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全訳ハトホル53「The Fifth Perspective:Transcending Space and Time(第5の視座:時空を超越する)」

記事の概要

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、53番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 今回の記事では、

・次元の違いの明確な説明

・3・4次元から5次元(とそれ以上)に移行する時に起こることと障害となる要素の説明

・人類が異星人の遺伝子操作の産物であること

・5次元以上を体験するためのサウンド・メディテーションの紹介

を扱っています。

 個人的には、「混沌の節目」や「意識の転換期」に匹敵するぐらい重要な記事だと感じています。


ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、最初の三つを扱っていると思われます。


The Fifth Perspective:Transcending Space and Time(第5の視座:時空を超越する) 2015/04/20

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/09/07(火)

原文:

瞑想使用音源:”A Bridge Between the Worlds” (12:01)

 高次元の意識に入るためには、時間と空間の認識を、根本的に変える必要があります。

 このような重要な認識の変化を、理論的な視点と実践的な方法を用いて行いたいと考えています。また、この目的のために作成したサウンド・メディテーションを使用します。

理論
 高次元を見る方法はたくさんあります。私たちがお伝えしたいのは、次元の捉え方の基本的な図式と、高次元の現実に移行する際に直面する課題です。

 あなたの具現化した生物学的現実(つまり、あなたの肉体)は、私たちが見ている意識の3次元と4次元に固定されています。

 あなたは自分の世界の3次元の性質に精通しています。あなたの神経系は、この現実に鋭敏に同調しています。あなたの脳/心(mind)/体の複合体は、あなたの世界の物理的現実に同期しています。あなたの生物学的な生存は、あなたの周りの空間のナビゲーションに依存しています。さらに、あなたの身体、心(mind)と意識は、あなたの時間認識に固定されています。

 しかし、あなたの高次元の意識レベルは、これらの制約に縛られていません。それらは空間的・時間的な方向付けの制約を受けていません。これは、あなた方の高次元の体には質量や物性がないため、重力場の影響を受けないという事実によります。

 「時間(time)」は重力場の影響を大きく受けます。さらに、時間認識は条件付けによっても影響を受けます。重力場と社会的条件付けの組み合わせにより、ほとんどの人々は空間と時間の制約の中に置き去りにされているのです。

 現実的に言えば、あなたが経験する「現実」は、あなたが同一化する振動レベルの結果です。より高い次元の意識に「同一化する」と、空間と時間の制約から解放され、より流動的な現実の中で行動することになります。

 あなたが御自分の生物学的現実だけに同一化していると、どこまでも空間と時間の中に閉じ込められてしまいます。

 今回のメッセージでは、この制約(=空間と時間)に縛られた文明や次元の現実の中で日々の生活を送りながらも、自分のアイデンティティーを、知覚される時間と空間の制約から高次元の自由へとシフトさせる方法を御紹介します。

 しかし、この方法を伝授する前に、もう少し理論を掘り下げる必要があります。

 私たちの見るところ、「時間は4番目の次元です」。私たちにとって、空間と時間は密接に関係しています。質量のある大きな物体には重力場があり、その重力場が空間と時間を変化させるというアインシュタインの理論が、あなた方の科学者たちによって確認されています。

 私たちにとって5次元は、空間と時間(つまり3次元と4次元)の制約を受けない最初の意識次元です。また、5次元の存在は質量を持たないため、重力場の影響を受けません。

 5次元にはそれ自体物理的なものはありませんが、形、あるいは対象はあります。しかし、あなたの視点から見ると、5次元の形は、実体やリアリティを持たない、はかないものに見えます。

 「あなた」は5次元に入っても、依然として、自分には形(=体)があることを経験します。そして、5次元のものは、現在の現実で経験している形と同じように固体として見えるでしょう。しかし、空間の経験はより流動的になり、基準点としての時間は存在しなくなります。

