JAAS研究環境改善WG

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JAAS研究環境改善WG

日本の科学をもっと元気に!を合言葉に活動しているNPO法人、日本科学振興協会(JAAS)の「研究環境改善ワーキンググループ(WG)」が運用しているnoteサイトです。※投稿はJAASの公式見解ではなく、著者個人や著者グループの見解です。 https://jaas.science

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    日本科学振興協会の研究環境改善WGや他のWGのnote記事を集めています。

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JAAS(日本科学振興協会)のDORA署名について

DORA、すなわち研究評価に関するサンフランシスコ宣言(San Francisco Declaration on Research Assessment)は、2012年、米国細胞生物学会(ASCB)において起草された研究評価のあり方に関する勧告です。研究計量に関するライデン声明とともに、世界的なイニシアティブになっています。 DORAでは、論文の質を測るメトリクスとして、ジャーナルインパクトファクターが誤用されている科学界の現状を指摘し、採用・昇進・助成等個別の研究者や研究

    • DORAとともにこれからの研究評価を考えよう

      田中 智之 私が所属する日本生化学会は国内ではかなり早い段階で署名しており、私も個人で署名しております。DORAの歴史は長く、活動も活発なのですが、今も(特に国内では)JIFによる数値評価が重要な位置を占めている研究領域は少なからず存在します。 研究者の方はご存知ですが、ひとつの学術誌に掲載される論文の引用数の分布は正規分布ではなくべき分布に近いです。その場合、平均値にはあまり意味がなく(例えばものすごく引用数の多いお化け論文はJIFを上げますが、一報による効果です)、J

      • インパクトファクター至上主義からの脱却を目指そう

        藤田医科大学・宮川剛 (JAAS副代表理事) 私は、個人としてDORAに署名し、また日本神経科学学会の将来計画委員会・委員長として学会のDORA署名にもたずさわりました。私が所属している団体としては、他にも日本分子生物学会、日本生物科学連合が署名をしており、日本科学振興協会(JAAS)による署名は私が関係するものとしては少なくとも5つめの署名ということになるかと思います。  DORAの宣言の中で指摘されているようにジャーナル・インパクトファクター(JIF)偏重が数多の深刻

        • DORA私的雑感

          山形方人(JAAS理事) このほど、JAASでは、その研究環境改善ワーキンググループの有志の間で議論し、科学振興の立場から、学術の健全で多様な発展を支持し、多様な観点で研究内容の評価を行うことを、社会全体で共有すべき価値観と考え、DORAの署名を通じて表明することとなりました。DORAは、American Association for the Advancement of Science(AAAS、Science誌を発行)などのJAASが参考にしている欧米の機関も署名して

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          DORAに準拠した新しい履歴書(narrative CV)

          JAAS理事、並木重宏 DORAに準拠した新しい履歴書(narrative CV)についても、多様な研究者を確保するためのしくみとして、この機会に紹介させてください。 DORAのサイトには多く取り上げられていますが、和文ではほとんど言及されていないようです。文章が雑になり恐縮ですが、以下Narrative CVについての情報です。イギリスのRoyal SocietyがDORAと共同で作ったテンプレートが広く使われるようですが、ヨーロッパ各国のFunding agencyで

          DORAに準拠した新しい履歴書(narrative CV)

          Think globally, act locally: 「会いに行ける科学者フェス」での発表のすすめ

          以下、日本科学振興協会 年次大会2023の特設ホームページからの転載です。 研究者の皆さまへ、 「会いに行ける科学者フェス」のプログラム委員会・委員長の宮川と申します。 ポスター、展示、企画などのご登録締め切りが8月17日(木)まで延長となりました(その後も紙媒体プログラムへの掲載がないLate breakingの登録受付けも検討中です)。延長にあたり、研究者、特に若手・中堅の皆さまに、本イベントでの発表を勧めさせていただきます。 ご発表のお声がけをあちこちでしていま

          Think globally, act locally: 「会いに行ける科学者フェス」での発表のすすめ

          JAAS研究環境改善WGのnoteサイトでのフォーラム機能設置

          JAAS研究環境改善WGの独自noteで発信したそれぞれの記事について外部との対話を進めるためにフォーラム機能を設置します。 日本版AAAS設立準備委員会を経ての、NPO法人日本科学振興協会JAASの立ち上げ(2022年2月22日)は、科学者のコミュニティを中心とした、様々なステークホルダーの方々を巻き込んでの様々な対話と支援の成果といえると思います 。その歴史を辿れば、以下のような対話の仕掛けがありました。 ◆ 総合科学技術会議「科学・技術ミーティングin大阪」(201

          JAAS研究環境改善WGのnoteサイトでのフォーラム機能設置

          JAAS研究環境改善WG独自のnoteサイト開始のお知らせ

          このnoteは、「 日本科学振興協会(JAAS)の研究環境改善ワーキンググループ(WG)」のメンバーによって運営されています。 日本科学振興協会(JAAS)とは?日本科学振興協会(Japanese Association for the Advancement of Science、JAAS)は、日本の科学を盛り上げることを目的としているNPO法人(2022年2月22日設立)です。分野、組織、職種・職階、国籍・民族、世代の垣根を超えてあらゆる人々が参加し、対話と協働を通して

          JAAS研究環境改善WG独自のnoteサイト開始のお知らせ