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全訳ハトホル㉝「Transition States of Consciousness(意識の転換期)」

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、33番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 32番目は、「光の薬」の記事です。

 こちらは、新型567枠珍のシェディング被害を軽減・解毒することを優先して、先に公開しましたが、本来は、本日公開する記事の前にあります。

 「光の薬」の記事を、「混沌の節目」という文脈で振り返り、それから今日の記事を読むと、また違ったことが見えてくるかもしれません。


ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、最初の三つを扱っていると思われます。

 今回はワークはないのですが、それに準じると思われる心構えのようなものがあるので、Cも含めます。


Transition States of Consciousness(意識の転換期) 2011/04/20

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/08/19(木)

原文:

定義 
 「混沌の節目(Chaotic Nodes)」とは、混沌とした事象の集合体です。ハトホルたちによると、地球は「混沌の節目」に入り、その結果、地震、火山活動、異常な天候パターン、生態系の混乱、経済・社会・政治の混乱など、ますます混沌のレベルが増大することが予想されます。

 「意識の転換期(Transition States of Consciousness)」とは、ハトホルたちが言うところの、大きな喪失を経験し、過ぎ去った古い現実とまだ完全には形成されていない新しい現実の間に、一時的に、身を置いている状態(期間)です。

 「知覚の目印(Perceptual markers)」とは、ハトホルたちが使っている言葉です。私たちが五感を使って世界を理解し、人生をナビゲートする方法を表しています。

メッセージ
 「混沌の節目」は、その性質上、「意識の転換期(transition states of consciousness)」を生み出す傾向があります。「意識の転換期」は、「知覚の目印」が消えた時に現れます。これが起こると、古い現実がもはや存在しないか、または根本的に変化している一方で、新しい現実がまだ存在していない「ゼロ地帯(null zone)」に入ります。

 あなた方が「混沌の節目」のさらに激しい段階に入ったことを受けて、転換期に関する私たちの見解をあなた方にお伝えします。この知識を御活用していただければ幸いです。

 私たちの目的のために、転換期を3つの主要なカテゴリーに分けることができます。1)個人の転換期、2)集団の転換期、3)肉体の死です。

個人の転換期
 まず、個人の転換期に注目してみましょう。個人の認識は、認識された現実を動かす極めて重要なポイントとなるからです。

 現実についてのあなたの認識は、基本的に、個人の創造物です。文化・時間・場所・状況などの集合的認識に影響されますが、何が現実で何が現実でないかという基本的認識は、あなたの創造物です。

 多くの人がそうであるように、現実認識は「認識の癖(habits of perception)」に依存しています。あなたは自分の人生において、特定の現実を経験することに慣れており、言わば、それが、自分がどこにいるかを示しているのです。朝起きて時計を見ると、目の前に、時間の集合的な認識があります。この幻想を利用するかしないかは、個人の自由です。確かに、文化的な幻想の本質を明確に理解した上で、その幻想をうまく乗り越えることができるかどうかが、靈的達人(spiritual mastery)の証の一つです。

 個人の生活で状況が劇的に変化すると、知覚の目印が消えたり、再編成されたりする傾向があります。

 一つのあり得るシナリオを御紹介しましょう。長年同じ仕事をしている人は、その仕事を中心とした生活を送っていると思います。決まった時間にランチを食べ、決まった時間に家に帰る。決まった方法で他人と接し、自分の仕事に合わせて行動する。

 もしその仕事が突然なくなったら、不意に、それらの知覚の目印は消えてしまうでしょう。決まった時間に起きて、決まった時間に食事をして、決まった時間に家に帰る必要はなくなります。起きている時間の大半を共に過ごしていた人たちは、もうあなたの前にはいません。

 この状況は、ほとんどの人にとって、本質的に方向感覚の喪失です。ここでも、知覚の目印が消えてしまっています。

 この現象は、個人の生活に急激な変化が生じた時にも起こります。自分にとって大切な人間関係が突然終わってしまうと、その人間関係の知覚の目印が消えて、意識の転換期に入ります。

 もしあなたが健康の危機に陥り、物質生活が根本的に影響を受けた場合、知覚の目印が消えてしまい、混乱してしまうことがあります。あなたは意識の転換期に入りました。

 「混沌の節目」がその強度を増すにつれ、ますます多くの人が、古い現実が目の前で崩れる衝撃波を経験するでしょう。彼らの人生で確かだったものは、今は不確かです。堅固な地盤であったものが、もはや堅固ではないことがわかります。これは比喩的にも文字通りにも、両方の意味があります。

