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想いと決意が詰まったお手紙

コロナ禍となり職場見学や職場体験が軒並み中止、、、子ども達が社会と接する機会が限定的となり、どうやってキャリア教育を進めたらよいのかと多くの学校から悲鳴の声が聞こえた2年前、ジュニア・アチーブメント日本ではそれまで対面で実施していたCatch Your Dreamを全てオンラインに切り替え、『モバイルCatch Your Dream』として学校の授業に導入できるように体制を整えました。それからというもの、大変多くの学校等から申し込みを頂き、2020年9月以降、延べ30校、2400名以上の中高生が参加しました。

Catch Your Dreamとは
自分自身について知る活動や社会人ボランティアとの対話を通じて中高生が自身の大人像について思い描き、そこに向けて一歩あゆみを進めるきっかけを作るキャリア教育のプログラム。詳細は下記URLをご参照ください。
https://ja-japan.org/news/134

今回は2021年12月にCatch Your Dreamを開催した東京都立桜修館中等教育学校の2年生の皆さんから熱い想いと決意が詰まったお手紙を頂戴したため、学校に許可を頂いたうえでご紹介させて頂きます(生徒のクラス・お名前、ボランティアの方のお名前は白抜きにしております)。生徒ひとりひとりから合計150通ほどのお手紙を頂きましたが、今回はその一部をご紹介します。素敵なお手紙ばかりでしたので、この記事はかなりの長文です!

1.Catch Your Dreamで大切にしていること

さて、皆さんは『中高生が社会人と対話をする』と聞いてどんな対話シーンを想い浮かべますか?中高生はどんな質問をしていると思いますか?

きっと多くの方が「どんな会社で働いているのか」「その会社にはどんな部署や役職があるのか」「日々どんな業務を行っているのか」といった質問を思い浮かべたのではないでしょうか。

実はCatch Your Dreamではそうした会社理解・お仕事理解のお話はほとんど出てきません。ひとつでも多くの会社を知ることや様々な職業を知ることを重要視していないからです。

それよりも、自分が大切にしたい自分なりの価値観に気が付き、自分なりの判断基準(自分軸)を持って人生の意思決定をすることの大切さを学び、なりたい職業名ではなく、どんな大人になりたいのかを考えることを重要視しています。

そんな自分軸、価値観について書いて下さったお手紙をご紹介します。

2.大人は嫌な仕事を仕方なくやっているのか?

中高生と対話をしていると、よくこんな話が出てきます。「電車で見かける大人達は疲れた顔をしていてストレスをため込んでいるように見える。大人は嫌な仕事をお金のために仕方なくやっているのだと思う。大人はとても大変そうだから、大人になるのは嫌だな・・・」

大人になってからの人生の方が長いのに、こんなイメージに支配されていたとしたら、そりゃあ毎日なんのために勉強を頑張らなければならないのか、モチベーションなんて沸いてきませんよね。

Catch Your Dreamでは、社会人の皆さんがイキイキと日々の楽しさや仕事のやりがい・面白さを語ってくださいます。上述のとおり、仕事の業務内容について話すことはほとんどありませんが、仕事が自分の価値観をどう満たしてくれているのかということには生徒から多くの質問が出ます。

そして、プログラムが終了する頃には「大人って意外と楽しそう!」「大人を楽しく過ごすために今頑張ることって大事だったんだ!」とキラキラした目で語ってくれます。

そんな大人のイメージが覆されたというお手紙をご紹介します。

3.大人になったら趣味を諦めなければならないのか?

上のお話と繋がるところですが、大人になったら今自分が楽しんでいるスポーツやゲーム、アートなどの趣味を諦めなければならないのだろうと漠然と不安に思っている生徒は意外に多くいます。大人はあまりにも忙しいというメッセージを子ども達に伝えすぎているのかもしれません。

Catch Your Dreamでは大人の方がどのように趣味や余暇を楽しみながら生活しているのかについても大いに話して頂きます。時には好きなゲームの話で生徒と大人が意気投合するような場面もあったりします。大人になってもこんなに趣味を楽しんでいる方はたくさんいるんだ!諦めなくてもいいんだ!と子ども達の表情がまた一段と明るくなります。こんな一コマもCatch Your Dreamでは大切にしています。

そんな趣味との両立について書いて下さったお手紙をご紹介します。

4.中高生時代の今をどう生きるか

Catch Your Dreamではプログラムの最後に「今日からできること」という行動目標を全員に立ててもらいます。様々な活動をとおして思い描いた自分の「大人像」は今日から繋がっていく未来だからです。そして、二度と体験することのできない中高生の『今』に真剣に取り組んで欲しいからです。自分の将来の「大人像」を持つことを通じて、今の自分のモチベーションを高めることができたら、毎日がもっと楽しくなりますね。

最後に、様々なことにチャレンジしていきたいという意気込みを書いて下さったお手紙をご紹介します。

ここまで読んで下さった方、どうも有難うございました。
少しの時間であっても大人と関わりを持つことで子ども達の視野が広がり、未来に希望を持つ瞬間があることをお伝えできていたらと思います。ご関心を持たれた学校の先生方は是非お問合せください。オンラインプログラムですので、全国どこの学校でもご提供可能です。
https://ja-japan.org/news/134

そして、とても素敵なお手紙を下さった東京都立桜修館中等教育学校の2年生の皆さん、どうも有難うございました。これから皆さんが自分軸を見つけていくこと、その自分軸を大切にして自分の人生の意思決定ができることを祈っています!

記載:JAスタッフ川島

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