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【ITC2020】IではじまりCで終わる、ハードスケジュールな教育的コンテストはITC

この記事はInternational Trade Challenge 2020に参加し、日本代表として国際大会に出場された高校2年生(当時)のA.Aさんに書いて頂いた記事です。A.Aさんがこのコンテスト出場を通じて何を学び、どのように感じられたのか、是非ご覧ください。こちらが、ITC2020シリーズの最後となります。

International Trade Challenge(通称、ITC)についてはこちら
https://ja-japan.org/contests/ITC.html

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ITCってなんだ? - JAが行ってるビジネスアイディアコンテストだし。他のコンテストと比べてスケジュールがタイトだけど教育的なプログラムだし。。

みなさんこんにちは、ITC2020に参加しました、A.Aと申します。2019年大会では書類落ちでしたが、ITC2020では国際大会に参加させて頂きました。本参加記ではITCで感じたことを時系列順に記していきます。今後ITCに参加される方の参考になれば幸いです。

1. ワークショップ〜書類審査

さて、ITC参加者を待ち構える最初のイベント、それがワークショップです。ビジネスプラン立案・プレゼンのレクチャーが行われたり、過去大会の様子が紹介されたりしました……すべて英語で…。

帰国子女並びに英語を得意とされている皆様におかれましては「だから何?」という感想を抱かれたことでしょう。しかしながら、何を隠そう、私は英語が極めて苦手なのです!特にリスニングとスピーキングが苦手です。

今回のメインイベントは「ビジネスプラン立案の講義を受けながら初めて会った人達とビジネスプランを作ってみよう!」というものでした。具体的には、その場で6人程度のグループに分けられ「インドネシアにBeauty Productを売り込むプランを作る」というものでした。

さあ大変です。英語が!わかりません!同じグループの方々が一体何を喋っているのか断片的にしかわかりません。あまりにもわからないので「うぅぅっ……」などといううめき声をあげてzoomの端で丸くなっていました……。

しかし、ずっと無言でいるわけにもいかないのでちょこちょこ「あの〜シャンプーなんてどうですか?」などと提案してみます。すると、何ということでしょう!「ああ!それいいね。」などとメンバーが肯定してくれるではありませんか!!「おぉ!通じた!」と思ったものです。このときはこの程度の貢献しかできませんでしたが、全く知らない人と共同作業をする楽しさを感じた瞬間でした。また講義の内容自体も素晴らしく「投資家に納得してもらう」ためのプレゼンに必要なことがわかりました。

さあ、いよいよ本番のビジネスプランのテーマ発表です。メールで課題が送られてきます。今年のテーマは「カンボジアにTravel Productを売り込むビジネスプランを考えよ」でした。

ITCではテーマが発表されてから2週間程度でアイディアを確定させ、Market Entry Strategy Sheet、要は企画書(書類選考書類)を埋めなくてはいけません。ここからペアのK君との話し合いが始まりました。

私達はまずカンボジアの気候や風土を調べ、カンボジアに住む人あるいは滞在する人の抱える課題を詳らかにしようとしました。おっ、いろいろ出てきますね。蚊、水、暑さ etc...このときK君も私もやってみたいプランがいくつか出てきます。この段階がビジネスアイディアコンテストに参加していて一番楽しい瞬間かもしれません。もう楽しくなってきて「あ、じゃあ、この製品にこれ足せばいいんじゃね!?」なんて言ったりしちゃいます。

しかし、私はこの時ふと思いました「あれっ、実は書類提出の締切まで日がないのでは?」と。実際かなり締切が迫っていました。普段私はあまりはっきりと流れをせき止めるようなことを言うタイプではありません。しかし流石に言わないといけないと思いました。締切が迫っているのですから。

私「やっぱりこの商品需要なくない?」

少しドキドキしました。
場が凍りついたような気まずい空気が流れます。

K君「………うーん、まあそうか……確かに買わないなぁ。」

こうして一つのアイディアが闇へと葬り去られました。ITCでは自分たちの考えたアイディアを鋭くチェックして、もし欠点を改善できないとなれば容赦なく切り捨てる、そうした覚悟が必要です。せっかく思いついた / 詳細を詰めたアイディアを投げ捨てるのは心苦しいですが、そうしなければならない瞬間が幾度となくあります。そんなこんなでアイディアを追加しては消去して企画書を書き上げました。締め切りギリギリの提出でしたが期限に間に合わせることができました。

