ナラティブCV（研究者向けレジュメ[履歴書]）書式R4RIの日本語訳
「Narrative CV（ナラティブCV）」は、従来の職務経歴書（Résumé）とは異なり、ストーリーテリングの要素を取り入れ、自身の強みや経験をわかりやすくアピールする新しい形式の自己PRツールです。従来の職務経歴書は、職務経歴を時系列に羅列しただけの形式が一般的でしたが、ナラティブCVでは、成果や経験をエピソード形式で記述することで、読み手にわかりやすく印象的に伝えることができます。
DORAなどが推奨する研究者向けのナラティブCVとして開発されたR4RI（Résumé for Research and Innovation）という書式があります。今回の記事は、R4RIの日本語翻訳の試みです。
日本国内の大学や研究機関では、研究者の公募などをする機関、研究費の申請など、それぞれの機関や公募ごとに提出する履歴書の書式や研究・抱負などを説明する書類が大きく異なっていたり、更にはスプレッドシートに研究発表論文のジャーナルインパクトファクターや被引用回数を記入させたりするといったことが、普通に行われているのが現状です。日本国内の大学や研究機関、研究職を採用する企業、研究人材紹介組織などでも、このR4RIのようなナラティブCVを利用することができないでしょうか？
R4RI（Résumé for Research and Innovation)
研究者向けレジュメ （Résumé for Researchers）
以下は、研究者向けレジュメ（履歴書）の推奨書式です。
個人の情報
あなた個人の情報、学歴、主な資格、およびこれまでに就いてきた役職を記入してください。
[記入]
モジュール 1 – 知識の生産にどのように貢献しましたか?
このモジュールは、新しいアイデアや仮説の形成にどのように貢献したか、アイデアの開発や仮説のテストにどの主要なスキルを使用したかを説明するために使用できます。これは、アイデアや研究結果を書面と口頭の両方でどのように伝えたか、獲得した資金や受賞した賞を強調するために使用できます。これには、アウトプットからの少数の選抜と、それらが特に関連性がある理由、および知識生産のコンテキストで考慮する理由の説明が含まれる場合があります。アウトプットには、ユーザーが作成したオープンデータセット、ソフトウェア、出版物、商業的・起業者精神・産業的な成果物、臨床的な実践的開発、教育作品、政策出版物、証拠の総合資料、および会議出版物が含まれます。アウトプットにDOIがある場合は、これのみを含めてください。
[記入]
モジュール 2 – 人材の育成にどのように貢献してきましたか?
このモジュールは、プロジェクト管理、共同研究の貢献、チームサポートなど、チームまたはチームメンバーの成功に重要な貢献をした専門知識を強調するために使用できます。これには、あなたが参加した教育活動、ワークショップやサマースクール（学部生、大学院生、大学院生、ジュニア研究者を対象としたもの）、学生や同僚の指導などが含まれる場合があります。これは、自分の分野のメンバーの指導や、後輩や先輩の同僚の昇進に提供したサポートについて言及するために使用できます。 これは、組織的(おそらく学際的)なものから国際的なものまで、コラボレーションの確立を強調するために使用できます。これは、どこで戦略的リーダーシップを発揮したか、チーム、組織、会社、団体の方向性をどのように形作ったかを説明するために使用できます。
[記入]
モジュール 3 – より広い研究コミュニティにどのように貢献してきましたか?
このモジュールには、研究コミュニティを発展させるために取り組んださまざまな活動を含めることができます。 編集、査読、審査、委員会活動、研究者や研究プロジェクトの評価への貢献などの取り組みについて言及するために使用できます。研究コミュニティに利益をもたらしたイベントの開催について言及するために使用できます。研究の誠実性の向上と研究文化の改善（男女平等、多様性、研究者の流動性、研究者のさまざまな活動に対する報酬と評価）への貢献を強調することができます。これは、部門、機関、または組織内での委員会のメンバーや会社の役割などの責任ある地位への任命や、部門内での招待による表彰に言及するために使用できます。
[記入]
モジュール 4 – より広い社会にどのように貢献してきましたか?
このモジュールには、社会的な関わりと知識交換の例を含めることができます。これには、産業界や民間部門との関与が含まれる場合があります。公共部門、クライアント、およびより広範な一般大衆との関わりについて言及するために使用できます。これは、利害関係者の肯定的なフィードバック、プロセスや臨床試験への患者の参加、研究、政策、実務、ビジネス全体にわたるその他の影響を強調するために使用できます。特定の社会団体や患者団体と協力する取り組みについて言及するために使用できます。これは、地方、国内、または国際レベルで政策立案者にアドバイスし、報道機関やソーシャルメディアを通じて情報を提供する取り組みを強調するために使用できます。
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志望のステートメント
あなたが関与した活動の包括的な目標と動機を反映した個人的なステートメントを記入してください。
[記入]
追加事項
研究者としてのあなたの進歩に影響を与えた可能性のある、キャリアの中断、出向、ボランティア活動、パートタイムの仕事、およびその他の関連する経験（異なる分野で過ごした時間を含む）について説明してください。
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訳出（Google翻訳、および山形方人）
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