 高次元に入ると、全ての問題が魔法のように瞬時に解決されると言う人々がいます。これは、私たちの経験ではありません。ただ、課題の内容が違うだけなのです。また、現在の具現化した現実で経験しているような空間と時間の制限にとらわれないため、機会も異なります。これは、創造性や「次元進化(dimensional evolution)」と呼ばれるような大きな機会です。

 「次元進化」とは、複数の次元を同時に意識し、その中で活動する能力を身につけることです。このマスターの状態になるまでの道のりは、特定の次元の現実を直接体験して生きることになるので、確かに長くて複雑なものになります。例えば、あなたの現在の具現化した人生は、次元進化の観点から見ると、3次元と4次元をマスターする機会となります。それはまた、具現化した存在として生きながら、同時に、より高い次元を経験する機会でもあります。このような生き方をすると、次元進化が急速に加速します。このメッセージは、この根本的な存在の仕方に入ったあなた方のために、複数のレベルの情報がコード化されています。

 私たちから見ると、あなた方は、9次元までは人間のような形をしています。意識の連続する各次元は、その前の次元よりも微細(密度が低い)です。10次元に入ると、それまでの形が完全になくなり、より幾何学的な性質を持つようになります。

 私たちは10次元に入ると球体になります。写真に写る球体ではなく、ある人たちが「オーブ(orb)」と呼ぶものです。真のオーブは、写真の人工物やデマではなく、球体の幾何学的形状を持つ異次元の存在です。そして、これらの球体はよく見ると、内部に複雑な迷宮が見えてきます。異次元存在の球体的な性質は共通しています。そして、様々な種類の存在がこのような幾何学的な形をしているのです。

 10次元に入ると、私たちの一部は、他のメッセージ(「アーエートスと非二元的な意識状態(The Aethos and Non-dual States of Consciousness)2012/09/20」)で御説明したように、「アーエートス(Aethos)」と呼ばれるものになります。

 しかし、ここであなた方に注目してみましょう。人類(humanity)は一斉に5次元へと、急速に引き込まれています。これは避けては通れない進化の転換であり、危険と機会の両方を孕んでいます。ここでは、この転換の際に皆さんが直面するいくつかの課題についてお話したいと思います。

 議論のために、ここでは、これらの課題を大きく3つのカテゴリーに分けて考えてみたいと思います。1)意識の変化に対する自然発生的な困難、2)人為的な影響、3)異星人の干渉です。

自然発生的な困難
 高次元への移行は、重力に縛られている存在とそうでない存在との間の知覚の根本的な違いによる問題があります。言い換えれば、3次元と4次元の現実と5次元の現実との間の閾値では、知覚の違いという「壁」に直面することになるのです。

 実際、5次元の現実を体験した人の中には、自分の頭(mind)がおかしくなったと思う人もいます。これは、知覚される空間と時間が一時的に停止するからです。高次元では知覚がより流動的になります。そして、それらの次元に入ると自分の人生の外に立つことになります。それはまるで、この世の現実や要求から切り離されたかのようで、個人の心理に応じて、非常に大きな安心感を得たり、非常に大きな苦痛を感じたりします。

 意識が5次元に移行すると、個人のアイデンティティーが変わります。今までのように地上の存在に同一化することができなくなるのです。この課題は、私たちの視点から見ると、5次元に入ったばかりの頃が一番難しいのです。5次元からより高次元への移行は、空間と時間の制限がなくなることに既に慣れているので、本質的に簡単です。

 5次元(とそれ以上)への移行は、この拡大した現実に対応しながら日常生活を送るという課題を達成するために、あなたの柔軟さが必要となります。

 人類(humanity)の未来の能力の一つは、3次元と4次元――あなたが現在知っている空間と時間を意味する――に住みながら、同時に空間と時間の制約を受けない5次元に住むことができるようになることです。

 この二重の現実は、人類に計り知れない創造的な洞察力と能力を提供します。しかし、多くの進歩と同様、これはベルカーブです。そして、このメッセージを読んでいる皆さんの多くは、人類の大部分よりもこの移行の中でさらに進んでいる可能性が高いのです。そのため、あなたは見知らぬ土地に住む異邦人のように感じるかもしれません。