2.~国内大会

2週間ほどで書類審査の結果発表です。通ったときの喜びは並のものではありませんでした。勢いもそのまま、国内大会のプレゼン準備の作業が始まりました。書類審査を通過した8チームにはそれぞれFedExの社員さんがメンターとしてついてくださいます。私達のチームはメンターの方に自分たちのMarket Entry Strategy Sheetを見てもらい、実際にビジネスの現場で闘う社会人の立場から足りない部分を指摘していただきました。すると、とても自分たちでは思いつかないような指摘が山のように出てきます。そして、これだけ多くのツッコミを修正し、さらなる改良を加えるために私達に与えられた時間がたったの2週間です。悠長に悩んでいる暇はありません。

ここからは世界大会を含め基本的に時間がない中でのプレゼンづくりになります。相手に遠慮している暇など微塵もありませんでした。すぐにメンターさんからの指摘を改善し、スライドを作りました。数日間の努力の甲斐あって余裕を持ってプレゼンの準備が終わりそうになりました。

しかしその時、どちらからというわけでもなく、商品サンプルを作ろう!という話題が出ました。サンプルがあれば、プレゼンを見ている人は具体的なイメージを抱きやすいはずです。しかし、それは非常に大きな賭けでした。間に合えばプレゼンのレベルが大幅に上がりますが、間に合わなければ満足のいく練習ができず(おそらく)敗退が確実になります。

結果、私達はサンプルを作ることを選択しました。そして徹夜で蚊帳(提案する商品)を縫い上げ、サンプルを無事完成させることができました。この甲斐もあってか、本番のプレゼンは(英語力の問題はありましたが)成功し、国際大会への切符を得ることができました。

3.~国際大会

国際大会は3月の1日~3日の3日間行われました。またこの日までにIce Breakミーティングがありました。国際大会で新しく決まるペアと協力してゲームを攻略する、という内容でした。国際大会は今触れたように3日間で行われます。国内大会と比べて圧倒的に目まぐるしく回るスケジュールの中でプランを完成させないといけないという点で非常にタフな大会です。

国内大会の何倍も、短時間での決断と活発な議論が要求されるのです。この日のために英語の勉強を頑張ってきたので必要なコミュニケーションを取ることができ、自分のできうる限りの力を発揮することができました。

しかし、世界の壁は非常に厚いものでした。特に最終決戦 - Grand Final Presentation - に進んだチームはプランの論理性もさることながら、「このプランなら実現できる!」と相手に思わせるのが尋常ではなく上手いと思いました。それはシチュエーションの想定であったり、デモであったり様々ですが、こういった”実現している状況を説明する力”が私には足りないのだと痛感させられた世界大会でした。

(下:国際大会でペアを組んだタイの高校生とのチーム写真)

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4.まとめ

以上のことをまとめると、私は今回のITCを通じて技術的な側面で2つ、精神的な側面で2つの大きな成長を得ることができました。

前者はプランの作成技術と英語で、後者は「ガンガン自分の意見を相手にぶつけていくこと」と「決断をすること」です。特に後者は時間が限られていてコミュニケーションを積極的にとっていかねばならないITCだからこそ、これだけ成長できたのだと思います。

いかがだったでしょうか。ITCは確かに厳しい大会です。適当なデータで審査員の目は誤魔化せませんし、ペアに本気でぶつかっていく必要があります (そして方針があまりにも違うと喧嘩になるかもしれません)。

しかし、これだけハードな大会だからこそ得られるものがあります。この記事を読んでちょっとでも参加してみたいと思った方はぜひ参加登録してください。皆さんがITCを通じて素晴らしい経験ができることを願っています。

高校2年 A.A

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本コンテストの特別協賛を頂いているFedEx Expressのnoteにも、高校生の頃にジュニア・アチーブメントのプログラムに参加されたケン・マクマーンさんのストーリーが公開されています。合わせて是非ご覧ください。
https://note.com/fedex_express/n/nb3e43bc83435
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Junior Achievementは世界100か国以上に展開する世界最大の経済教育団体です。 noteではJA Japanのプログラムに参加した児童・生徒達の成長ストーリーをつづっていきます。 団体やプログラムの詳細はこちら➡https://ja-japan.org/