 この「混沌の節目」から、もう一つの転換期の波が出てきています。それは既に多くの人に影響を与えていますが、その影響は津波のように意識の中で広がっていきます。

 この特別な転換期は、あなた方の文化における集合的な嘘の崩壊に関係しています。ますます多くの人が影絵の裏を見るようになり、操り人形の使い手を感じるようになります。彼らの正体はわからないかもしれませんが、自分たちの文化のいくつかの面は操作され、制限されており、多くの場合、明らかに嘘である現実を、あなた方はますます理解するようになるでしょう。

 ここで言う嘘とは、経済の嘘・戦争の嘘・閉じ込める宗教の嘘ではなく、あなたのアイデンティティという嘘です。つまり、あなたを確実に知覚の牢獄に閉じ込める嘘なのです。この嘘とは、「自分は肉体的な存在に過ぎず、実際には、地球上の経験を超えた他の領域は存在しない」という信念と文化的な主張です。

 この嘘に気づくことは、個人の自由の前兆ですが、最初の段階ではかなりの戸惑いがあります。多次元的な体験は、地上での日々の経験とは大きく異なるからです。もし、あなたが地上の生活と多次元の生活の間で置き去りにされているとしたら、あなたは意識の転換期に入っています。

 私たちがこの情報を提供する目的は、意識の転換期における実際的な行動を提案することです。

 個人的にパワフルな転換期に入ると、多くの人間と同じように、圧倒されて動けなくなることがあります。多くの人は、現実と思い込んでいた現実と共に、知覚の目印が消えてしまったことにショックを受け、深く苦悩します。

 時間が加速している――つまり、より少ない時間で、より多くの出来事が起こっている――ため、ショックや圧倒された状態のままでいることは、あなたを、余裕のない心理状態にさせます。ここでお伝えしたい本質的なことは、個人的な生活の変化によるのであれ、文化的な操作を認識したことによるのであれ、転換期の性質に関わらず、自分の現実を創造するのは自分自身であるということです。

 なぜ突然、人生が失われたのかを説明する物語があるかもしれませんが、それは単なる物語です。自分の問題を他の人や状況、組織のせいにするかもしれませんが、それは見当違いの責任です。あなたの話は真実かもしれませんし、非難すべき他の人物・状況・組織があるかもしれません。しかし、意識の転換期に入った時、あなたはパワフルな創造的プロセスの中心の渦中にいるのです。あなた方の諺にあるように、「こぼれたミルク」で泣く理由も必要もありません。失われたものは失われたのです。なくなったものはなくなったのです。

 これからは、「あなたはどうしますか?」という質問が中心になります。

 呆然としたまま、ショックを受けたまま、圧倒されたまま、怒りと悲しみの中にいるのでしょうか?それとも、自分の人生の創造者としてのアイデンティティに踏み込むのでしょうか?

 低次の意識状態に留まることを選んだ人々には、何も言うことはありません。

 私たちのコメントは、創造者としての自分のアイデンティティに踏み込む勇気と大胆さを持った人々に向けたものです。もしあなたがそのような方であれば、私たちは次のように提案します。

 全てが消えた時、つまり、以前の現実の知覚の目印が消えた時、あなたは「ボイドポイント(void point)」に入ったと理解して下さい。

 「ボイドポイント(void point)」とは、古い現実と新しい現実の間の重要な移行点です。かつてあったものが終わったのです。失ったものを悔やむのではなく、虚空を受け入れます。「ボイドポイント」では何もできないので、多くの人にとって、これは困難な事態です。この「ノー・マンズ・ランド(no-man’s land)」では、知覚の目印がないので、あなたはただの目撃者であり、そして、自分自身でなければなりません。

 あなたがそこに導入する新たな(知覚の)目印には注意が必要です。なぜなら、これらの考えや信念は、あなたの心の新しい空の星となり、あなたは自分の意識の天空に置いた星(考えや信念)によって、この新しい時代への道をナビゲートすることになるからです。ですから、「神秘(Mystery)」のナビゲーターである私たちの仲間たちよ、新しい星を創るために歩む時は、賢明でありなさい。