人為的影響
 3次元・4次元の現実から5次元かそれ以上への移行は、人為的・文化的な影響によってより困難になります。

 次元進化の観点から見ると、あなた方の文明全体の体系は、幻想の上に成り立っています。その幻想とは、あなたの世界が堅固であり、空間と時間はあなたの意識によって影響を受けることのない、断固とした現実であるというものです。

 生物学的には、日常生活の中で3次元・4次元の要求に応えなければなりません。ただ、知覚される空間や時間に注意を払うことは、それらが唯一の現実であると信じることとは異なります。

 あなた方の領土に基づく哲学的・宗教的・政治的システムは、この幻想を永続させることで成長し、また、それに依存しています。しかし、私たちは、より多くの個人が低次元の現実にのみ焦点を当てた閉じ込められた生活から自由になることで、人類の文明というカードの家は、いずれ崩壊し、根本的に進化するだろうと考えています。

 ここで、高次元の現実への移行に悪影響を及ぼす可能性のある、また現在及ぼしている他の影響に目を向けてみましょう。

 生態系の困難がますます増える下降スパイラルに入っており、生物の生存が困難になっています。これは、人間を含む全ての動植物に、大きなストレスを与えています。生態系への脅威には、太陽活動や深宇宙からのガンマ線や他の放射線などの宇宙的な性質のものもあります。また、地球自体の変化による脅威もあります。しかし、生態系の劣化の多くは人為的なものです。炭素の排出や海の酸性化などが挙げられますが、それだけではありません。

 これ以上の議論は非常に複雑なので、時間も場所もとりません(プライベートなジョークですが)。しかし、この地球の生態系の現実には全く問題がないと信じている人たちは、否定しています。

 そして、他者の力を奪うことで自らの力を高めている権力者たちの存在が浮かび上がってきます。この例では、生態系に関する誤った情報を拡散し、地球上の生命体を犠牲にして自分たちの収入を永続させる企業体を指しています。

 これは、人類(humanity)の知能テストです。もし皆さんが一斉に目を覚まし、目に見えるものも見えないものも含めて権力者に操られ、利用されていることに気づかなければ、生態系は悪化し続け、生きる価値のない未来に直面することになるでしょう。

異星人の干渉
 私たちが「異星人の干渉」と呼んでいるものの一部は、遺伝的な性質を持っており、アヌンナキによる初期の遺伝子操作と関係しています。この異星人文明は、減少する大気のエネルギーを強化するためにどうしても必要な金を採掘する目的で、本質的には奴隷のような人種を創ったのです。地球上の初期の霊長類は、採掘のための労働者や奴隷として仕えるために、アヌンナキによって遺伝子改造されるという、遺伝子実験が行われました。このように、あなた方の生物としての遺伝子コードには、従属的傾向と、「神的存在」と認識されるものを崇拝する傾向が深く刻み込まれているのです。

 初期の人類は、アヌンナキ(及び他の多くの銀河や銀河間の旅行者)を神として認識していました。しかし、これらの存在たちは、単に技術的に高度だっただけであって、その存在や行動が、進化していない心(mind)にとって、魔法のように見えたに過ぎません。

 3次元・4次元存在の制約から、5次元以上の大きな自由への移行点では、感情的な困難が生じます。これは、高次元の現実で経験する巨大な自由が、一時的に方向感覚を失わせることがあるためです。この種の方向感覚の喪失は、1)基準点として認識される空間と時間の消失、2)アヌンナキの操作、という二つの要因によって引き起こされます。

 もしあなたが、従属と崇拝というアヌンナキの遺伝子テンプレートから解放されていなければ、あなたの高次元の体験は、汚染される可能性があります。

 これは、エイリアンやその他の多くの異次元の存在が、そのギャップを喜んで埋めてくれるという単純な事実によるものです。彼らは、あなたが彼らの意志に従順であることを糧とし、あなたの崇拝を栄光とします。

