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食農立国vol.1「繁殖牛農家を訪ねる」

こんにちは!JAいわて中央広報担当のWです。

早速ですが、皆さんは「JA(じゃ)んぷ」という冊子を目にしたことはありますか?

正式には「ほっぷすてっぷJA(じゃ)んぷ」という名前で、JAいわて中央が毎月発行している広報誌のこと。地域農業の現場や頑張る生産者の皆さんのもとへ広報担当2名で取材へ伺い、旬な話題をお届けしています。

▼広報誌はこちらからご覧いただけます

そんな「JA(じゃ)んぷ」、いつも表紙には管内で農畜産物や加工品などを作っている皆さんに出演いただいており、その表紙と連動している企画が、題名にもある「食農立国(しょくのうりっこく)」です。

「食農立国」とは、自己紹介の投稿でもお伝えしたJAいわて中央のブランドのこと。そんな「食農立国」ブランドを支える生産者の皆さんの想いと農業現場の取り組みを消費者の皆さんなどに広くお届けしようと、広報誌で毎月ご紹介しています。

皆さんから伺ったことを広報誌だけでお伝えするのはもったいない!写真も画面上できれいに見てほしい!そんな中の人の思いから、今回から「食農立国」の内容をこちらでもご紹介していきたいと思います☺

…前置きが長くなりましたが、
広報誌2月号でご紹介した繁殖牛農家さんについてご紹介していきます🖋


家業を受け継ぎ 牛を育てる

 祖父の代から乳牛や和牛繁殖を営んでいる実家で8年前に就農した盛岡市の齊藤さん。現在は父と二人で、母牛23頭とその子牛を飼育しています。

「両親が高齢になるにつれ、牛飼いとしての将来を考えるように。その中で、子どもの頃から慣れ親しんだ牛舎や、可愛い牛のことが思い浮かび、次は自分がやってみようと決心しました」と当時を振り返ります。

「牛は言葉を話せないけれど、表情を見て、小さな変化にもできるだけ気づいてあげたいです」と齊藤さんは優しく話します

命の誕生を支える、繁殖牛農家のやりがい

 齊藤さんが何よりも心掛けているのが牛の様子を常に確認すること。齊藤家では1日3回のエサやりと牛舎の清掃で全体をチェックし、分娩が近い母牛には分娩監視カメラを設置して牛舎の外でも様子を確認できるようにするなど、牛の変化にすぐ対応できるように気を付けていると話します。 

💡ここで広報メモ
母牛は1年間の間に子牛1頭を産み、産まれた子牛は血統や体格、生育の度合いによって、母牛候補として育てられる牛と、生後9ヵ月で子牛市場へ出荷する牛に分けられます。そのための飼育管理は非常に難しいことです。

母牛は、子牛を産むための人口受精(種付け)を発情期のサインを見計らいながら行いますが、その機会が訪れるのはわずか1~2日程度。逃すと次の周期まで3週間の期間が空いてしまい、これが分娩間隔にも影響します。

母牛の空胎期間(お腹に子牛がいない期間)が長くなるほど、農家にとっては生産コストが増え収益面での影響などにもつながるため、発情期のタイミングを逃さずに種付けを行い、効率良く子牛を産ませることが重要になるのです。

 「この仕事は牛がいなくては成り立ちません。牛が健康でいてくれること、小さくても大きくても無事に生まれてきてくれることが第一です。毎回ホッとする瞬間ですね」

 「初めは牛の様子の見方も分からなかったけれど、父や獣医さんなど周りの支えもあり、その日々の積み重ねで今があると思います」
そう振り返る齊藤さん。

 今後の目標を聞くと、「頭数を徐々に増やしていきながら、血統もより良くしていきたいです。そして何より、牛も世話をする人も事故なく健康にやっていいきたいです」と齊藤さんは笑顔で話しました。

「嬉しい時も落ち込む時もあるけれど、毎日楽しいと感じる瞬間が多いです」と齊藤さんはやりがいを話しました。

齊藤さんのインタビューやその他の記事は
広報誌2月号でご紹介しています。
ぜひご覧ください!

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