集合意識の転換期
 私たちの視点から見ると、人類(human collective)は今、宇宙の大蛇が古い皮を脱ぎ捨て、のたうち、身をくねらせながら、古い障害物を削り取っているような状態です。その中には、経済的な混乱という形を取っているものもあります。その中には、政治的な性質のものもあります。あるものは、文化施設の崩壊と変容です。また、地震や火山活動、異常な気象パターンに関連する形として表れているものもあります。

 自然災害や人為的災害の増加に伴い、より多くの人々が「意識の転換期」に入ることになります。明らかに、地震や火山、破壊的な天候を直接体験した人々は最も転換期に陥りやすい。ただ、元々、共感能力のある人は、自然災害や人為的災害の影響を、あたかもその場にいるかのように体験できます。

 確かに、人間の意識を隔てるベールが溶けていくにつれ、世界で起きている変化を、理屈抜きに感じる人が、ますます増えていくでしょう。

 ここでは、地震や火山の噴火、破壊的な天候などの自然災害や人為的災害に見舞われている皆さんに、新たな創造の問題を取り上げたいと思います。

 その破壊力が充分に強ければ、以前の現実の知覚の目印は、もはや存在しないかもしれません。あなたの家や仕事場は、もうそこにはないかもしれません。食料や水が不足するなど、様々な要因が重なり合って、ショックと圧倒された状態になることがあります。

 私たちは、これから言うことを明確にしておきたいと思います。災害に直面してショックを受け、圧倒されることは、哺乳類の自然な反応です。もしあなたがその瞬間を超越し、変容しようとするならば、あなた自身の生存や実存を、時空間を超えた意識領域のより高い次元へと手を伸ばさなければなりません。

 自分の存在の超越的な側面を、生存のための方程式の一部として組み込むことができれば、ショックや圧倒されることの程度を軽減することができます。

 どんな形であれ、混沌とした状況の中で見極めなければならない中心的な特徴は、「機会のポータル(the portal of opportunity)」です。

 生き残るための、あるいは新しい人生のためのこの機会は、あなたが予想しない方法で現れるかもしれません。というのも、知覚の目印がなくなり、チャンスが訪れても、意識がそれに気づかないことがあるからです。

 人間には、新しい現実を過去の現実に合わせようとする習慣や傾向が根強くあります。このような状況では、不幸な習慣になってしまいます。

 混沌とした出来事の中での選択に関わる超次元的な現実については多くのことを語ることができます。しかし、私たちは「本題」に入り、最も実用的なことをお伝えしたいと思います。また別の機会に、あなた方の無限の性質と、あなた方の中にある無限の可能性について、哲学的な考察をお話しすることができるかもしれません。しかし、ここでは少し単純化して、新しい人生と新しい運命のための機会が目の前に現れた時に、それを認識して創造するための公式をお教えしましょう。

 あなたが「意識の転換期」に入り、「ボイドポイント」と仲良くなり、自分の状況の大きな不確実性に多少なりとも満足していると仮定して、私たちはこのように提案します。

 好奇心を持って、奇跡を期待しましょう。

 好奇心の状態に入ることで、期待にとらわれず、自由に動ける心の側面に働きかけることができます。子供の心と同じようになるこの無邪気さ(子供っぽさとは違う)が、あなたに大きな利益をもたらす意識の振動状態に入ることを可能にしているのです。

 奇跡への期待を持つことで、自分の中にある創造の力を解放し、その分、セレンディピティや恩恵のある偶然、物理的・精神的・感情的な、思いがけない宝物を見つけることができるでしょう。

 次に何が起こるのかという好奇心と奇跡への期待の組み合わせにより、自分の周りで何が起こっていようとも、あなたは「ボイドポイント」から新しい人生、新しい創造へと急速に進んでいきます。

 「集団的な意識の転換期」の間は、各人が自分の現実の創造者であり、混沌の中で人々は異なる選択をし、異なる個人的現実に入っていくということを覚えておくとよいでしょう。

 低次の振動領域に入った人に振り回されてはいけません。あなたは、彼らを救うことはできません。好奇心と奇跡への期待を持って、上を見て、意識を上向きにして生きましょう。最も深刻な状況であっても、あなたには奇跡が起こり得ますし、起こるでしょう。

肉体の死
 受肉した存在にとって最も困難なことの一つは、死と呼ばれる「意識の転換期」です。これは、五感をはじめとする全ての知覚の目印が消滅することに起因しています。自分の物質的側面だけを認識している人は、この転換期を最も困難なものと感じるでしょう。それは、自分として認識していたものがもはや存在しないからです。