 これがあなたの選択であれば、これがあなたの現実となります。あなたがこれを選択するかどうかについて、私たちは何の判断もしません。しかし、そのような選択は不幸なことだと思います。

 私たちのメッセージの核心は、個人のエンパワーメントと自由です。ですから、あなたが5次元以上の現実に入る時には、エイリアンが植えつけた、「あなたがひれ伏すべき他の存在たちがいる」という妄想を避けるように注意します。彼らが尊敬すべき存在であれば、敬意を払うべきです。誰かにひれ伏す?絶対にしてはいけません。

死と5次元
 あなたが5次元に認識をシフトすると、あなたの現世での個人史が夢のように見えます。これは、あなたが、自分の具現化した人生の感覚的なアンカーを超越したためで、あなたの全歴史とこの宇宙の全歴史が夢のように経験されます。

 意識が深く拡大している状態では、この夢のような人生の本質を直接体験することができます。しかし、ほとんどの人間は、死という通過点を経なければ、この体験は生じません。

 ここでは、2種類の死について御説明します。一つ目の死は、5次元の現実に移行した時に起こる心理的・靈的な変容です。これは、自分の人生の、感覚に基づいた現実に対する習慣的な志向性がなくなるため、死の一種のように感じられることがあります。あなたは誰ですか?あなたの人生の意味は何ですか?これらの根源的・実存的な問いは、5次元以上の現実への移行によって、大きく影響されます。

 これを読んでいる皆さんの中で、5次元――あるいは5次元以上――に移行している人は、死の予感がしてもがっかりしないで下さい。死が近づいているという感情は、高次元の現実に移行した結果として自分の中で生じているのであって、肉体的な死の前触れではないかもしれません。

 二つ目のタイプの死は、生物的な現実(=肉体)の死です。死のプロセスの最終的な完了時には、あなたは外界からの感覚入力を受け取らなくなり、(あなたが現在経験しているような)空間と時間の経験は消滅します。心の準備ができていないと、非常に戸惑うことになります。起こっていることの本質を理解していれば、非常に爽快な気分になるかもしれません。

 もしあなたが自分自身を完全に生物としてのみ認識しているならば、あなたの死の瞬間は恐ろしいものになるでしょう。しかし、既に5次元以上の自由を味わっていれば、死への移行は容易になります。

 生物的な死が完了すると、私たちの経験と視点から言えば、あなた方は、三つのポータルに直面することになります。一つ目は、光のトンネル。二つ目は、グルや救世主のエネルギーによって開かれるポータルです。そして、三つ目は、闇へと導くポータル(トンネル)です。

 光のトンネルは、あなたの体の中心を通っている、会陰からクラウンチャクラまでのプラーナ管から発生します。それはトンネルのような、あるいは管のようなチャンネルです。死の瞬間、あなたの意識はこのトンネルを通って上に移動し、クラウンチャクラを通って別の意識次元へと開きます。

 このトンネルの反対側には明るい光があります。そして、自分が小川や川に架かる橋の上にいることを感じるかもしれません。橋の向こう側には、あなたの前世、つまり今終わったばかりの人生の人たちがいます。この領域には動物の霊も住んでいるので、あなたが飼っていたペットも含めて、先に亡くなった人たちを感じるかもしれません。これらの人や存在との関係が不完全であったり、解決しなければならない問題があったりする場合、あなたはこの光の中に入ることを切望しているかもしれません。そうすることで、あなたは再び生と死の輪に入り、ほとんどの場合、地球上で転生することになります。

 二つ目のポータルは、グルや救世主の個人的な意志によって作られます。このポータルに入ると、あなたが個人的に深いつながりを持っているグルや救世主の振動領域に導かれます。そして、この道を歩んでいる人にとって、この意識次元に入ることは、この存在と一緒にいたいという深遠な願望の成就となります。ここでの注意は、あなたはグルや救世主の進化の達成度だけでなく、その限界によって定義される領域に入ることになることです。

