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Company of the Year 2024~感謝と悔しさの5日間~

Company of the Year (COY)
https://ja-japan.org/contests/COY.html
模擬株式会社を設立してビジネス体験を行うStudent Company Programに参加した高校生が出場する国際大会。アジア各国の代表高校生が終結し、ビジネス・プレゼン(ピッチ)、ビジネス・ビデオ、カンパニーレポート、商品展示販売会でお互いの成果を披露し、その年の最優秀社を表彰するもの。

2024年3月にマレーシアで行われたCOYに、福岡市立福翔高等学校のRafflesia社より4名の高校生が日本代表として出場しました。出場生徒全員に記事を書いていただきましたので、まずはRafflesia社で社長を務めた大城空さんから寄せられた記事をご紹介します!

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私はあまり文章を書いたり、上手に伝えたりするのが得意じゃ無いのですが、私なりに書きたいと思います。

私がこのCOYで感じたことを紹介したいと思います。
私がCOYを通して一番感じたことは沢山の悔しい気持ちです。

まず悔しかったのは、他の国との会社経営のレベルの差です。私は、正直「何となく」こうだからこうするってゆう感覚で会社経営を行っていましたが、他の国はそうではなくて、しっかり環境問題を解決するための商品であったり、プレゼンでのアピールもすごくレベルが高いものばかりでした。

本当の企業では「何となく」なんて有り得ないからもっとしっかり考えて私が会社をひっぱるべきだったと感じました。フェアトレードなどではせっかく自社の商品をアピールできる場だったのに、言語の壁が大きく、あまりアピールも出来ませんでした。

本当に、この状況をどうしようか悩んだ瞬間もありましたが、せめてピッチだけは英語が苦手な私たちでも、決まったセリフを覚えたら伝えることができると思ったので、私はピッチを全力で楽しんで頑張りました。

ビジネス・プレゼン(ピッチ)のステージにて

ピッチの原稿を完成させてみんなで何回も練習した日々や、支えてくれた人を思いながら私なりに全力を尽くしたと思っています。この時、その人たちのために出来ることは何か考えた時に、その人たちを「喜ばせたい、感動させたい」って強く思いました。だから商品、会社経営の部やPopular Choice Award(参加生徒が投票で選ぶ賞)などでひとつでも賞をとって、結果で感謝を示したいって思いました。ですが、結果的に賞は取れなかったです。

私は本当に悔しくて、どうしょうもなかったです。こんなに支えてくれたのに、どの部門でも選ばれなくて、ほんとに無力さとなにも出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。でも、この気持ちを受け止めてアジア大会で悔しかったこと、学んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、すべてをこれからの人生に活かして、いつかこの経験のおかけでって言えるような大人になりたいと思います。

韓国の代表生徒とコミュニケーション・アクティビティ

そして同時に人の温かさも感じました。

私は本当に英語が苦手で、伝わるような英語で話すことも、他の国の人が話す英語を聞き取ることも出来なくて、でも他国の人はスムーズにコミュニケーションが取れているところを見ると私達だけ置いて行かれている気がして、初日から挫折しそうになったのを覚えています。

当たり前のことなんですが、いくら伝えたい事があっても言葉が通じない、英語が分からないとほとんど伝わりませんでした。ですが、私達が伝えようと頑張るように、他の国の人も私達が言いたいことを一生懸命理解してくれようとしていました。私達が、上手にコミュニケーションを取れなくても話しかけてくれたり、すれ違う時などに私達の国の言葉で挨拶してくれたり、話しかけてくれてとても温かさを感じました。自分が言いたいことも相手が言っていることも伝わらなくて苦しい、辛いって思うどころか、伝わらないのになんか安心感があってずっと笑顔で居れました。国も、言葉も、住んでいるところも、価値観も何もかも違う人達と言葉の壁を超えてお互いが歩み寄っているような経験は私の中でとても温かくて素晴らしかったです。

最後に、私がこの大会で沢山感じた伝えきれないぐらい大きい感謝の気持ちです。この大会が始まる前から大会が終わるまで本当にたくさんの人に助けられ、支えられました。私達がこんなに素晴らしすぎる経験が出来たのは、1年間一緒に会社経営を行ってきてくれたRafflesiaの社員の皆、いつでも一生懸命私たちと一緒に同じ方向を向いて頑張ってくださった顧問の先生、この大会を運営してくださったジュニア・アチューブメントの皆様、一番近くで私達を応援してくださった家族や友達、この大会に関わり準備してくださった全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

福岡市立福翔高等学校 Rafflesia社長 大城空

帰国後、福岡空港にて

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