 物質界は続いていますが、五感からの意識への入力はありません。あたかも世界が消え、肉体も消えてしまったかのようです。超越した意識の中心的な特徴である偉大なる「私( I Am)」は、もはや肉体・五感・外界からの情報を受け取りません。これは、自分という存在の他の領域を直接経験したことがない人にとっては、深い不安と戸惑いを感じさせるものです。

 比喩的に言えば、あなたは、多くの枝と多くの葉と花を持つ広大な木である、「生命の木(Tree of Life)」のようなもので、あなたの現在の肉体は、これらの葉と花の一つに過ぎません。

 人が「死」と呼ばれる「意識の転換期」を通過する時、いくつかの選択肢があります。もしあなたが靈的伝統を持っていて、その中心となる人物がグル、アバター、救世主であれば、その存在の道を辿り、その存在の意識の振動領域に入ることができます。ある宗教では、これは、天国として知られています。

 もしあなたがグル、アバター、救世主の道を辿るなら、あなたはそれらの存在の天国・振動の到達点に入ることになります。よって、必然的にその存在の意識の限界にも入ることになると、御理解下さい。

 私たちの視点では、宇宙は本質的に無限です。これは外部の空間ではなく、あなた方の宇宙の異次元の現実を指しています。私たちの経験からは、存在する全てのものを理解し、受け入れる単一の存在はありませんでした。

 しかし、死の領域で、自分のグル/アバター/救世主と一緒になりたい場合は、いくつかの提案があります。一つは、その人の名前を心の中で呼ぶことです。これは、エジプト語で「名前」を意味する「レン(Ren)」という言葉に集約されている古代の理解です。靈的存在の名前を呼ぶと、その存在の一部があなたに向かってくるようになります。

 もし、あなたのグル/アバター/救世主に出会ったその瞬間に、その存在があなたを価値あるものと認めれば、あなたはその存在に連れられて、その存在の天上の領域に行くことになります。

 東洋の靈的伝統には、特定の神的存在たちと結びついたマントラがあります。これらのマントラを死の間際、あるいは死の領域で精神的に唱えることで、(存在たちの名前を呼ぶのと)同じ効果が得られます。

 グル、アバター、救世主などの靈的伝統に属していない人にとっては、死という「意識の転換期」は別の可能性を秘めています。

 他の2つの「意識の転換期」と同様に、死の領域にも「ボイドポイント」があり、その支配的な特徴は静寂(沈黙)と暗闇です。虚空(Void)の中にはあらゆる可能性が存在しますが、現実性はありません。それは、オークの木のドングリのようなものです。巨木であるオークは、ドングリの中に潜在的に存在していますが、まだ実在していません。

 自分が「虚空(Void)」にいることに気づいた時、それは、自分は暗闇と完全な静けさの中で完全に孤独であるという事実によって認識されるでしょうが、あなたは、自分の創造的な力の中心的な結節点にいることを知っています。

 あなたが次に何を創造するかによって、あなたの運命が決まり、どのような世界や存在領域に住むことになるかが決まります。今がその重要な分岐点なのです。

 闇に怯えた多くの人々は、早々に光に向かってしまう。そして、彼らは、その憧れが光を作り出していることに気づかない。トンネルのように目の前にポータルが開き、光のトンネルに入って、以前に知っていた人たちと出会います。それによって、その結果を充分に理解しないまま、受肉や他の振動領域に戻っていくことができるのです。これは確かに、あなたに開かれた選択肢の一つであり、よく選ばれるものです。

 しかし、もう一つの方法は、「ボイドポイント」に残って、「虚空(Void)」そのものに留まり、あらゆる現象から超越した「純粋意識(pure consciousness)」としての自己に気づくことです。

 何かを作り出そうとしなくても、この意識状態に長く留まっていれば、偉大なる「私(I Am)」というアイデンティティを発見することができます。そして、この意識のポイントから、あなたは自分が具現化する状況を選ぶことができます。自分が住む世界や、自分がいる意識領域を選ぶことができるのです。

 この後者の方法は、最大のチャンスを与えてくれますが、ほとんどの人にとっては、最も困難な方法です。その理由は、多くの人間が肉体を持たないことに違和感を覚えるからです。肉体への憧れと物質世界の経験は、しばしば人を、「虚空(Void)」から早々に引き離します。