 三つ目のポータルは、暗闇へと開きます。このポータルに入ると、万物が生じる創造主である「ボイド(Void)」に導かれます。もしあなたがこのポータルを選び、このレベルの自由に対処する準備ができていれば、あなたはこの宇宙の他の次元、つまりあらゆる物理現象を超越した存在状態を探索するために自由になります。この存在領域では、あなたが選択したように、他の現実の探索者になることができます。

 「ボイド」の広大さを前にして、ある人たちは卒倒してしまいます。彼らは「万物の可能性(the potential of all things)」の中で休息するために時間を取るのではなく、新しい現実を選択するために急いでいます。これについては、以前のメッセージ「意識の転換期(Transition States of Consciousness)2011/04/20」で取り上げました。

 あなたが「死」と呼ばれる次元のシフトを経て、どの入り口に入るかについては、私たちは判断しません。しかし、事前に何が待っているのかを知っておくことは、地上での経験の反対側で行わざるを得ない選択のための準備をする上で、有益であると考えています。

 死は、終わりではありません。時空を超えた一つの旅の終わりに過ぎません。死は新たな現実の可能性の前触れです。そして、あなたは生前にした選択と死の瞬間の選択によって、その現実を創造することになります。

 ここでは、高次元に入り、知覚される空間や時間の制約を受けない、超越的な現実の自由を得るために、意識を訓練する簡単な方法に注目します。この方法は、簡単なサウンド・メディテーションを使って、自分のアイデンティティーを高次元にシフトした時に生じる、意識の自由を探求するためのものです。

 私たちが「第5の視座(Fifth Perspective)」と呼ぶ、この意識の閾値を試す際には、逃避の誘惑に負けないように注意して下さい。私たちはこの方法を、あなたが、具現化した存在の現実から逃れるための手段としてではなく、むしろ、あなたに5次元とそれ以上の次元へのアクセスを与えることで、あなたの人生経験を強化し、豊かにするための手段として提供しているのです。

 知覚される空間と時間の制約を受けない高次元の現実が、あなたの生物的存在の現実と結びつくことで、次元進化のための強力な触媒が生まれます。私たちの意見では、これは避けるのではなく、祝福すべきことだと思います。

 これを読んでいる方の中で、実際に肉体の死の瀬戸際にいる方には、このサウンド・メディテーションが、より恵み深い通路に入るための助けとなるでしょう。

第5の視座
 「第5の視座」とは、簡単に言えば、自分は空間や時間に制約されていないという認識です。それは、5次元への入り口であり、そこからさらに高い次元への入り口でもあります。

 それは、単なる思考やアイデアではなく、直接的な知覚です。それは、右脳の空間支配能力を活性化させることで生まれる直感的な体験です。

 あなたが直接体験をして広々と拡大した感覚に入ると、意識の変化が起こります。自分の人生や歴史、身の回りの全ての現象が夢のように見えてくるのです。この自由な感覚、知覚された空間と時間の超越は、あなたが具現化した存在の現実に、より創造的で臨機応変な方法で対処することを可能にします。それがこの方法を伝授する理由です。

 先に注意したように、これは逃避を目的としたものではありません。しかし、「第5の視座」には、先に進む前にもっと明確に対処しなければならない誘惑が確かにあります。

 知覚される空間と時間を超越した「第5の視座」に入ると、自分の人生や周りの世界の全てが夢のように思えてきます。あなたは全てから切り離されていて、日々の生活がまるで興味のないダンスのように思えるかもしれません。

 具現化した人生の現実に関わることなく、「第5の視座」に留まっていれば、バブルに入ることになります。しかし、次元進化の観点からすると、そのような逃避行は何の得にもなりません。

 ごく稀に、「第5の視座」のバブルの中に留まることが最良の選択である人もいることは想像できます。しかし、ほとんどの人にとって、「第5の視座」は、より深い洞察力と創造性への踏み台として使うのが最適です。

