私が献血する理由

私は20歳前後から献血している
最初の動機は喉が渇いたときに献血バスがあったからだったと記憶している
ご存じない方に説明すると、献血を行うと日本赤十字社から飲料が無料でいくらでも提供される
ラインナップはその献血場所で異なるが飲み放題というわけだ

ここで本題に戻る
何気なく初めた献血だが調べると輸血の他に研究材料としての用途もあるという

昨日の日記を読んだ察しの良い読者の方はお気づきだろうか
私が大学生の頃には既に母のガンが見つかっており、悪化はしていなくとも体には切除した後が痛々しく残っていた
切除したとは言え、いつ転移して再発するかわからない状況で生きるというのは気が気じゃなかったと思う

私もそのような母の状況を見ていてなにかしてあげたいというのが子の心情だ
上記の研究の中に抗がん剤治療に役立つという研究もある、そして血液は人工的に作ることが出来ないし

血液の保存期間も少ない

ならば母が元気に生きられる可能性を0.1%でも増やせないかと継続的な献血を初めた
勿論、私の提供した血液が100%何かの役に立つ可能性なんて思ってもいないし、保存期間が過ぎて捨てられても構わない
何十分の1、何百分の1でも母や誰かの役に立てば御の字である
HLA(ヒト白血球型抗原)の型が合う患者さんがいて提供をお願いされたときはこんな私でよかったらいくらでも提供しますと喜んだくらいだ

結果的に母はガンで他界し私の努力は水の泡となった
医療技術が日進月歩で進んでるとは言え現実は非情である
それでも母を失った悲しみというものは万国共通だろう
私以外にも大切な誰かが病気で苦しんでいる人もいるだろう
そう思った時から献血は続けていた

初めは私欲のため、次に母のため、今は知らない誰かのために献血している
決して初めから聖人君子のような志して始めたわけじゃない
それでも習慣化してしまったらもう止められない

今日も献血の予定が入ってる
もう166回目だ
今ではこの回数も自分を勇気づけてくれて誇らしく思える

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