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「仕事と子育ての両立に理解がある環境だから、不安はなかった」 入社5年目、ママさんコンサルタントにインタビュー

<名前・プロフィール>
【ワーキングマザー社員】
外資ITディビジョン
Engineerチーム
田中 珠里亜さん

国際基督教大学卒業後JAC Recruitmentに2017年新卒入社。
入社から3年間、横浜支店で外資系の中小製造業企業を担当。
2020年2月から2021年3月まで産休・育休を取得。1児の母に。
2020年4月の復帰と共に、自らの希望で東京本社外資ITディビジョンに異動し、
現在はSaaS関連の大手企業を担当。

珠里亜さん廊下① - コピー

【インタビュアー①】
HRディビジョン
Talent Acquisitionチーム
近藤 真依さん

岡山大学教育学部卒業後、2012年JAC Recruitmentへ新卒入社。
入社後1年半化粧品・アパレル業界を専任で担当後、
一貫してヘルスケア業界専任のシニアプリンシパルコンサルタントとして経験を積み、2021年10月~HR・ Talent AcquisitionTeamにて採用業務全般を担当。
また、1児の母として育児と仕事を両立するワーキングマザーでもある。

近藤さんプロフィール③ - コピー

【インタビュアー②】
HRディビジョン
Talent Acquisitionチーム
人事担当


前回の記事ではワーキングペアレンツに向けた社内制度の紹介をさせていただきました!
今回は、実際にワーキングマザーとして働く社員のリアルな声を聞き、JACにおけるワーキングマザーの実態を皆さんにお届けします!

珠里亜さん正面 - コピー

1 これまでのキャリアについて教えてください。

田中さん「横浜支店で3年間外資系の製造業のリクルートメントコンサルタントとして経験を積んだ後、産休・育休に入りました。復帰後は自分自身の希望で東京本社の外資ITディビジョンに異動し、外資大手IT企業の担当をしています。」


2 妊娠中の働き方に不安はありませんでしたか?

田中さん「私は、ワーキングマザーとしてはかなり若い方で入社2年目の終わりに結婚して3年目の夏に妊娠が判明しました。
早いタイミングでの結婚・妊娠にもあまり不安を感じなかったのは、新卒で配属された横浜支店にワーキンマザーとして活躍する方が多く、自分自身もワーキングマザーとして働くビジョンが入社当時から描けていたからだと思います。
そういった環境だったので、妊娠を報告した時の周囲の反応も当たり前に祝福し、受け入れてくださるような雰囲気で、全く嫌な思いをしたことは無かったです。」


3 妊娠中はつわり等で体調のコントロールが難しいとよく聞くのですが、どうでしたか?

田中さん「私はつわりがほとんど無いタイプだったので、妊娠中仕事を休んだりということはあまりなかったのですが、コロナ禍前だったので満員の通勤電車に乗るのはしんどいと思うこともありました。
しかし、それも上司に相談すると『満員電車に乗らなくていいようにフレックスタイム制度を使って通勤していいよ』と言っていただけていたので、ほとんど座って通勤することができました。
現在は、コロナの影響でJACでも在宅勤務の環境が整備されて妊娠中でもかなり働きやすい環境になっていると感じます。」

近藤さん「たしかに、JACのフレックスタイム制度の使いやすさは助かるポイントの一つですよね。このカルチャーは田中さんがいらっしゃった横浜支店のみならず、東京本社をはじめとしてどこの支店でも言えることだと思います。
私は田中さんに比べるとつわりがあった方で、食べ物を受け付けない期間もありました。ただ、お休みの日はぐったりしてしまうものの、平日の仕事中は気を張っていたのか、それともお腹から子どもが応援してくれていたのか(笑)、仕事ができないほどダウンすることはなかったですね。」

田中さん「お子さんが応援してくれていたのかもしれませんね(笑)
もちろん、私たちみたいに元気な妊婦ばかりな訳ではなくて、JACの妊婦さん社員の中でもお休みが必要になったり、入院する方もいらっしゃるんですけれど、そういった方にはむしろ『ちゃんと休みなさい』と無理をさせないように配慮されている社風だと思います。」


4 通院等はどのように調整されていましたか?