 要約すると、「混沌の節目」の強まった段階により、多くの人々が「意識の転換期」にあることに気づくでしょう。それが個人の人生であろうと、集団的な経験であろうと、あるいは死と呼ばれる転換期であろうと、自分がどのレベルに従事しているかに関わらず、自分が自分の現実の創造者であることを知って下さい。

ハトホル
2011/04/20


トム・ケニオンによる見解と考察
 私自身、このメッセージは驚くほど雄弁で、膨大な情報の宝庫だと思っています。私はこのメッセージを何度も読み返しましたが、その度に新しい発見があります。このメッセージには、行間から読み取れるものがたくさんあります。

 特にハトホルの次の発言が良かった。

“あなたがそこに導入する新たな(知覚の)目印には注意が必要です。なぜなら、これらの考えや信念は、あなたの心の新しい空の星となり、あなたは自分の意識の天空に置いた星(考えや信念)によって、この新しい時代への道をナビゲートすることになるからです。ですから、「神秘(Mystery)」のナビゲーターである私たちの仲間たちよ、新しい星を創るために歩む時は、賢明でありなさい。”

 私たちの心(mind)のレベルでは、私たちの神話的な現実は変化していると思います。何千年もの間、文化としての私たちを導いてきた現実に関する思考・信念・前提条件などの古い星が、今、薄れつつあるように思えます。ましてや、それらは、私たちの多くが行きたくない方向に導いてきたのです。

 私たちの文化という集合的な船は、この惑星やそこに住む生命の神聖さを無視して、「大いなる神秘(the Great Mystery)」の海を航海しているように見えます。しかし、私たちの集合的な船が、一見無意識に「大いなる神秘」の中を航海しているように見えても、それ(船)と私たちの存在そのものは、「神秘(Mystery)」そのものに負っているのです。この非常に奇妙な二面性は、私の気分次第で、また、私が神秘そのものとどれだけつながっているか、あるいは切り離されているかによって、愉快にも悲劇的にも見えます。

 皮肉なことに、この船の乗組員は、自分の生命力と創造力、そして場合によっては血と汗と涙を投じて船を走らせている人たちであり、あなたや私をはじめ、この素晴らしい地球上に生存する約70億人の人間に劣らない存在なのです。私たち――私たち全員――は、個人的な状況や立場・信念に関係なく、この船に乗り込んでいるのです。

 ニューエイジ・コミュニティの中には、「私たちはユニティ(Unity)に近づいており、黄金時代がすぐそこまで来ている」と言う人たちがいて、もう何年もそう言い続けています。私はこの認識を共有していません。

 好むと好まざるとにかかわらず、私たちは一緒に同じ船に乗っているのですが、私たちのクルーは二極化しているように思えます。貪欲・傲慢・強奪のパラダイムが我々の六分儀[訳注1:天測航法のために天体と地平線との間の角度を測定する道具]の真の基準点であると主張する人が大勢います。

 しかし、私たちの中には、私たちが間違った方向に向かっていると感じている人たちもいます。つまり、私たちはもうこの惑星とその生命(人間と人間以外の両方)を破壊することはできないというのです。私たちの心の空には新しい星があります。そして、私たちはこの宇宙のビーコンに六分儀をはっきりと合わせています。

 どうなるかは誰にもわかりません。しかし、私の周りで起こっている静かな反乱には勇気づけられます。

 私たちクルーの多くは、そして、ここまで読んで下さった方もその一人だと思いますが、彼らは、私たちの集合的な船(つまり文化的な狂気)を好転させるため、あるいは少なくともそれを遅らせるために、黙々と行動を起こしています。

 私たちの中には、六分儀を取り出して、周りの人たちに新しい星を指し示している人もいます。私たちは、見たいと思う変化を生きることで、これを実現します。私たちは、可能性を感じている新しい地球の現実を生きる勇気を持つことで、それを実現します。私たちは、お互いに親切にすることで、そのようにします。

 そして、必要に応じて、自分の場所で立ち上がることによって、それを実現します。世界の最貧国では、地球上の最も貧しい人々が自分と家族を養うために新しい種子を買わなければならないような奴隷にさせる、国際経済の利益に屈することなく、非ハイブリッド種子――(作物の収穫時に新しい種子を作る種子)――の使用を維持するための草の根運動が行われていることを思い出します。

