見出し画像

#020 ことばを 選(えら)ぶ


#日経COMEMO #NIKKEI
2023年11月17日 夕刊 プロムナード 約1300字

<すぎ>
「ことばを選ぶ」とは「その言葉がいちばん合っているか、よく考えて話す」ことです。誰かに言われたことばで悲しくなったり、自分が言ったことばで、誰かを悲しくさせたり、皆さんも経験がありますか?
意味をよく知らないのに、かっこいい言葉だと思って使うと失敗しますね。
このコラムを書かれている飯間浩明(いいま ひろあき)さんは、国語辞典編纂(へんさん)者、辞書を作っている方です。たくさんのことばを、とてもよく知っている方です。それでも「自分がよく知らないことばは不用意に使わないよう」「なるべく普通の、平易な言葉を使うよう」にされているそうです。私も本当に気をつけなければならないと思いました。

<ことば>
慎重な(しんちょうな):間違いがないか、それでいいか、よく考えること
~であろうとなかろうと:~であっても、~でなかっても→慎重にことばを選んで話すときも、あまりことばを選んで話していないときも
でないと:そうしないと→ことばを選ばないと
ぞんざいになる:雑になる 適当になる いい加減になる
問答形式(もんどうけいしき):誰かほかの人が質問し、質問に応える形の文
趣旨(しゅし):言いたいことを簡単に短くまとめた文
一人語り(ひとりがたり):自分の考えを自分が話すように書いた文
・・・と考え、~する次第です(しだいです):・・・と考えて~したんです
考え込む(かんがえこむ):その意味をよくよく考えること→編集者はなぜ、そんなことを言ったのか、本当の気持ちはどうなのか深く考えること
言わんとするところ:言いたいこと 伝えたいこと
面倒(めんどう):めんどうくさい いろいろと考えるので時間がかかる 
配慮(はいりょ):その人のために、より良いことだと考えること
相手(あいて)が編集者(へんしゅうしゃ)という仕事(しごと)であることも考えて、はっきり抗議(こうぎ)しました
:相手は編集者という仕事をしている人である。誤解するようなことばを使ったり、誤解されるような文を書いてはいけない。相手のために強い表現で気をつけるように伝えた
不安(ふあん)は拭(ぬぐ)えない:不安な気持ちが消えない 自信がない
昔はなおさらです:昔はもっとそうだった→昔はぜんぜんことばを選んでいなかった
文芸部(ぶんげいぶ):高校のクラブ活動の一つ。詩や小説、コラムや論評など、文を書くことが好きな生徒が集まり、読書会や雑誌を作ったりする。
~に所属(しょぞく):~に入って
~もどき:~のようなもの
わりと:→高校生だけれど、(その才能は)高校生以上の
文才(ぶんさい):文を書く能力、才能
どろどろした:池の底に長くある泥のように、複雑でねばりのある汚い気持ち
本音(ほんね):本当の気持ち
描写(びょうしゃ):見えるくらいじょうずに書くこと
当人(とうにん):本人 その人
柔和(にゅうわ):やわらかでやさしい
心根(こころね):本当の心
険悪(けんあく):とても悪いこと
恐るべき(おそるべき):とても恐ろしい
中二病(ちゅうにびょう):14才ぐらいの年の、不安定な心や親や社会に反抗する行動をする時期
多用する(たようする):多く使う
誤解の芽をはらむ(ごかいの めを はらむ):「はらむ」とはおなかに赤ちゃんができること。→誤解が生まれる原因
あやふやな:きちんと意味がわかっていない
不用意(ふようい):しっかり注意しないで
平易な(へいいな):わかりやすくてかんたんな
気を抜く(きをぬく):よく考えないで
誤解を招く(ごかいをまねく):正しく伝えたいのに、適当にことばを使ったことで、まちがった意味で伝わること
つくづく:静かによく考えると
厄介だ(やっかいだ):(ことばを選ぶということは)本当にいろいろと大変なことだ
厄介だと言うしかない:本当にやっかいだ(ほかの言い方がない)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?