田中さん「私の場合、つわりが軽かったこともあって、通院のために休みをとることもほとんどなかったです。基本的には妊婦健診の時だけフレックスで朝、病院に行って11時から出社にしたり、16時上がりで病院に行くというようなスケジュールで対応していました。
たまに検査項目が多いときも午前休や午後休等の半日のお休みで調整できていたので、基本的に妊娠したことによって沢山お休みを取らなきゃいけないという状況にはならなかったです。」

人事担当「あまり、お休みを取らなくても調整できていたんですね。近藤さんはどうでしたか?」

近藤さん「通院パターンもつわりと同じで個人差がありますね。
私自身は、妊婦健診が平日のみの病院だったこともあり、健診の時は1日丸ごと有給を取っていました。もちろん、通院のために有給を取りづらく感じることは全くなかったです。他の方だと、先輩社員の中には土曜日に妊婦健診を入れるように調整していた人もいましたね。こういった環境なので、いつお休みを取るか等もその方の生活スタイルや仕事に合わせて調整できる環境が整備されていると思います。
できるだけ有給を残しておきたい方はフレックスや土曜日を活用しながら調整する場合もありますし、通院のために有給を取ったとしても上司は『行ってらっしゃい』と快く送り出してくれるような環境ですよね。」

5 妊娠・出産後の働き方で変わった部分はありましたか?

田中さん「フレックスタイム制度をフル活用しながら働くので、業務に割ける時間が限られる分、効率を大事にして働くようになりました。そうした中で、周囲のサポートも得ることができたので、そこは良いチームに恵まれて良かったなと思っています。」

人事担当「チームに助けられたというのは、特にどういったところで感じていたのでしょうか?」

田中さん「コロナ前だったからというのが大きい部分はあるんですが、当時は求職者の方との面談も全て対面で行っていたので、夜の面談も求職者の方のお勤め先に近いカフェに出向いたり、昼でも企業の担当者の方に会いに遠方の企業まで足を運んでいました。
今は、コロナの影響でリモートワークが一般化していることもあって、求職者の方との面談もオンライン上かつ時間も比較的フレキシブルに調整できるようになっているのですが、当時は世の中のほとんどの方が出社前提で仕事をしていたので、夜しか面談ができないことも多かったです。そんな時は同じチームのメンバーが面談を代わってくれたり、求職者の方にもご協力をお願いして、横浜支店までご来社いただいたりと社内外の関係者の方々にご協力いただいていました。」

人事担当「それで言うと今は面談も商談もオンラインが主流になっていますし、妊娠中や出産後でもより働きやすい体制が整いましたよね。」

田中さん「本当にそうなんですよね。ほとんどの仕事がオンラインで出来るようになったので、出産後復帰してからは一層働きやすくなったと感じています。
ただ、私は産後も復帰してから東京本社に異動したので、社内でのコミュニケーションや同じ部署の方々との関係構築のためにもフルリモートではなく週2回ほど出社するようにしています。」

近藤さん「私は妊娠した時点ではマインド面も働き方も大幅な変化はなかったのですが、出産してからは保育園のお迎えの時間など、物理的に仕事にかけられる時間が制限されるので、タイムリミットをより意識しながら仕事するようになりました。
その中で意識しているのは、田中さんが仰っていた周囲にサポートをお願いすることに加えて、朝方に切り替えて、午前中からしっかりと内容を詰めて業務をこなしていくことです。
午前中の時間をより有意義な時間にすべく、MTGや事務作業だけで終わらせてしまうのではなく、面接や面談、商談など会わなくてはいけない方との予定もしっかり入れながら、より中身の濃い働き方ができるように心がけています。
お昼の時間もただお昼を食べるだけで終わらせてしまうのではなく、オンラインのランチMTGにして社内外でのコミュニケーションを取れるように工夫したり、外部のオンラインセミナーに参加しながらお昼を食べたり、『限られた時間をいかに有効に使えるか』を意識してスケジュール調整をしています。」

田中さん「あとは我が家の場合、夫も保育園の送り迎えを分担してくれているので、夫がお迎えに行っている日は私が夜まで仕事を集中して頑張る日!と決めてメリハリをつけたスケジュール立てをするようにもしています。」

近藤さん「うちも一緒です。パートナーの協力がどのくらい得られるかによっても変わってくる部分は大いにありますよね。夫婦で協力し合いながら子育てしていくことは、ワーキングマザーが活躍していくためにもとても大事なポイントだと思います。
JACでは社内婚でワーキングペアレンツとして活躍している方々も多いですが、保育園の送り迎え等お互いに協力し合いながら働いている方が多いですよね。」

人事担当「私の上司も、男性でお子さんがいらっしゃるのですが、週の半分は保育園のお迎えのために早く帰られたりしているのを見て、『こうやって協力し合いながら働けるのはいいなぁ』と思って見ています。」


6 働き方を変える中で、仕事と育児の両立の難しさを感じることはありましたか?

