まず、完全に、自分の内側に入っても大丈夫な状況で行なって下さい。

 自室で行う際には、電話やインターフォンの音、外の音で氣を散らされないような時間や場所で行うことを推奨します。

 私は夜に行うことが多いですが、状況が整っていれば、いつでも構いません。

空間感覚を感じる方法
 次に、空間感覚についてです。

 ハトホルたちの指示には、「大きな空間の感覚を思い出す」「広い空間に囲まれているという感覚を感じて下さい」とあります。

 こう言われて、すぐに思い出せる人は、そのまま、続けて下さい。

 それがむずかしい人は、自分が広々とした感覚を感じられる環境に、自分がいることを想像してみて下さい。

 「空間を視覚化したり、それについて考えたりしてはいけません」と、ハトホルの指示にありますが、これらをすることで、「広々とした感覚」を感じられるなら、やっても大丈夫です。

 少なくとも、視覚化、自分がその環境・場所にいるかのように想像することは、行ってみても構いません。

 方法や過程はどうあれ、「広々とした感覚を感じる」ことが、このサウンド・メディテーションのスタートラインです。

 私がやっているやり方を御紹介しましょう。

 私は、「高い丘の頂上に自分がいて、開かれた視野から下界を見ている」とか「だだっ広い砂漠の真ん中に自分がいて、広々とした開放感を感じている」と想像します。

 鮮明な映像ではありませんが、その様子を視覚化することもあります。

 あるいは、「だだっ広い砂漠の真ん中に自分が座っていて、自分の一部――アストラル体――がどこまでも広がっていく」と想像することでも、私は「広々とした感覚」を感じることができます。

 この私の方法を真似していただいても構いませんし、他に良い方法が思いついたら、それを試してみても構いません。

 大事なのは、方法や過程がどうであれ、なるべく早く「広々とした感覚を感じること」です。

 最終的には、望めばすぐに、この感覚に入れるようになるのが理想ですが(ハトホルたちが述べている究極の目的はこの状態です)、私自身、そこまでは行っておりません。

簡単なワーク
 簡単なワークをやってみましょう。

 御自分が狭い箱に入っていると想像してみて下さい。

 すると、どう感じるでしょうか?体が緊張してきませんか?自分が小さくなった感じがしませんか?

 その体感を覚えておいて、今度は自分が、広々とした場所にいるとか、自分がどこまでも広がっていくと想像してみて下さい。

 すると、どう感じるでしょうか?狭い箱に入っていると想像した時の違いは感じるでしょうか?

 この違いがわかる人は、この「空間認識」のワークはやっていけると思われます。

 この簡単ワークをやらずとも、「広々とした感覚」に入れるなら、この簡単ワークは無視していただいても構いません。

感謝や恩の感情状態に入る
 「感謝」や「恩」といった一貫性のある感情状態へのシフトは、これまでのハトホルの記事で何度も言及されてきました。

 それらを読み、ワークをやってきた方なら、これらの感情状態に入れるはずです。

 もしどうしてもこの方法がわからないという方は、以下の二つの記事をお読み下さい。やり方が書いてあります。

サイコ・ナビゲーション
 「サイコ・ナビゲーション」については、現在、トムの記事を翻訳中です。それが何かをより御理解したい方は、しばらくお待ち下さい。

 しかし、「空間認識」を使ってのサイコ・ナビゲーションのやり方はこの記事にも書いてあります。

 もし「空間認識」の基礎的なやり方がいつでもできるようになったら、「洗練された使い方」を試してみて下さい。

瞑想終了後はしばし、休憩を
 最後に、瞑想が終わったら、慌ただしく日常生活に戻るのではなく、現実に戻るための時間や休養をしばらく取って下さい。その時間は、瞑想体験を統合する上で不可欠なものです。

その他
 氣に入って、また慣れてきたら、リピートして、何度も続けてやっても構いません。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。



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