 サウンド・メディテーションに取り組む時、あなたは「第5の視座」に入るために脳/心(mind)を訓練することになります。音のパターンの空間的性質は、あなたの脳/心/体に、「第5の視座」への扉を開く反応を生み出します。そして、最終的には、あなた自身が意識の拡大状態にあることに気づくでしょう。サウンド・メディテーションに取り組めば取り組むほど、この能力は強くなっていきます。最終的には、日々の活動の最中に「第5の視座」に入ることができるようになって卒業する、これがゴールです。

 人生で困難な状況に直面した時、同時に「第5の視座」にいることができると、その状況のプレッシャーが減ります。これは、あなたの意識が状況に縛られることが少なくなるという事実のためです。言わば「ゆとり」があるのです。そして、その内なる自由の中で、新たな創造的洞察力や問題解決能力が自然に生まれてくるのです。

瞑想
 私たちはこの瞑想を「A Bridge Between the Worlds(世界の間に橋を架ける)」と呼んでいます。「第5の視座」の自由を体験できる精神状態を刺激します。

 このサウンド・メディテーションは、イヤホンやステレオ・ヘッドフォンで聴くことをお勧めします。そうすることで、他の音に邪魔されることなく、音響情報がよりダイレクトに脳に伝わります。

 聴き始めたら、巨大な空間に包まれている感覚をただ思い出します。右脳の能力を活性化させるのは、空間に囲まれているという感覚です。大きな空間に囲まれていることを考えていても、この潜在能力は活性化しません。広大な空間に囲まれていることを体感しなければなりません。

 意識の探求が進んでいる人は、自分の周りの外部空間と自分の体の内部空間の間に障壁がないことを感じることで、体験を深めることができます。つまり、自分の身体の境界が一時的に消えて、そこには空間しかないのです。この心の状態を維持しながら、サウンド・メディテーションをただ聞くだけです。心がさ迷い出したら、空間や聞こえてくる音に意識を戻します。瞑想が終わったら、自分の中で何が起こっているのかを感じるために、少し時間を置いてみることをお勧めします。

 このサウンド・メディテーションを使って「第5の視座」に入る能力をマスターしたら、あなたは卒業して、この能力を、人生の状況の中で使ってみる準備ができています。自分の具現化した人生の制約と、高次元の現実の自由との融合は、非常に興味深いパラドックスを生み出します。このパラドックスに入ることで、あなたは次元の進化を大きく加速させることができるでしょう。

ハトホル
2015/04/20


トム・ケニオンによる見解と考察
 このサウンド・メディテーション(A Bridge Between the Worlds)は、約12分間の長さです。しかし、「第5の視座」(=広々とした感覚)に入りながら音を聴くという方法を試し始めているので、この音の作品をフルに使って瞑想しなければならないとは思わないで下さい。人によっては、数分が「精一杯」という人もいるでしょう。そんな人は、自分の心地よさに合わせて、少しずつ時間を延ばしていけばいいと思います。

 逆説的に言えば、サウンド・メディテーションをもっと長くしたいと思う人もいるでしょう。そのような方は、ある程度までは、何度でも、リピートボタンを押してみて下さい。もしも、洗濯や食器洗いなど、生活のやらなければならないことをやらなくなってしまったら、それはやりすぎだと思うので、少しずつ巻き戻していく必要があります。何事も、バランスが大切なのです。

 車の運転や機械の操作など、注意力が必要な場面でこのサウンドピースを聴いたり、「第5の視座」を試したりすることはお勧めできません。この2つの組み合わせは、非常に精神的な変化をもたらすからです。

 『The Elevatron』を聴いたことのある方は、強い類似性に気づくでしょう。この基本的なハーモニックが何であるかについて知りたければ、以前のハトホルのメッセージ「混沌の節目の拡大と3次元現実の解体(Escalation of Chaotic Nodes and Dismantling of 3 D Reality)2014/10/14」を読むことをお勧めします。

