物件の評価方法(ROI)
こんにちは。ジェイです。
今回は物件の評価方法のひとつである「ROI」についてご紹介します。
1. ROIとは
ROI(Return on Investment)は物件を購入するときに支払った自己資金を、1年間でどのくらい回収できるか計算した数値です。
ROI = 1年間の利益 ÷ 支払った自己資金
ここで言う「1年間の利益」とはキャッシュフローのことです。
キャッシュフローの計算方法は「物件の評価方法(キャッシュフロー)」をご覧ください。
この記事は長いので、がんばって読んでください。
次の「支払った自己資金」とは、頭金や諸費用など、ローンでまかなえなかった金額です。
例えば、物件価格1,000万円、諸費用100万円が必要な物件を、900万円の融資を受けて購入した場合、必要な自己資金は200万円になります。
仮にこの物件のキャッシュフローが20万円だとすると、ROIは10%です。
ROI = 20万円 ÷ 200万円 = 10%
ROIはキャッシュフローがわかれば簡単に計算することができます。(キャッシュフローの計算が大変)
2. ROIと融資の関係
ROIが大きいほど投資したお金がすぐに回収できるので、次の投資が早くできるようになります。
実は融資を受けることで、このROIを高くすることができます。逆を言うと、自己資金だけで物件を購入するとROIは低くなります。
上の例で900万円の融資条件が返済25年、金利3%、元利均等だったと仮定すると、融資を受けずに自己資金だけで購入した場合、キャッシュフローはだいたい70万円くらいになります(税金は考慮してません)。
最初に必要な自己資金は、物件1,000万円、諸費用100万円の合計1,100万円になります。
これに対して、キャッシュフローが70万円なので、ROIは6.4%くらいになります。
融資を受けない場合のROI = 70万円 ÷ 1,100万円 = 6.4%
900万円の融資を受けたときはROIが10%だったので、融資を受けないときと比べて1.6倍くらいの大きさになっています。これが融資のレバレッジ効果(てこの原理)です。
3. ROIはどのくらい必要か
ではどのくらいのROIがあれば良いのでしょうか?
これは人によって判断基準が違うと思いますが、わたしはROIが10%を足切りラインとしています。20%あれば◎です。
わたしは詳しくないのですが、株のインデックス投資であれば平均で3~5%くらいの利回りが出せるそうなので、少なくともROIは5%以上ないと不動産投資をする意味がないと思っています。
またローンの返済方法が元利均等の場合は、ROIは年数が経過するごとに下がります(キャッシュフローが減少します)ので、初年度のROIは12~14%くらい欲しいところです。
余談ですが、ROI(=キャッシュフロー)が減少していくとマイナスの状態になることがあります。(逆にお金が減っていく状態)
これは元本返済の割合が増えるからなので、利益は出ている(物件に貯金されている)状態なのですが、手元のお金は減っていくので、この状態になったら物件を売却するのもひとつの選択肢です。
ただしローンの返済がおわればROI(=キャッシュフロー)が一気にプラスになるので、収益性の高い物件であれば持ち続けることをおすすめします。
年数ごとのROIはファイナンシャルアカデミーの「マネログ」というシミュレーションツールで計算できます。
いくつかの物件をシミュレーションしていくとROIの変化が実感できると思うので試してみてください。