 この文章を書いている今、私は、強欲と傲慢と命の尊厳を全く無視して、私たちの船の方向性を決めた巨人に立ち向かった、彼らの勇気に涙が出そうです。

 個人にとっても集団にとっても困難で厳しい時代ではありますが、私たちが直面している不確実性の中にも希望はあると、私は思います。というのも、人間の靈(human spirit)は、不確実な状況に直面した時にこそ、高みに向かっていくものだからです。

 ハトホルが正しければ、地球上での生活が終わる前に、私たち全員が「意識の転換期」に数多く直面することになります。私たちの古い現実の「知覚の目印」は、置き換えられていきます。認識していた現実や古い世界の喪失にどう対処するかで、人類(humanity)の地球上での次の存在サイクルが決まります。

 そして、私たち個人にとっては、人生の転換期に何を創造するかを選ぶことで、私たちに開かれる意識領域が決まります。

 私の仲間である乗組員、そしてあなたの愛する人たちが、この激動の時代を安全に通過できることを祈っています。しかし、何が起ころうと、また、この危険な旅の途中、どこでどのような状況に置かれても、何よりも、私たちは、自分の現実の創造者であることを忘れてはなりません。

 空には新しい星があり、新しい世界を発見することができます。大胆になってください。そして、良い旅を。

コメント

 全体的にハードな内容ではあるものの、同時に、希望の持てる、希望のありかを思い出せる記事だと感じました。

 トムが自身の見解の最初にこう述べています。

私自身、このメッセージは驚くほど雄弁で、膨大な情報の宝庫だと思っています。私はこのメッセージを何度も読み返しましたが、その度に新しい発見があります。このメッセージには、行間から読み取れるものがたくさんあります。

 これに、私も同意します。

 私自身、翻訳過程で何度もこの記事を読み、今またnoteに公開するために再度読み返して、2011年4月に公開された記事であるにもかかわらず、むしろ今に当てはまる情報ではないかと強く感じました。

  「混沌の節目」がその強度を増すにつれ、ますます多くの人が、古い現実が目の前で崩れる衝撃波を経験するでしょう。彼らの人生で確かだったものは、今は不確かです。堅固な地盤であったものが、もはや堅固ではないことがわかります。

 ハトホルの発言の一部ですが、これは、今、多くの人々が日々、経験していることではないでしょうか。

 私にとっては、世の中の構造や仕組みがよくわかっていると思っている人たちが567や枠珍を巡る本質を把握していなかったと知った時、また枠珍を接種したと聞いた時に、この「古い現実が目の前で崩れる衝撃波」を経験します。

 「話が通じる」と思っていた人と、事実や科学的研究に基づいた話が通じないと知った時も、この衝撃波を経験します。

 また、「こんな人だとは思わなかった」という、他人の人間性について、自分の想定とあまりに違っていたことに直面した時も、体験します。

 こうしたことは、これからも何度も経験するでしょう。

 ハトホルたちが言うには、これは、形はどうあれ、「混沌の節目」の、避けられない現象なのです。

 だから、「意識の転換期」はこれから何度も経験しますし、「知覚の目印」が消えることも、何度も経験するでしょう。

 それが「起こり得る現象」と知っていれば、ショックは幾分、和らぎます。

 だから、2011年4月のタイミングで、この情報を公開したのでしょう。

 また、肉体の死を通過した後、「グル/アバター/救世主と一緒になりたい場合」、彼らの名前を呼ぶとよいという情報は、靈的情報の一種ですが、こういう方法があると知って、安心する人もいるかもしれません。

 個人的にとても驚いたのは、「私たちの経験からは、存在する全てのものを理解し、受け入れる単一の存在はありませんでした。」というハトホルの発言です。

 これは、主要な宗教が告げていることと真逆です。

 私はクリスチャンですが、ショックを受ける反面、「そうなのか」と、いい意味の驚きも感じましたが、知性ではまだ充分に整理がついておりません。

 もちろん、ハトホルたちがいるのは、4~9次元なので、もっと高次元であれば、実は違うのかもしれません。

 彼らは自分たちに見えたもの、知っていることを告げるだけです。

 さて、「意識の転換期」をよく経験するのは、災害や事故、そして人間関係の問題においてではないかと思われます。

 それらの中には避けようとしても避けられないものがあり、その際、この「意識の転換期」という概念を知っておけば、「ああ、自分は意識の転換期に入ったのか。では、好奇心をもって、次の瞬間を楽しもう」と考えて、いくらかはショックを軽減できるかもしれません。

 この記事が、困難な時代を歩むすべての人の助けになりますように。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。



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