 技術的ノート:二つのサウンド・メディテーションの技術的な違いについて御興味のある方へ
『A Bridge Between the Worlds』は、『The Elevatron』の拡張バージョンです。本来の鎮静効果を高めるために、輪郭のあるEQを使用しています。この瞑想曲を様々な場面で使用してきましたが、このサウンドピースは「第5の視座」に到達するための助けとして非常に効果的だと感じています。


 今回のメッセージでは、ハトホルが過去に発表した二つのメッセージ「アーエートスと非二元的な意識状態(The Aethos and Non-dual States of Consciousness)2012/09/20」と「意識の転換期(Transition States of Consciousness)2011/04/20」を参照しています。この2つのメッセージを読むことは有益だと思いますが、特に「意識の転換期」がお勧めです。

 経験豊富な「心の探求者(Explorers of the Mind)」は、「第5の視座」に簡単に入ることができます。自分の内的世界を探求することに慣れていない方にとって、「第5の視座」は、多くの人が日常的に抱いている現実認識とは全く対照的であるため、少し異質に感じるかもしれません。しかし、「第5の視座」は、基本的には脳のスキルです。これは、右脳の空間的知性を活性化させる方法です。

 そして、右脳の働きによって、広大な内的空間を探索することができるのです。この脳のスキルの結果は、一見エキゾチックな心の状態ですが、他の脳のスキルと同様に、開発することができます。ただ、時間と経験が必要です。

 ハトホルが提案するように、サウンド・メディテーションに取り組むたびに、脳内に新しい神経回路が構築されます。今まで、このような取り組みを全くしたことがない人でも、最終的には「第5の視座」に入り、真のマスターとして時空を超えることができるようになります。

 その秘訣は、繰り返し行うことです。「第5の視座」とサウンド・メディテーションを組み合わせてワークをすればするほど、あなたの脳はこの非日常的で臨機応変な心の状態を作り出すのに、より効果的になっていきます。

※なお、音楽は、運転中や複雑な機械を扱う作業中には聴かないでください。操作を誤る可能性があります。瞑想や静かなワーク、あるいは、リラックスのためにお聞きください。

※瞑想音源は、個人使用に限り、無料で使用できます(トムの公式サイトの「リスニングセクション」注意書きより)。


コメント

 次元の説明は、これまでいろんな形で聴いてきました。今回の説明は、かなり明確だと思います。

 また、「高次元に行っても、自分の問題は問題としてある」と明言しているのは、「高次元に行ったら、問題が全て解決する」という考えの人には受け入れがたいかもしれません。今までのハトホルの記事を読んでいれば、彼らがこのように言うのは、充分に考えられることです。「New Cage」(エルドラ&シマン命名)のタワゴトからは、離れましょう。

 自分の中にある制限的な枠組みを、一時的にでも外す、あるいは停止することが、高次元を体験する上で必要なことと思われます。

 私たちの「文明全体の体系は、幻想の上に成り立っています。」と、ハトホルは指摘しています。

 これは御存知の方がおられるでしょうし、初めて聞いた方は驚かれるかもしれません。

 私たちは、空気を吸っていて、物を食べて、仕事をしていて、それが現実だと思っています。

 本当でしょうか。

 「君が吸っているのは空気か?」(『マトリックス』のモーフィアスの台詞)

 また、異星人の干渉について、ここまではっきり具体的に触れたのは、この記事が初めてと思われます。

 確かに今までも、銀河あるいは銀河間の存在の働きかけについて触れることはありましたが、アヌンナキとその遺伝子実験に、ハトホルが触れたのは、今回が初めてです。

 簡単に言うと、異星人のアヌンナキが、自分たちに必要な金を採掘させる目的で、遺伝子実験によって作ったのが、私たち地球人類の祖先です(進化論はこれを隠すためのカムフラージュです)。

 このテーマについてより詳しくお知りになりたければ、デーヴィッド・アイク『ムーンマトリックス』2巻と3巻、ゼカリア・シッチンの著作をお読みください。いずれもヒカルランドから出版されています。

 ゲーム『アサシンクリード4 ブラックフラッグ』でも、このことについて触れられていました。

 作中で"賢者"と呼称される男が、こんなことを、主人公に対して述べています。

"彼らこそ創造主だ!知らなかったか?お前達人間は元々道具だった。これまでもそうであり、これからもそうあるべきだ!"