田中さん「コントロールができない要素が増えることですかね。育児ってどうしても子どもが熱を出したり、体調を崩したり、コロナ禍だと休園になったりとコントロールができない部分が少なからずあるんですよね。自分の力じゃどうにもできない事象が沢山起こってしまうのが子育ての難しいポイントな気がします。」

人事担当「確かに、子どもに『熱を出さないでくれ』って言うのも無理な話ですもんね。」

田中さん「そうなんですよ。なので、それもメリハリが大事ですよね。『今日は子どもが熱を出しちゃったし、もう仕事にならないな』と思ったら割り切って休んだり、周囲にSOSを出すという判断も必要だと思います。」

近藤さん「たしかに、不可抗力でどうしようもないことも多いですもんね。特にこのご時世、『コロナ感染者が保育園で出たので休園です。』って言われたら気持ちを切り替えて、今ある環境の中でできる最大限のことをするしかないですもんね。」

田中さん「そうですね。でも、難しさや大変さを感じる気持ちよりも『子どもを産んで良かった』と幸せに感じることの方が圧倒的に多いです。
子どもの成長って本当に面白くて『こんなこと考えるんだ』『こんなことするんだ』という驚きの連続で子どもが生まれてから生活の全てが新鮮に映るようになりました。
とても単純な言葉では言い表せないですが、子どもがいるとすごく毎日が楽しいと感じています。」

近藤さん「よく『子どもを育てる中で親も一緒に成長できる』ということを聞きますが、本当にその言葉通りですよね。
ワーキングマザーとして働いているので一緒にいられる時間が限られている分、子どもの1日1日の成長を強く感じますし、それによって自分自身が気づかされることも多いです。そして、気づいたら逆に自分が子どもに教えてもらっていることも多くあるんですよね。正解が無いからこそ、とても奥深く、1つ1つの事柄から学ぶことがある点は育児も人材紹介の仕事も一緒だと思います。」

珠里亜さんお子さんと② - コピー

↑田中さんとお子さん

7 田中さんの今後の目標を教えてください!

田中さん「JACっていい意味で性別や子持ちかどうかということで忖度されることが無い環境なので、『母』としての自分と『コンサルタント』としての自分にメリハリをつけて働いていきたいです。

昨年は復職1年目で担当業界も勤務先の支店も変わって、母親としてやるべきことも増えたので、正直日々を過ごすことに精一杯になってしまっている面もありました。
そういった意味で言うと、目の前のことにしか目を向けられていなかったと反省する部分もあります。

昨年の反省を基に、『コンサルタント』としては、昨年の反省も活かして6年目になる経験も活かし「チームや組織に還元する」という目線を持って仕事していきたいと思っています。
今私が在籍しているチームはワーキングペアレンツの方も多くて、上司も2児の母のワーキングマザーですし、メンバーにも育休から戻ったばかりの男性社員がいたりと、チーム内でも自分が貢献できる事がないか考えながら、助け合いの精神で貢献していきたいと思っています。

『母』としては子どもの発達段階に合わせて心に余裕を持って成長を見守ってあげたいと思っています。
子どもが今、1歳を過ぎてイヤイヤ期に突入しているのですが、子どもの発達段階においてイヤイヤ期って自我の確立のためにとても大事な期間なんです。
どうしても、自分に余裕が無くなって大人基準で考えてしまうと「こんなに忙しいのにわがまま言わないでよ」「今それしちゃダメっていったじゃん!」とイライラしてしまうのですが、そのイライラをできるだけ無くして、「今この子は発達段階の途中なんだ。こんな時は、こういう風に対応しよう。」と一歩引いた客観的な目線を持ちながら「今、どうしてこれをやってはだめなのか」「それを行ったらどんな不都合が起こるか」ということを子どもに冷静に伝えられる心理状態をキープしたいです。」


8 最後に就活生の皆さんにメッセージをお願いします。

田中さん「この仕事をしていると、色んな業界・働き方の方に出会うのですが、見ていて思うのは『世の中ラクな仕事は無いんだな』ということです。
だからこそ、自分がこれまで出来なかったことにチャレンジしたり、嫌なことでも逃げずに取り組んでみたりといった『努力』ができる方は成長するし、成功できるんだと思います。
是非皆さんも、少し『嫌だな、苦手だな』と思うことにもチャレンジしてみてください。自分の中で可能性を狭めずに色々とチャレンジしてみることで見える世界がきっとあると思います。」

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