 ゲーム・アニメ・漫画・映画・ドラマには、多くの「機密開示」が見られますが、世界的にヒットしたこの「アサシンクリード」シリーズにも、しばしばそれが見られます。

 "あなた方の生物としての遺伝子コードには、従属的傾向と、「神的存在」と認識されるものを崇拝する傾向が深く刻み込まれている"

 これは、とても驚きました。

 従属と崇拝が、特定の人の心理的傾向ではなく、遺伝子コードとして組み込まれているとは、思ってもみませんでした。

 私はこの傾向からかなり抜けていますが(元々、そんなに強い方ではありません)、まだまだ多くの同朋には見られるものです。

 そして、この点が、多くのクリスチャン(クリスチャンに限りませんが)に見られる、牧師崇拝・信仰歴の長い人を過剰に尊敬することの、一つの源ではないかと、私は考えています。私はこれは尊敬ではなく、「崇拝」と呼ぶのが適切だろうと見ています。

 ある人々のあり方や行動が「単に技術的に高度」であることが、「進化していない心(mind)にとって、魔法のように見え」るがゆえに、人は今も、この「崇拝と従属という遺伝子テンプレート」に囚われているのかもしれません。

"もしあなたが、従属と崇拝というアヌンナキの遺伝子テンプレートから解放されていなければ、あなたの高次元の体験は、汚染される可能性があります。"

 サウンド・メディテーションを試す前に、ご自身が、こうしたテンプレートから完全に自由かどうかを、虚心に、正直に見つめる必要のある人がおられるかもしれません。

"人類の潜在的可能性をはばむ障害物の一つは、あなたがたの偏狭な歴史観です。地球上の宗教の多くが、霊性を欠く、じつはただ単に技術的に進んでいただけの異星人を神格化してきました。"
(トム・ケニオン&ジュディ・シオン『アルクトゥルス人より地球人へ』ナチュラルスピリット、2016、p,106)

 「従属と崇拝を選ぶのは、不幸な選択だと思う」と、ハトホルは述べており、これは私も同意します。

 それは、そうすることを選んだ個人のみならず、人類をこの幻想世界に閉じ込める信念体系も維持することになるので、同胞全体にとっても不幸だと思います。

 "私たちのメッセージの核心は、個人のエンパワーメントと自由です。ですから、あなたが5次元以上の現実に入る時には、エイリアンが植えつけた、「あなたがひれ伏すべき他の存在たちがいる」という妄想を避けるように注意します。彼らが尊敬すべき存在であれば、敬意を払うべきです。誰かにひれ伏す?絶対にしてはいけません。"

 ハトホルは、トム・ケニオンに関わった当初から、個人の主権・自由意志の尊重、個人のエンパワーメントという態度を一貫させてきました。

 もしかすると、依存は、私たちの中に根深く巣食う傾向かもしれません。

 本当に自立しているならば、外側にある権威により頼むのではなく、一度ぐらいは、「その情報は本当か。信頼できるのか」と調べ、吟味するはずです。

 また、サウンド・メディテーションを繰り返して、「第5の視座」に入れるようになると、「意識が状況に縛られることが少なくなる」と、ハトホルは言います。

 これは、状況に縛ろうとする力が四方八方から襲いかかってくる現状において、大きな力になることと思われます。

 もし自分の心に音楽が共鳴するなら、聞き続け、ワークをしてみてください。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


( ´∀`)サポート本当にありがとうございます!!😭😭😭🥰🥰🥰 (  ・ ∀ ・)ご恩返しするためにも、今後も一生懸命頑張ります!!😊😊😊